許すとは過去を手放すこと 執着をなくし心軽やかに生きる方法とは
許すとは過去を手放すことであると言われています。
しかし、許すのは難しいものです
それは、そもそもなぜ許さなければならないのか?という疑問があるからかもしれません。
この記事では、許すことがなぜ大切なのか、そして許す方法について具体的に解説してみました。
許せない過去を手放し、心軽やかに生きられるヒントが得られればと思っています。
目次
許すことは手放すこと
過去の出来事を許せないまま持ち続けるのは、心の重荷となります。
許せない思いは怒りや憎しみ、裁く気持ちとして心の中に残り続けることになるので、できればこのような思いは無くしてしまいたいものです。
しかし、相手が悪いのに、なぜ自分が嫌な思いをしなければならないのかという怒りや疑問もあり、なおさら許せなくなっているのではないでしょうか。
そんな相手を無理に許そうと思えば、今度は矛盾を抱えたまま納得しようとしている自分が許せなくなってしまいます。
許すことが難しいのは、自分の気持ちを誤魔化さずに矛盾を解消させなければ納得などできないからです。
感情の問題である以上、いくら自分の正当性を主張したところで気が済むものではありません。
もし何もせずに許せるとすれば、長い年月を経るなかで様々な経験をし、許せない出来事の記憶が薄れてしまえば気にならなくなるでしょうが、できるならば、なんらかの方法で早く過去を手放してしまいたいものです。
許す相手はどこにいる
「許すとは過去を手放すこと」といわれているのは、許す相手は自分の心の中にいるのだから、自分で許せない思いを手放すしかないからです。
許せない相手が自分の外にいるなら、相手が自分の納得するような謝罪をしてこない限り許せるものではありません。
しかし、実際のところ許せないでいるあいだは、相手の謝罪を望んでいる自分がいるか、相手になんらかの不幸が訪れるのを望んでいる状態になってしまうのではないでしょうか。
目の前に許せない相手がいるとしても、許せない相手は「自分の心の中にある、許せない自分の姿が映し出されている」ことに気づく必要があります。
自分で自分を否定し裁いているから、自分の姿が相手の姿として映し出されているのであり、こうした現象が鏡の法則と言われているものなのです。
自分を許せば人も許せる
許す相手が自分の外にいるならば、外にいる他人を変えない限り許すことはできません。
しかし幸いなことに許す相手は自分の心の中にいるので、自分次第で許すことは可能になります。
相手を裁いているつもりでいても、実は自分自身を裁いているところがあるから、自分を許せば他の人も許せるようになるのです。
私たちは、自分が許す以上に許されてきたという事実も知っておく必要もあります。
自分と向き合い、裁く気持ちを無くしていければ、他の人との絆も深まり、お互いに成長していけるのです。
過去を手放す方法
過去を手放せないのは、手放せない何らかの理由があるはずです。
相手の行為がどうしても許せない、どう考えても非常識であるとしても、責め続けて苦しい思いをしているならば、そこにはなんらかの執着があるのではないでしょうか。
それが良い悪いは別として、執着に囚われているうちは自分で自分を苦しめることになってしまいます。
相手が悪いとしても、自分が苦しい思いをしているならば、相手を責めることで、自分の何らかの気持ちを正当化しているところがあるはずです。
なぜ許せないのか、どうしたら許せるようになるのか?
それには、許せないところをノートに書き出してみるのが効果的です。
相手のどういうところが許せないのか具体的にノートに書き出してみてください。
- 人の気持ちを傷つけても平気でいる。
- 自分の都合ばかり押し付けてくる。
具体的に出てこなかったら、
- 私をバカにしている。
- とにかく許せない。
- あいつはバカだ。
- 信じられない。
等々でもいいので、思いつく限り多くの怒りを書き出していくのです。
許せないのが自分自身であっても同じように、自分の許せないところを具体的に書いていくのがよいでしょう。
ノートに書き出すことは、自分の抑えてきた感情を感じながら解放させることになるので、続けていくうちに気持ちも穏やかになってきます。
また、感情が解放されるとともに、相手や自分に対して執着していた思いが薄れていくはずです。
執着している時には、自分が何にこだわっていたのか分からないものですが、執着が取れていくとともに、こだわっていたものの正体が見えてくるようになります。
執着の正体は、自分のプライドを守るためのものがほとんどですが、なんでこんなことにこだわっていたのだろうかと不思議に思えるようになってくるでしょう。
まとめ
過去の出来事から教訓を得ることで私たちは成長してます。
それは、許すことを通してなされているといってもよいでしょう。
よく、「許せない自分を許しましょう」と言われていますが、それは、許せるようになりたいと思っている時点で許しは始まっているからです。
全く許す気のない時には、相手を責め、自分を正当化することしかできません。
だから、許せない自分に苦しんでいるという事実が許したいという気持ちの表れでもあるので、自分を責めないことが大切になります。
自分を許すヒントが見つかれば幸いです。
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