自分を許すとっておきの方法とは何か? 許しを学び人生を明るくしよう!
許せない自分がいるのは辛いのではないかと思います。
自分で自分を苦しめたい人などいないはずですが、苦しめずにはいられない自分がいるのは悲しいことでもあるでしょう。
許すことはすべての傷を癒してくれる働きがあります。
この記事では、自分を許すことの大切さと方法をまとめてみました。
明るい人生を送る参考になればと思っています。
目次
自分を許すとは
自分を許すとはどういうことなのか?
これを考えるには、許せない自分とはどういうものなのかを考えてみると分かりやすくなります。
許せない自分とは、簡単に言えば「嫌だな、ダメだなと思っている自分の姿」といってよいでしょう。
嫌な自分とは、人間性として嫌だなと感じているところ。
特に、卑怯な行い、正直でない自分など、自分の都合で人を利用してしまうような自分勝手なところは嫌な自分です。
ダメだなと思っている自分とは、不器用で上手くできないところとか、勇気のないところに感じることが多いでしょう。
そして、嫌な自分には罪悪感を感じ、ダメな自分には劣等感を感じるようになります。
このような許せない自分を許すとは、こんな自分でもよしとして、ありのままの自分を受け入れるということになるでしょう。
ありのままの自分をよしとして受け入れるには、罪悪感を許し、劣等感を許せるだけの根拠となる新しい考え方、または、心境が必要になります。
許すとは愛すること
私たちは大好きな人の過ちなら簡単に許してしまうところがあります。
好きな人=許せる
嫌いな人=許せない
という関係は理解できるでしょうが、これは感情的には成り立ちますが論理的には必ず成り立つわけではありません。
好きな人だからといって犯罪を犯しても無罪とはなりませんが、愛情があれば、罪を憎んで人を憎まずという気持ちにはなれます。
許しには愛情が関わっていることがわかる例ですが、許すとは愛することであるといってもよいでしょう。
許すとは理解すること
私たちは相手の行為に敏感に反応してしまいます。
例えば、挨拶したのに無視されたりすると気分はよくありません。
しかし、その人が大きな悩みを抱えていて挨拶に気づかなかったと分かれば気分も収まり、逆に相手を気遣うことも出来ます。
何故そういう行為をしたのか、相手の行為に理解が及べば許せるのです。
行為を善悪で判断するのではなく、相手の気持ちが分からなければ理解できません。
こうしてみると、理解するとは愛することと同じ意味になります。
許すこと=理解すること=愛すること
という図式が成り立つのです。
自分を許す効果
許すという言葉は、緩めるという言葉と同じ語源だと言われています。
それは、許せないというのは、とても力が入っていて、体が緊張している状態だと感じられるところからも頷けます。
緊張は体だけでなく、心にも影響を与えてしまうので、明るい考えも出にくくなってしまうでしょう。
こうしたところから、自分を許す効果も明らかになります。
心が軽くなる
許すことで縛りが取れ、心が軽くなり余裕ができる結果として、
- 人にも自分にも優しく出来るようになる。
- ポジティブになる。
- 人間関係がよくなる。
- 毎日が楽しくなる。
- ストレスが減り健康になる。
といった効果が表れてくるでしょう。
許さないという思いが心の中に毒をもっているようなものだと考えれば、これらの許すことの効果も理解できるのではないでしょうか。
愛情深くなれる
許すことの最大の効果は愛情深くなれることだと私は思います。
許すこと=理解すること=愛すること
であるように、許せるほどに愛も深まっていきます。
まるでキリスト教のようになってしまいますが、愛されるほどの幸せがないように、愛が深まるほどの幸福はないかもしれません。
人は愛を得ようとして励み、愛が得られないことを嘆いているのではないでしょうか。
許すことは愛を学ぶためにあるといってもよいでしょう。
自分を許す方法
自分を許すとは、自分の好きなところだけでなく、嫌いなところも含めた自分を愛することです。
愛せないとしても、嫌いになる必要などないと理解する必要はあるでしょう。
許せない自分とは、嫌いなところ、悪いところに感じているはずです。
嫌いなところ=許せない
悪いところ=許せない
となっているのでしょうが、これは本当に正しいのかどうか。
犯罪は許されないとしても、悪いところ全てが罪になるわけではありません。
感情の問題であり、自分がそう思い込んでいるだけなのは分かっているはずです。
分かっているけれども、考えを変えることが出来なくて苦しんでいるのではないですか。
それは、嫌な自分を否定したいがために、目を向けてこなかったからでしょう。
まずは自分と向き合うことから始まります。
理解するために自分と向き合う
今まで嫌な自分を否定してきた歴史があるはずです
嫌な自分であっては愛されないと思い込んでしまった過去があり、そのため、自分の感情を抑え込んできたのではないでしょうか。
これは、ある意味、自分の気持ちを理解しようとしてこなかった歴史です。
対人関係であっても、相手を理解しようとする気持ちがなければ、お互いに感情をぶつけ合い、利害を主張するだけになってしまうでしょう。
相手を理解できると許せるように、自分を理解できると許せるのです。
理解というのは考え方としての理解からはじまり、それが感情的に納得できて本当の理解になります。
自分の感情に対してもまずは理解しようとすること。
それを妨げてきたものが許せない気持ちの奥にある恐れであり、向き合うこと自体に恐れを感じてしまい、理解するまで至れなかったのです。
向き合うとは感情を味わうことであり、実際に向き合ってしまえば、「恐れることではない」と分かり受け入れることができるようになります。
そして、それと共に許せるようになってくるのです。
感情を味わう
感情はその存在を受け入れて欲しいがために湧き上がってきます。
嬉しい気持ちであれば喜んで受け入れるのに、嫌な感情は、なかったことのように感じないふりをして抑え込んでしまいます。
抑え込まれた感情は、「こんな気持ちを持っているのだ」と知ってほしいのです。
だから、許せない思いが強ければ、許せない出来事を引き寄せて、自分の感情の存在をアピールして気づいてもらおうとします。
この感情を味わうのは、なんともいえない嫌な感覚ですが、これも次第に慣れてきます。
不思議ですが、味わえた分だけ嫌な感情が解放されていくのが分かるはずです。
こうして味わった分だけ、嫌な自分は解消され、その分自分を許せるようになってきます。
なぜ感じるのが大切かというと、この感情は恐いものではないということを知るためなのです。
自分の弱さ、ダメさも恐れるものではないと分かれば、受け入れられ、許せるようになってきます。
ありのままの自分でいい
許せないのは、ありのままの自分では認めてもらえない、愛されないと思っているからでしょう。
これは、過去の人生をどのように捉えてきたかにかかってきます。
実際は多くの愛に包まれて育ってきているはずですが、認めてもらえなかった寂しい思い、不足しているという印象が強く残っているのでしょう。
事実は解釈次第です。
どのように解釈しようが、そう思えばそれが真実になってしまいますが、その解釈が本当に正しいかどうか、再確認してみる必要があります。
実際はありのままの自分でなく、自分の足らないところばかりを見てきたのではないでしょうか。
自分を褒めてみる
自分の足らないところばかりに目が向いてしまうと、自分を認めることができません。
小さい頃は純粋に喜び輝いていた自分の姿を、いつしかつまらないものとして消し去ってきたのではないでしょうか。
人は傾向として不足しているところに目が行きがちになるので、意識して良いところを見つけ褒めてみる必要があります。
結果は出ていなくても努力している自分の姿はどう見えますか?
その姿を上空から眺めてみるとどうでしょう。
輝いて見えませんか?
人を許せない気持ちをなんとか抑えて許そうとしている姿はどうですか?
何かをなして喜んでいる姿ばかりが輝いているわけではありません。
褒めてあげたい自分の姿は日常生活のなかに溢れているはずです。
小さな幸せは溢れていて、そうしたものに感謝できる自分の姿も、素直になれば輝いて見えるのではないでしょうか。
人は叱ってばかりでは伸びません。
時には自分の褒められるところを探して書き出してみるのがよいでしょう。
言葉の力を使う
感情は味わえば薄れていくものですが、味わうのは恐れと戦うようなところがあります。
恐れはある種の幻影でもありますが、何らかの武器があれば心強いものです。
湧き上がってきた感情と戦う武器として「言葉」を有効につかうのがよいでしょう。
許せない感情を味わっている時に、
- 自分を許します
- 大丈夫
- ありがとう
等の言葉を唱えると、恐れる力を弱めてくれるでしょう。
なぜ自分を許しますなのか、何が大丈夫なのか、何がありがとうなのか分からなくてもいいのです。
分からなければ、それが疑問符となり、なぜ大丈夫なのか勝手に答えを見つけ出してくれるようになります。
唱え続けているうちか、もしくは暫くすると、なぜ大丈夫なのかの答えがひらめいてくるようになる。
言葉にはそのような働きがあります。
そして、ひらめいた答えが大丈夫だと思える根拠となり、自信となってくるのです。
自分を許すスピリチュアル的な面とは
許せない世界とは裁きの世界です。
裁きの世界は怒りが渦巻く世界であり、怒りが怒りを呼ぶ世界をつくり出してしまいます。
一方、許しは愛の世界であり、相手の気持ちを理解し思いやる世界なので、愛に溢れた世界が展開していくでしょう。
原因と結果の法則、引き寄せの法則から見ると、許せない自分がいると、許せない出来事がやってきて、さらに許せない気持ちを強めてしまいます。
自分を許せなければ、そこに罪悪感が生まれ、罪悪感を感じる出来事を引き寄せていく世界が展開されていくのです。
罪悪感はあくまで正しい行動をするための気づきとしてあるものであり、罪悪感と戦おうとするところには裁きの世界が展開してしまうことを知る必要があります。
間違った行いを消すのが、正しい行いであるように、許せない行いは愛をもって理解することで消化され成長に向かえるようになるのです。
自分を許す名言
最後に自分を許すことに関する名言をご紹介します。
なるほどと思え、心に残るものになるでしょう。
人を許すことを覚え、身につけなければいけません。許す力量のない者には、愛する力もありません。最悪の人間にもどこか取り柄があるように、最高の人間にも悪い面はあります。これがわかれば、敵を憎む気持ちが薄れます。
-キング牧師-
「人間は弱いものです。口ではきれいなことを言っても、なかなか体がついていかないことがあります。自分の敵を頭では許しても、体がいうことを聞かないということもあります。そんなときは、相手を愛せなくても、せめて相手の不幸を願わないことです。」
‐渡辺和子ー
間違いを犯して過ちを知って
傷ついて痛い思いをして
人の優しさを知って
許されて感謝して許すことを知って
その繰り返しの中で
人を許せる気持ちが深くなっていって
深く深く人を愛せるようになっていくんだよ。
ーローラー
まとめ
- 自分を許すとは
- 自分を許す効果
- 自分を許す方法
- 自分を許すスピリチュアル的な面
- 自分を許す名言
の解説をしてきました。
許しは愛を深め人間として成長するためにある。
人は余裕がなければ許すことなどできません。
このことからも許しは成長に繋がることであると分かるのではないでしょうか。
参考になれば幸いです。
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