引き寄せの法則のすごすぎる魅力と危険なところの解説
引き寄せの法則には、すごすぎる効果があると言われる反面、危険であるとか怪しいという意見もあります。
こうした両極端な意見が出てくるのは、それだけの魅力があると言えますが、反対の意見の多さには、理解の仕方に問題があるとしても、それだけ危険な面もあるのでしょう。
この両面を理解することが、引き寄せの法則をありのままに理解することにつながっていくでしょう。
目次
引き寄せの法則のすごすぎる魅力とは
引き寄せの法則など嘘だ信じられないという人もいるでしょう。
しかし、引き寄せの法則には従来の目標達成方法にはない魅力があります。
目標達成の方法は数多く出されていますが、引き寄せの法則の考え方は従来の方法とは違うとてもユニークなものです。
ここに引き寄せの法則のすごすぎる魅力があり、人気の秘密が隠されていていると言ってよいでしょう。
そして、この魅力の正体を知ることは引き寄せの法則の理解につながり、結果として危険なところも回避出来るのではないかと思います。
目標実現の考え方
仏教の中にある教えで、日本人にも馴染みがあり納得しやすい考え方として、善因善果(ぜんいんぜんか)・ 悪因悪果(あくいんあっか)という言葉があります。
善い行いをしていれば、善い結果が得られる。悪い行いをすれば悪い結果を得ることになる。という意味です。
善い行いは善い思いに基づいたものなので、思いと行いに応じた結果が得られるということになります。
これは原因と結果の法則とも言われています。
目標実現はこの原因と結果の法則のもとで成り立っていますが、引き寄せの法則の考え方は従来の目標達成方法とは目標を見る視点が違っています。
そして見る視点が変わると、見える世界が変わってくるというマジックの世界が現れてくるのです。
従来の目標達成方法
従来の目標達成方法は、目標を設定し、それに向かって歩んでいくというスタイルをとっています。
大きな目標であれば、それは高い山に登っていくような、ひたむきさが要求される感じがしてしまいます。
そして、この方法は思いと行いの関係でいうと、行動に重きがおかれ、思いにおいて求められるのは、根性と言ってもよいかもしれません。
昭和の時代のスポーツ根性物語のような印象を持つ方もいるでしょう。
引き寄せの法則のすごすぎる目標達成方法
引き寄せの法則による目標達成方法では、従来の方法のように目標に向かって歩んでいくのではありません。
引き寄せる自分というものを視点としているので、自分が描いた未来にある理想が自分に向かってやって来るという見方になります。
引き寄せる条件としては、理想とする自分と同じ波長になることが大切なので、イメージングや言葉の力を使う方法がノウハウとされています。
この方法では、思いと行いの関係では、思いに重点がおかれ、行動のほうは波長を乱さないように、いつもいい気分でいることが大切になります。
引き寄せの法則の魅力
目標達成には
- 目標にする理想は自ら歩んでつかみとるもの
- 理想は自分が引き寄せるもの
というように二つのパターンがあり、
実際は視点が変わっただけですが、イメージとしてはかなり違ってきます。
目標に向かって歩んで行く捉え方では、途中の道のりは苦労を伴うものに感じられやすくなります。
一方、描いた理想(明るい未来)が自分に向かってやってくると考えてみるとどうでしょう。
明るい未来がやってくると思うとなぜかワクワクしてくるのではないでしょうか。
未来は明るいと思えた瞬間に人は幸せになれます。
環境は何も変わっていなくても、今までつまらない仕事だと思っていたものまで楽しく取り組めるようになります。
視点を変え意識が変わっただけですが、その効果の大きさには驚かされます。
この視点の違いで大きく変わるのは、時間の流れが逆になるというところです。
時間の流れの違い
目標に向かっていく見方では時間の流れは、現在から未来へ向かっていくという流れです。
しかし、引き寄せるという見方では、未来が現在にやってくるという流れになっています。
一般的な考えでは、時間の流れは過去、現在、未来ですが、引き寄せの考え方は時間の流れを逆にしなければ成り立ちません。
理想的な未来がやってくるという考え方だからです。
引き寄せの法則は成り立つのか
引き寄せの法則の考えが成り立つには、時間が未来からやってくる必要があります。
証明になるかどうか分かりませんが、単純な考え方があります。
それではまず、「今」という言葉を口に出してみて下さい。・・・
続けて「今」・・・さらに続けて「今」・・・と言ってみるとどうなるでしょう?
先ほど口に出した「今」はどこに行ったのでしょう。
「今」は過去に流れて行ったようです。
このように未来が今に来て、今が過去に流れていったという見方もできます。
そう考えると、現実的には引き寄せの考え方のほうが真実なのかもしれません。
理想の未来がやってくる利点
時間が未来からやってくるという引き寄せの法則の利点は何かというと
- 希望を描けば明るい未来があると信じられる
- 自分の歩む道のりを教えてくれる
というところです。
希望を描けば明るい未来があると信じられる
あなたが未来に希望を描けば、それが実現するかどうかは別として、確かに未来に希望が存在することになります。
希望なき人生は、時に生きていく意味を見失ってしまう恐れがあります。
それほどに希望は生きていく力として大きな役割をもっています。
それはまるで、未来が微笑んでいるようにも感じられるでしょう。
自分の歩む道のりを教えてくれる
引き寄せの法則は、あなたの心の在り方が現実として現れてきます。
いつもいい気分でいられればいいのですが、それを妨げているものが、不安、恐れを感じる出来事です。
このような不安を感じる出来事もあなたが引き寄せたものであるなら、これらの出来事を引き寄せるだけの何らかの原因をあなたが持っていて、それを教えようしているという解釈もできます。
ここで引き寄せた結果を良い悪いという善悪で考えてしまうと、納得できない出来事もあり、引き寄せの法則など信じられないと考えるのも無理はありません。
しかし、この出来事の中に、自分自身、または身近な人が「成長するにあたって何らかの学びがあるから引き寄せた出来事である」と捉えれば、善悪の考えは乗り越えることができます。
このようにあなたにとって必要な学びが何であるかを、出来事を通して教えてくれているのです。
これは逆説的ではありますが、今やるべきことを前向きに一生懸命に取り組んでいけば、目標があろうがなかろうが、あなたにとっては正しい歩みであり、そのなかで自然に目標も浮かんでくる可能性が高まるということになります。
引き寄せの法則の素晴らしさは、思いと行いに応じた出来事を引き寄せてくれるというだけでなく、自分にとって必要な出来事を引き寄せてくれるというところであり、その出来事に前向きに取り組んでいけば、明るい未来が待っているというところです。
引き寄せの法則の危険なところ
引き寄せの法則には大きな魅力もありますが、魅力がある分、逆に危険な面も合わせ持っています。
引き寄せの法則は、思いと行いの関係では、思いに重点がおかれ、行動のほうは波長を乱さないように、いつもいい気分でいることが大切になります。
そのために、イメージングや言葉の力を使うアファメーションを唱えるというノウハウが多く使われていますが、迷いや不安を持ちながら続けていては、いい気分どころではなく逆効果になってしまいます。
いい気分でいることもイメージングも大切ですが、思いに重点がおかれているために、気づかずに思い込もうとしてしまうところが出てきます。
いい気分とは
いい気分というのは誤解されやすいところがあります。
引き寄せの法則では、いい気分でいればいい気分でいられる出来事が引き寄せられるということで、いい気分で過ごしましょうと言われています。
これは、そのとおりですが、無理にいい気分でいようとしていても、いい波長は出てくれません。
日常生活の中では、穏やかな気持ちでいること大切で、それは心の中に波立ちがない状態といってよいでしょう。
こうした状態の時に、ちょっとした出来事を思い出したり、接したりしたときにいい気分は訪れてくれるのです。
いい気分でいようと張り切りすぎてしまうと、ポジティブでうざいと言われてしまうかもしれないので注意は必要です。
イメージングとアファメーションの注意点
イメージングもアファメーションもどちらも無理に描こうとか思い込もうとしてしまうところがあります。
無理に思い込もうとする波長は美しくありません。
自然に思える理想的なイメージがイメージングになり、そのイメージを言葉に表したものがアファメーションになるのです。
いきなり大きなイメージなど、よほどの情熱がないかぎり持てるものではありません。
小さなよいイメージがよい行動となり、それが実績として積み重ねられ自信となり、イメージも膨らんでくるのです。
いきなり自信がつかないように、イメージも育てていく必要があります。
それには、今の自分の心穏やかな時に自然に湧いてくるイメージを大切にする必要があります。
それは別な言葉では、今の自分を否定しないことです。
否定しなければ、今の自分にとってしっくりくる言葉も浮かんできて、アファメーションとして使えるようにもなるでしょう。
このような流れがあるので、無理に思い込もうとしないことです。
未来に希望を描くつもりが、「ねばならない」というイメージを描いてしまう結果にはしたくないものです。
引き寄せの法則の嘘とは
引き寄せの法則の魅力と危険なところの解説をしてきましたが、そもそも引き寄せの法則などなく嘘であるという意見もあります。
引き寄せの法則は、「類は友を呼ぶ」という、似たもの同士が自然に集まってくるという例えで説明され、似たもの同士は波長が合うとも言われています。
「類は友を呼ぶ」を否定する人は少ないと思いますが、引き寄せの法則を否定するのは、法則という言葉によるところが大きいでしょう。
それは、
〇 引き寄せの法則で願いが叶う
〇 願えば叶う
という言葉の解釈の問題が大きいと思われます。
引き寄せの法則で願いが叶う
原因と結果の流れを目標を達成させた人の立場でみれば、引き寄せたという言い方もできると考えれば、不思議でもなにもありません。
しかし、ここに波長が関わっているからといって、類は友を呼ぶ法則とは言わないのに、引き寄せの法則という言葉を使われると、何か特別な力があるように感じられてしまいます。
波長を整えたり、高めたりするイメージトレーニングは、アスリートの世界ではとても大切なものです。
実践トレーニングだけでなく、イメージの力や言葉の力を取り入れることで、さらにパフォーマンスをあげられるのは科学的にも証明されています。
しかし、結果を残したアスリートが「引き寄せの法則のおかげで優勝できました」などとは言わないでしょう。
引き寄せの法則の考え方には大きな力もありますが、それは解釈次第です。
法則という言葉で特別な力があるように言うのは、嘘ではないとしても誤解されるところもあります。
願えば叶うを強調する
アスリートがイメージングや言葉の力を使って効果を上げているのを否定する人はいないと思います。
それは、普段しっかりトレーニングをしているという前提があっての話であり、トレーニングをさぼってばかりいるアスリートが、「願っているだけで上手くなれた」などといっても誰も真に受けてくれません。
しかし、引き寄せの法則の体験談のなかでは、「願えば叶う」「願うだけで何でも叶う」という話が多くあります。
確かに、普段の行動を特別に変えたわけでもなく、願っていたら叶ったということはあるでしょう。
例えば、
- 素敵なパートナーと出会いたいと願っていたら、思わぬ人から突然素敵な人を紹介された。
- 車を買い替えるお金が少し足りないと思っていたら、まさかの臨時ボーナスが出た。
これら出来事は普段の行動の積み重ねが引き寄せた出来事であるので、喜んでいいのですが、ことさら強調してしまうのは問題です。
強調するあまり、「願えば叶う」というとこだけを取りだせば誤解されても仕方ありません。
たとえ素敵な人と出会えたとしても、なんの努力もしない人であれば、いい関係を続けることはできなくなるでしょう。
引き寄せは最終結果ではなく、長い人生のなかでは途中経過でしかありません。
その途中経過を取り出して強調しすぎるところは、誤解されても仕方ないところもあります。
しかし、引き寄せの法則を知り、意識が変わり未来に希望を持てるようになった人が数多くいるのも確かです。
それはには、正しい理解がすべての始まりになります。
まとめ
引き寄せの法則のすごすぎる魅力と危険なところの解説をしてきました。
「いいことを考えて続けていれば、いいことがやってくる」
「悪いことを考え続けていれば、悪いことがやってくる」
これを否定するのは難しいことです。
世の中は意識の持ち方で見える世界が、がらっと変わってしまいます。
「恋をすると人生がバラ色に変わる」という言葉があり、経験されている方も多いでしょう。
引き寄せの法則も見方を変えれば、魅力あふれるものになり、未来は希望にあふれたものになります。
この記事が、未来が明るく見えるきっかけになれば幸いです。