引き寄せの法則の簡単なやり方と基礎になる考え方の解説 

引き寄せの法則とは、類は友を呼ぶというように、波長が合う者同士が引き寄せられてくるというものです。

周りが優しい人ばかりであれば、あなたも優しい波長の人であり、意地が悪い人ばかりであれば、あなたもそういう雰囲気の波長の人であることが分かるというものです。

この法則を使って目標を達成させる成功法則の解説本は数多く出されています。

しかし、引き寄せの法則に対しては、「すごい効果がある!」と言われる方がいる一方、「危険、怪しい、信じた結果逆効果になった」という意見もあります。

このように引き寄せの法則は使い方次第で良くも悪くもなるものであり、ノウハウも複雑になりがちです。

この記事では引き寄せの法則のとてもシンプルで簡単なやり方を紹介しています。

やり方が簡単な分、法則に対する理解は必要になりますが、難しい理論など必要なく理解できるものです。

結論としては、やってくる出来事に対しポジティブに対応していくということです。

これでは当たり前すぎると思われるかもしれませんが、これがどういう意味なのか、これから解説していきます。

引き寄せの法則の簡単なやり方とは

引き寄せの法則の簡単なやり方を知る前に重要なことは「ポジティブな取り組み」です。

ポジティブな取り組みは、引き寄せの法則に関わらず大切なものです。

「出来る」という思いで行動すればするほど「出来るだろう」という思いを強めてくれますが、逆に「出来なかったらどうしよう」という思いで取り組めば取り組むほど「出来ないかもしれない」という思いを強めてしまいます。

これは自己創造の原則とも言われていますが、引き寄せの働きでもあると言ってよいでしょう。

心の中に「出来る」という思いと「出来ない」という相反する思いがあり、「出来るんじゃないかな」と思えるなら今の時点では「出来る」という思いのほうが少し優位にあると言えます。

この逆に「出来ないかもしれない」という思いであるなら「出来ないだろう」という思いが優位だと言えます。

本心で「出来る」という思いで行動すれば、さらに「出来る」と思える出来事を引き寄せてくれ、それが自信となっていくのです。

「出来る」という思いが強ければ、無理しなくても自然にポジティブに取り組めますが、ポジティブに対する解釈に間違いがあると、無理に思い込もうとしてしまい、当然ですがポジティブな対応すら出来なくなります。

ですから、引き寄せの法則の簡単なやり方は、法則とポジティブに対する理解がどうしても必要になってくるのです。

引き寄せの法則の働き

引き寄せの法則の働きは、「望みを描きそれが実現して受け取る」というひとつのサイクルで成り立っているわけではありません。

常に今のあなたが送り出している思いに応じた現実を引き寄せ続けています。

ひとつの望みを実現させるという長期的な原因と結果のサイクルも、毎日の小さな原因と結果の繰り返しの積み重ねの結果というわけです。

毎日明るく前向きに生きていければ、それに見合った現実が引き寄せられてきます。

それを妨げているものが、不安、恐れというものなのですが、この不安、恐れの感情は望んで感じようとしたわけではなく、何らかの出来事があって感じられたはずです。

この出来事は引き寄せられたものであり、あなたの心の中に閉じ込められた感情が解放されたくて引き寄せた出来事であると言ってよいでしょう。

引き寄せの法則は、ポジティブな気持ちを妨げる具体的な感情を出来事を通して教えてくれる働きがあるのです。

そして、出来事に対するあなたの反応が人生をつくっていならば、不安に対して不安な対応をせず、ポジティブに対応していくことが大切になります。

出来事に対してポジティブに対応していく

引き寄せの法則のやり方を知る上では、出来事にポジティブに対応していく方法を知ることが不可欠になります。

出来事に対してポジティブに対応していくために必要なことは何か

それは、

  • 不安、恐れに対処する方法を知る
  • ポジティブな行動とは何かを知る
  • 気付かぬうちにしているマイナスの行動を止める

の3つです。
それぞれを順番に説明していきます。

不安、恐れに対処する

「出来なかったらどうしよう」と考えると、不安や恐れのエネルギーが発信されます。

本心では「出来ない」と思っているのを無理して「出来る」と思い込もうとしても、「出来る」というプラスのエネルギーは出てきません。

思い込もうとする行動をすればするほどに、「出来ない」という思いを強めてしまう結果になってしまいます。
引き寄せをしようとする人にとっては大敵です。

例えとして、初めて電話が使われるようになった時のことを考えてみましょう。

電話は遠くの人と連絡がすぐにとれるという便利な機会をつくってくれました。
しかし、とても高額であり庶民には手が届かないというマイナス面もありました。

この事実を事実として確認する段階では、まだ何のエネルギーも発していません。

しかし、この事実に対して、これは新たなビジネスチャンスがあるという判断をしたときには、ここにプラスのエネルギーが発生します。

欲しいけれど、値段が高すぎて今の自分には買えないという事実の確認段階であれば、まだエネルギーは発生していません。

しかし、今は買えないという事実が、買えない自分はなんてダメな人間なんだという判断になると、マイナスエネルギーを発生させることになります。

しかし、よくよく考えてみると、今は買えないという事実と、だから自分はダメな人間だという判断とは何も関係ありません。

この判断には思い込みが入っているのですが、勝手に決めつけているだけです。

つまり、感じているマイナスのエネルギーは自分なりの思い込みの判断が入ってエネルギーとして存在出来ているのであり、判断を止め確認に切り替えるとエネルギーを発信しなくなります。

ここに「出来ない」というマイナスの思いに対処する方法があり、ここにポジティブな対応を入れていくのです。

それが不安、怖れに対処するということです。

ポジティブな行動とは何かを知る

ポジティブに関しては、間違った解釈が多くあります。

多くみられるのが、ポジティブでなければならない、ネガティブな思いをもってはいけないというものであり、この考えはネガティブな思いを持つとネガティブな現実を引き寄せてしまうという恐れからきていると言ってよいでしょう。

ここには、ポジティブ、ネガティブに対する解釈の誤りがあります。

ポジティブ、ネガティブとは物事のとらえ方であって、そこには良いとか悪い、またはプラスとかマイナスとかいうものはないのですが、そこにあなたが下した判断によって良い悪いというエネルギーが生まれてくるのです。

電話の例で言うと、「今は電話を買うことは出来ない」というのはダメなことでもなんでもなく、単なる事実の確認でしかありません。

しかし、人はこの事実を自分の中にある何らかの思い込みによってダメなこととイコールにしたりするのです。

そして、「電話を買えない自分はダメな人間だと思ってはいけない」と一生懸命にまた思い込もうとしてしまうのです。

自分の中にある何らかの思い込みが新たな思い込みをつくっているというという構図ですが、この出来事は自分の中にある何らかの思い込みの存在を気付かせるために引き寄せた出来事です。

ポジティブに対する解釈が違っているので、正しい対処が出来なくて、今の思い込みをさらに強化してしまう結果になってしまうのです。

気付かずにポジティブを押し付けている

不安や恐れから「出来ない」という思いに対処する前に、普段私たちは気付かぬうちにマイナスのエネルギーをつくり続けていることに気付く必要があります。

これを止めなければ今の問題に対処してもきりがありません。

それは、ポジティブを押し付けているところであり、他人に対してだけでなく、自分自身に対しても押し付けているところがあるのです。

分かりやすいのは「ねばならない」という思いで、例えば怒りを感じても、怒ってはいけないと自制しようとするところには自覚しやすさが表れています。

気付きにくいものは、何気なく言ってしまう、不平不満、愚痴、ケチをつけたくなる気持ちです。

ポジティブに前向きに正しく生きていると思っているがゆえに、他の人の足らないところが気になってしまい「だからだめなんだよ」とか「どうしてこんな当たり前のことが分からないんだ」と思ってしまうことがあるのではないでしょうか。

これも自分なりのポジティブの押し付けであり、発生させるエネルギーはマイナスでしかありません。
このポジティブの押し付けも何らかの不安、恐れからきているので、対処方法は不安の対処と同じです。

引き寄せの力を使う

引き寄せの力とは、勝手に望みを叶えてくれる力ではありません。
しかし、この力があるからこそ私たちの生活もあるといっても過言ではないと言えます。

引き寄せの力とはその言葉の通り、引き寄せ合う力であり、これは、お互いを結びつける力といってよいでしょう。

この反対の力は何かというと、引き離す力ではありません。
反対の力は結びつきを断ち切ろうとする力であり、その結果として引き離されてしまうというものです。

結びつきを強める力とはなんでしょうか。

ひと言でいえばそれは「愛」になり、「愛」を妨げるものが不信、疑い、恐れというものになります。

しかし、愛という言葉は漠然としたところがあるので、ポジティブな対応をするには、この態度、考えは「結びつける力、結びつきを強める力になるか」という基準で対応していくということです。

この対応が引き寄せの力そのものであると分かっていれば、感情を抑える自制心にもなります。

感情に判断を加えずにポジティブに対処する

先ほど、感情に対して判断を止めるとエネルギーの発生がなくなるという話をしました。

判断をしないというのは第三者の立場に近いものであり、第三者であれば冷静に眺めることができます。

第三者の立場になる方法としては、自分で自分の状況を実況放送してしまうのが効果的です。

怒りを抑え第三者の立場にたち冷静になる力となるのが、結び付ける力を選ぶ大切さを知っていることなのです。

怒りを例にすると、

  • 怒りが込み上げている自分がいる。
  • 怒っていては変なものを引き寄せてしまうかもしれないという恐れも感じている。
  • 怒りによって結びつきを断ち切ることはしたくないと思っている。
  • だからなんとか心を静めようとしている自分がいる。
  • 怒ってはいけないと思っている自分は本当はこの人と仲良くしたいと思っているが、今はとてもそんな気持ちにはなれないと感じている。

というように、自分で自分の状況を実況放送してみるのです。

判断しなくなると不思議ですが、心の波立ちもおさまってきます。
そして、この行為は自分の心の波立ちを抑えるというポジティブな判断をした」という行動になります。

怒ってはいけないと思っているのと、怒ってはいけないと思っている自分がいる。というのでは言葉遊びのようにも感じられますが、実際の効果はまったく違ってきます。

感情と向き合い味わってしまえば薄れていくといわれるのも、意識しているいないに関わらず、こうしたプロセスを経ているのです。

人間関係・恋愛関係に効果的な引き寄せの法則

普段の日常生活のなかでは、感情が高ぶってしまう出来事はあまりなく、ほとんどが何気ない日常の出来事になります。

そうしたなかでも、他の人との人間関係においてはちょっとした嫌な感情を抱いてしまうこともあります。

こうした時に感情のおもむくままに対応せず、この考えは「お互いを結びつける」ものになるかどうかを考える習慣をつけるのがよいでしょう。

たとえ嫌いな相手であっても、仲良くなりたいと思えないなら、無理に仲良くしようとしなくてもいいので、この場においては引き寄せの力を断ち切る対応だけは避けることが、引き寄せる力を弱めない結果となります。

恋愛関係の引き寄せ

男女の恋愛関係では、何をすれば相手の喜ぶ顔が見られるだろうか?と考えるのが楽しみならば、様々なイメージも湧いてきます。
そうなると実際に思いついたものを実行に移したくなるものです。

これは、お互いの結びつきを強めるものであり、引き寄せの法則を上手く使っている取り組みと言えます。

傍から見て同じように見える行動であっても、その行動が相手を振り向かせるためだけのものであれば、何か強引に引っ張られているような嫌な感じを与えてしまうでしょう。

無理しなければ引き寄せられないなら、それを維持していくには無理し続けなくてはならなくなります。

自分らしく気分よく暮らしていくなかで引き寄せられてくる人といい関係を築いていけば、いい出会いも巡ってくるでしょう。

まとめ

引き寄せの法則の簡単なやり方は、やってくる出来事に対しポジティブに対応していくということです。

そのために必要になるものが、

  • 不安、恐れに対処する方法を知る
  • ポジティブな行動とは何かを知る
  • 気付かぬうちにしているマイナスの行動を止める

ということでした。

出来る限り心理学的な専門用語、理論は使わないように努めました。

何らかのヒントが得られれば幸いです。

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