受け入れる心を育てる!ありのままのネガティブな自分を認める方法とは
受け入れる心を持つことが大切だと言われていますが、受け入れる心とは何かというのは、あまり考えてこなかったのではないでしょうか?
この記事では、
- 受け入れる心とはどういうものなのか?
- 受け入れる心の効果
- 受け入れることの根拠
- 受け入れる心を育てる方法
等をまとめてみました。
受け入れる心について考えることで、自分の心のあり方を見直す機会になればと思っています。
目次
受け入れる心とは
受け入れる心とは、自分の今の状況や他の人を否定しないでいようとする気持ちであると言えます。
ありのままの自分を受け入れるとするならば、認めたくないダメな自分の存在を否定することなく、そう思っている自分がいることを認めるところから始めるのがよいでしょう。
それは、受け入れるといっても、受け入れられるレベルは様々であり、初めから全てを受け入れることなどできないからです。
受け入れるレベルとしては、「仕方ないから」受け入れるというものから、「個性として」受け入れる、さらに「喜んで」受け入れるという段階があるとしても、受け入れるというからには、最低限、否定しないでいたいという気持ちを持っていることが、受け入れる心になるでしょう。
受け入れる心の大切さ・効果
自分の今の状況や他の人を否定せずに受け入れられれば、ストレスは軽減されるのは間違いありません。
受け入れられた分だけ、心も穏やかになり積極的に生きられるようになります。
他の人を受け入れる心は、その人を尊重し理解しようとする態度として表れるので、人間関係も良好になるはずです。
また、今まで受け入れられなかったことが受け入れられるようになると、見過ごしてきたことに気づくようになるので、新しいアイデアやひらめきも増えてくるでしょう。
このように、受け入れる心は心の健康から対人関係、自己成長まで幅広く影響を与え、豊かな人生を築く上でとても重要なものになります。
受け入れることの根拠はどこにある
- ダメな自分を見つめてばかりいても良いことはないと分かっている。
- 仲良くしたい相手がいるけれども、どうしても許せないところがある。
など、受け入れられない自分を受け入れれば心が軽くなり、楽になれるという利点があるとしても、簡単に納得して受け入れられるものではありません。
利点という損得だけでは、納得して受け入れるだけの根拠としては弱いのでしょう。
しかし、人生には受け入れざるを得ない事実もあると思います。
それは、私たちは、成長していくという流れのなかで生きているというところです。
小学生から中学生、高校生へと進学していくように、いつまでも同じところにとどまってはいられません。
そして、成長していく流れのなかで受け入れなければならないのが、環境が変わる、または、環境が変わって見える新たな考えを身に付ける必要があるというところです。
今まで否定していた自分を受け入れ、成長する時期が来たから心のなかに葛藤が生じてきたという見方もできるのです。
また、他の人を受け入れることの根拠はどこにあるかといえば、すべては自分が引き寄せている出来事であるというところにあると言えます。
何ゆえに引き寄せているかは分からなくても、世の中が因縁果報、原因と結果の法則のもと成り立っているなら認めざるをえません。
引き寄せている理由は分からなくても、自分が引き寄せていることを認めるのも受け入れることになるはずです。
受け入れる心の育て方
受け入れる心を育てるには、自分の感情と向き合えるようになる必要があります。
向き合うのは、ありのままの自分です。
ネガティブでダメだと思っているありのままの自分を、良いとか悪いとかという判断を下すことなく向き合えるようになるほどに、自分を受け入れられるようになってきます。
しかし、私たちはダメな自分と向き合うことを恐れているところがあるので、向き合うことが難しくなっているのです。
それは、ダメな自分の姿を想像するときに湧き上がってくる気持ちを感じることを、無意識のうちに恐れているからです。
恐れているから、気持ちを味わえない。向き合えない。受け入れられない。
無意識のうちに感じないふりをしているのが楽だとしても、自分を誤魔化していれば、いずれは苦しくなってくるのは仕方ありません。
しかし、自分の嫌な気持ちを無意識のうちに感じないようにしているなら、これを逆手にとることもできます。
自ら意識して嫌な気持ちを感じることで、恐れは解放されていくところがあるのです。
受け入れる気持ちを妨げるもの
意識して嫌な気持ちを味わうには、自分の嫌な気持ちを無意識のうちに感じないようにしている行為に気づく必要があります。
それは、何かにケチをつけている自分です。
- ケチをつける
- 不平不満を言う
- すぐに怒る
これらの行為をしたくなる相手や出来事、または自分自身に対してもそうですが、自分の否定したい姿を刺激するので、無意識のうちにケチをつけて嫌な気持ちを感じないようにしているのです。
ケチをつけたり、怒ることで取り合えず嫌な気持ちを解消させているので、この時に怒りを我慢しようとするとイライラしてくるのは多くの人が経験されているのではないでしょうか。
- ケチをつけない
- 不平不満を言わない
- 怒らない
これらの行為は道徳的に大切だというだけではありません。
無意識のうちにしている否定する思いをなくし、受け入れる心を育て成長していくためにとても大切なものになるのです。
受け入れるとは分かち合うこと
ありのままのネガティブな自分を認めるには、無意識のうちにしている否定的な行為に気づき、それを肯定するようにすれば、自分を認め受け入れられるようになってきます。
否定している思いが強く表れてくる時というのは、
- ケチをつけたり、不平不満を言わなければ気が済まない。
- 何を考えているのだ!と怒りが収まらない時。
などです。
無意識のうちに否定して、自分をダメだと思っている気持ちを感じないようにしているので、否定する気持ちを抑えれば嫌な気持ちを味わうことになります。
しかし、嫌な気持ちは抑え込んでしまえば心の中にとどまりますが、味わってしまえば解放され薄れていきます。
気持ちを味わってあげるのは、気持ちを分かち合うことでもあるので、理解されたと感じられれば、もうその気持ちは出てくる必要はなくなるからです。
小さな否定を受け入れていく
否定する思いが強ければ、湧いてくる感情も強くなるので、湧いてくる感情を味わうのも苦しくなるので、初めは、ちょっとした嫌な気持ちを感じてみるところから始めるのがよいでしょう。
幸いにというのも変ですが、私たちは日常生活の中で気づかずに小さな否定する思いを数多く発しています。
ちょっとしたことにケチをつけ、不平不満を言っていることに気づいていません。
これらは、意識していなければ見過ごされてしまうものですが、意識していればすぐに気づくものでもあるのです。
ケチをつけたくなっても、ケチをつけずにいて湧いてくる感情を感じてみる、または味わう。
不平不満を言おうとしている自分に気づいたら、不平を言わずにいると湧いてくる感情を眺めるように観察してみる。
こうしたところから始めれば、無理なく嫌な感情を味わえるようになってきます。
受け入れると向き合えるようになる
自分の嫌な気持ちを感じたくない時には、自分の心と向き合うことはできません。
嫌な気持ちを感じても大丈夫だと思えるようになり、ようやく自分の心と向き合えるようになれるのです。
ここから自分との対話ができるようになります。
「どうしたの?」とか、
「大丈夫だよ」と語りかけることもできるようになり、
- なぜ今まで否定していたのか?
- 本当は何をしたいのか?
なども少しずつ分かってくるようになり、さらに受け入れる心も大きくなっていくでしょう。
まとめ
受け入れる心は、否定する気持ち、反発する気持ちなどを無くしていくものであり、心の安定と幸福感には欠かせないものです。
日常生活の中で、気づかずに受け入れる心を妨げている行為に気づくことが大切になります。
今まで意識していないことを意識して取り組めば、確実に変化を感じられるでしょう。
参考になれば幸いです。
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