感謝できない人の2つの特徴と6つの原因から学ぶ「感謝できない時の心がけ」
感謝の大切さ、効果が広く伝えられるようになり、感謝を習慣にしている方も増えているように感じられます。
感謝の気持ちが心から湧き上がってくる時の幸福感も多くの方が経験されていることでしょう。
しかし時には社交辞令的な感謝しかできない自分を寂しく感じる時もあるのではないでしょうか。
私自身感謝の大切さを感じ、感謝を習慣にするため夜感謝ノートを書き出して10年以上たちますが、未だ感謝にムラがあり、時には自分自身が情けなくなることもあります。
しかし、感謝の大切さは失われることはありません。
感謝を習慣にし深めるには、自分自身と向き合う必要があります。
感謝を意識することで、自分の周りにいる人達からも多くの気づきを与えられています。
特別に感謝する必要性を感じていない人は別として、感謝を習慣化し深めたいと思っている人の参考になればと思い、感謝できない人の特徴と原因をまとめてみました。
目次
感謝できない人の2つの特徴
感謝できる、できないは、その時の気分に左右されているのが多くの人の現状ではないでしょうか。
その時の気分を左右している心理とは何かといえば、結局は「自分の事しか考えられない」または、「何らかの原因で自分のことしか考えられなくなっている」ということではないでしょうか。
良い悪いは別として、自分のことしか考えられない人(感謝できない人)の特徴2つ挙げてみました。
1、自分の損得で考える
損得で考えるのは、誰にでもあるものですが、あまりにも目先の利益ばかりに囚われていると自分のことしか考えられなくなり、感謝から遠ざかってしまいます。
損か得かを考えるのは大切なことですが、実際には、何が損で何が得なのかは分からないところがあり、あくまでも今の自分の考えでしかありません。
感謝する対象も自分にとって得になる相手には感謝するが、得にならなければ感謝できなくなる傾向がでてきます。
得になれば感謝しているので、本人は感謝できていると思っているかもしれません。
2、人の気持ちに関心がない
自分の損得で考える人は、人の気持ちに関心が向きませんが、損得で考えるわけではないのに、他人の気持ちに関心がないという人はいます。
興味、関心領域が1人ですることである場合に、他の人のことを気にかける意識がなくなってしまう人はいるのです。
自分のことしか考えられないというと、単なる自分勝手な人のようにも見えますが、ひとつのことに没頭し過ぎて他の人に無関心になるケースもあります。
他人に関心がない分、感謝できない傾向が出てきます。
しかし、人生を自分ひとりで楽しめている良い面もあります。
感謝できない6つの原因
1、人生経験不足
「最近の若者には常識がない」という言葉はいつの時代でも言われていますが、人生経験が少ない若者には知識としての常識が少ないというのは仕方ありません。
また、人とのコミュニケーションにおいても、育った環境によって経験が少なければ、当人も対人関係において戸惑いを感じているものです。
人生経験不足、コミュニケーション能力不足から、感謝をうまく表現できない人もいます。
育った環境は様々です。経験が少なければ、年齢を重ねていても不得意なところは誰にもあります。
自分自身も常識不足を温かい目で見守ってもらってきたことを忘れないようにしたいものです。
2、不安・悩みを抱えている
不安や悩みを抱えていると、思いがその一点に囚われがちになってしまうので、まわりの人の親切や気配りに気づけなくなります。
不安、悩みは誰にでも出てくるものですが、不安に囚われすぎて取り越し苦労症になってしまうとなおさらです。
ほとんどの不安は取り越し苦労にしかすぎない。心配事の96パーセントは起こらないということを覚えておくとよいでしょう。
また、悩みとして多くの人がもっている劣等感が強いと、人の好意を素直に受け取れない傾向がでてきて感謝しにくくなります。
3、嘘をついている
嘘を一度もついたことのない人はいないと思いますが、ここで言う嘘とは、自分の都合・利益のために人を騙したり誤魔化したりすることです。
うまく誤魔化せたと思っても、自分の良心を誤魔化すことはできるものではなく、人から受けた好意も素直に受け取ることが出来なくなってしまいます。
嘘をつくことで幸せになろうとするのは、自分の損得しか考えていないので、感謝もできなくなってしまいます。
4、罪悪感をもっている
罪悪感とは罪を犯した、悪いことをした、と思う気持ちのことで、罪の意識から、自分なりの罪滅ぼしと思える試練を課すことが多くなりがちになります。
例えば、
- 幸せになってはいけない。
- 贅沢をしてはいけない。
- 幸せになるとしたら、誰もが認めるくらいの苦労をしなくてはいけない。
など、不自由な思いで縛られている状態です。
人に対して何かをしてあげても、罪滅ぼしの気持ちが強く、人からの感謝も素直に受け取ることが出来なくなってしまいます。
罪悪感自体は誰でも持っているものですが、あまりにも強い罪悪感に囚われていることが問題なのです。
とても真面目な人にも多い傾向ですが、感謝の習慣が少なかったために、罪悪感が強くなってきた面もあることを知っておくとよいでしょう。
5、 不満を持っている
不満を持っている対象は個人から社会まで広範囲でしょうが、不満を持っている対象に対して感謝するのは難しくなります。
受けた好意も、持っている不満で帳消しにされてしまうのでしょう。
不満が強くなり恨みになってしまうと尚更感謝できなくなってしまいます。
特に身近な人に対しては、接する時間が多い分不満も多くなりがちです。意識して感謝することで不満が大きくなるのが避けられます。
また、努力しているが報われていないと思っている人も気づかぬうちに不満をためてしまう傾向があるので注意が必要です。
6、「あたりまえ」の怖さを忘れる
日常生活は毎日が特別な日ばかりではなく、多くは本人にとっては平凡な毎日といってもよいかもしれません。
それゆえに、本人にとってはあたりまえの毎日であり、感謝の気持ちも薄れていくのは仕方ないところもあります。
事故や災害などは、あたりまえの幸せなどないことに気づくきっかけとなりますが、環境に対する感謝は普段から意識していないと、すぐに忘れてしまうものだと心得ておいたほうが良いでしょう。
「あたりまえ」すぎて親に感謝できない
親に感謝できなくて悩んでいる人もいれば、親に感謝する必要性が分からないという人もいます。
感謝できる方法は考えだけで納得できるものではありません。同じように、必要性も説明だけでは納得できないでしょう。
どちらの人にも言えることですが、今のあなたが幸せならば、本当に幸福感を感じられているならば、親にも感謝できるようになっているのではないでしょうか。
今が幸せならば、この世に生を与えてもらえた事だけで、ありがたいと感じられるものです。
感謝を習慣にして幸福になったならば気づけば親にも感謝できるようになっていると思います。
感謝できないことは誰にでもある
感謝の大切さを知り、普段から意識して感謝している人であっても、ちょっとした悩みがあったり、忙しくなると感謝できなくなることはあります。
特に身近な人や立場の下の人に対しては甘えもあるので感謝を忘れても気づきにくいでしょう。
普段から意識して感謝しているからこそ、私は感謝できていると勘違いしがちにもなるので注意が必要です。
感謝には謙虚な気持ちが必要
一般的に感謝できない人は常識のない人であると思われがちではあります。
確かに、社会生活を営むうえで支障が出てくるほどの非常識な人もまれにはいるものですが、悪気のない善人といわれる人も多く、その人達を裁けるほど自分は感謝できているかと考えれば、自分の考え中心の感謝でしかないのかもしれません。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という諺がありますが、立場が上がれば自慢したり、人の足らざるところを指摘したくなってくるものです。
感謝の心が高まればそれに比例して幸福感も高まると言われてますが、謙虚な気持ちがなければ感謝の心は高められないことは確かであると言えるでしょう。
感謝できない時の心がけ
感謝とは、ありがたいと思う気持ちですが、ありがたいという気持ちが湧いてこないとしても、他の人からして頂いた好意に対してお礼の気持ちをもつことは大切です。
心から「ありがとう!」と常に言えるのならばいいのですが、そんな好調な日ばかりではありません。
少し不安を抱えているだけでも、自分のことで精一杯になりがちなのが人間です。でもそんな時でも相手の好意に対するお礼の気持ちを持つことができるのも、また人間ならではないでしょうか。
「相手の好意に対して思いを向ける」
この心がけを忘れなければ人に対する感謝は自然にできるようになり、継続していけば感謝も深まっていくことでしょう。
また、環境に対する感謝は意識していないと忘れてしまうものです。
環境は人と違って語りかけてくれないので、出来れば「自分を振り返る時間を定期的につくる」ことをお勧めします。
まとめ
立場の違いや自分の損得に関わらず与えられているもの、または人の好意に対してはお礼の気持ちは持ちたいものです。
感謝できない人の2つの特徴
- 自分の損得で考える
- 人の気持ちに関心がない
感謝できない5つの原因
- 人生経験不足
- 不安・悩みを抱えている
- 嘘をついている
- 罪悪感をもっている
- 不満をもっている
- 「あたりまえ」の怖さを忘れる
これらは、感謝の習慣ができれば、自然に薄れていくものです。
感謝を深めたいと思っておられる人の参考になれば幸いです。