「感謝すること」の5つの効果「ありがとう」と言える幸せ!

パナソニック創業者の松下幸之助さんは、感謝の心のないところからは、決して幸福は生まれてこないだろうし、結局は、人間、不幸になる。

それだけでなく、「感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく」と言われています。

感謝の大切さは分かっていても、そこまで幸福に直結しているものなのかと思われるかもしれません。
しかし、感謝できる人が増えれば増えるほどに、世の中が良くなり、住みやすくなるのは間違いないでしょう。

  今回は、

  • 感謝できることの幸せ
  • 感謝することの効果
  • 感謝を習慣にする方法

 をまとめてみました。

当たり前の日常に感謝できることの幸せ

私たちの日常生活は平凡な毎日の繰り返しが多くを占めています。
しかし、私たちが普段受け取る情報は刺激に満ちていて、平凡な毎日を刺激するものになっています。

より豊かな生活を目指すのはよいことですが、欲を満たす情報に刺激されて、毎日の生活に対する感謝も忘れがちになってしまっているのが現状ではないでしょうか。

しかし、ある日突然、事故・災害等で働けなくなったらどうでしょう?
つまらない仕事だと思っていたけれど、仕事ができることがどれほど幸せなことであったことか。

また、ささやかではあっても、家族がそろって過ごせる日々がどれほど、ありがたいことであったか。

当たり前の日常生活を他と比べれば不足はあるかも知れないが、比べる考えがどれほど愚かであったことか。

また、与えられている幸せに気づけなかったことに、悔しさも感じるのではないでしょうか。

このような経験は、ほとんどの人が体験されていると思いますが、
このような出来事を通して、感謝出来ることの幸せに気付く機会を与えられているのかもしれません。

しかし、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあるように、過ぎてしまえば、すぐに忘れてしまうのが人間の性(さが)であるようです。

失って初めて気づくのではなく、感謝の効果を知って習慣にしたいものです。

感謝することに効果はあるのか

感謝をするのにお金はかかりません。
また、今すぐにでも始められる手軽なものです。

実際のところ、子供の頃から感謝の大切さは教わってきているけれども、それは道徳的なものであり、「何かをしてもらったら感謝しましょう」レベルなのかもしれません。

しかし、感謝に幸福効果があることを知れば、多くの人が実践したくなるのではないでしょうか。

心理学者のロバート・エモンズとマイケル・ロッカーの研究では、
一日1~2分でも感謝する時間を設けると

  • 人生を肯定的に捉えるようになった。
  • 幸福感が高まった。
  • エネルギッシュで楽天的になった。
  • 対人関係が良くなった。
  • 体の不調が減った。

という研究結果が出たようです。
この結果だけでも感謝をすることの幸福効果はあると言ってよいでしょう。

感謝のすることの5つのすごい効果

心理学者のロバート・エモンズとマイケル・ロッカーの研究結果と似通っていますが、私個人の体験から言える感謝の効果として

  1. 幸福感が得られる
  2. 対人関係がよくなる
  3. 健康になる
  4. ひらめき・気づきが得られ
  5. 問題がスムーズに解決する

の5つをあげ解説してみます。

1、幸福感が得られる

感謝することの効果として1番にあげられるのは「幸福感が得られる」です。
この幸福感は何か望むものを手に入れた結果として感じられるものではなく、あるがままの自分、当たり前の日常に感謝できる幸福感です。

ある意味、これが幸せの原点になるのではないかと思われます。

当たり前の日常生活に感謝できるからこそ、自分の成長を他の人と比べることなく喜べるようになるのです。

2、対人関係がよくなる

感謝することの2つめの効果は、「対人関係がよくなる」です。

対人関係は幸福に直結しています。
感謝できる人は自分にも他人に対しても優しくなれます。

優しい気持ちがなければ、良い人間関係など築けません。
無理して相手に優しくするわけではないのでストレスの感じ方も違ってきます。

また、感謝できる人は物事の良い面を見いだせる人なので、明るくポジティブなので好かれることも多くなり、良い人間関係が築けるようになるのです。

3、健康になる

感謝することの3つめの効果は、「健康になる」です。
脳科学的には、感謝することで幸福を司る以下の4つのホルモンが分泌されることが分かっています。

  • ドーパミン     幸福感、モチベーションを上げる。
  • セロトニン     安らぎ、落ち着きの癒し効果。
  • オキシトシン    愛情、精神安定
  • エンドルフィン   高揚感、免疫力アップ

これらの幸福ホルモンの働きで、幸福感が得られることが確認されています。

幸福感が得られるとストレスが減り、睡眠の質が良くなるという報告もされているので、体調が良くなるのも納得できると思います。

4、ひらめき・気づきが得られる

感謝することの4つめの効果は「ひらめき・気づきが得られる」です。
ひらめきは、雑念がなく感情が穏やかな時に、ふっとわいてくるものです。

感謝することができていると、ひらめき、またはインスピレーション
という感じで受け取る機会が多くなります。

思わぬアイデア・考えが降りてくるという感じのものですが、すぐに忘れてしまうので、ノートに書き留めておくと後で役に立つでしょう。

また、ひらめきは今の自分の関心領域が何かを現わしているので、記録しておくと思わぬ発見があるかもしれません。

気づきとしては、忘れていた大切なことがふっと思い出されたり、ちょっとした不注意からの事故を避ける気づきを与えられることもあります。

ひらめき・気づきは自分を守る大切な導きでもあるので、感謝することの効果としてはとても大きなものと言えるでしょう。

5、問題がスムーズに解決する

感謝することの5つめの効果は、「問題がスムーズに解決する」です。

不思議ではありますが、感謝が習慣になっている時には、仕事でも家庭の問題であっても、物事がスムーズに解決していることに後になって気づくことがあります。

人間関係が良くなっていることや、ひらめき、気づきが得られた結果も関係しているでしょうが、まるで良い運気の流れに乗っているような感じと言えるでしょう。

どうやら、感謝することは運を良くする働きがあるようです。

感謝はよいことを引き寄せる

感謝することの5つの効果は、スピリチュアル的に見れば、引き寄せの効果でもあります。
引き寄せの効果とは、簡単にいうと、「自分の心の状態に合ったものを引き寄せている」といってよいでしょう。

いいことを考えていれば、いいことを、悪いことを考えていれば悪いことを引き寄せてしまうというもので、意識しようとしまいと常に働いている法則です。

この法則を意識的に使って幸福を引き寄せようとするのが「引き寄せの法則」と言われています。

ですから、感謝をすれば、感謝できるような出来事がやってくということはとても筋が通っているといえるでしょう。

また、すべての事に感謝するようになると、今まで気づかなかった「いいこと」の発見になり、それが今までにない新たな「いいこと」を引き寄せ、人生が良い方向に変わっていくようになります。

感謝すればするほどに、「いいこと」がやってくるといわれるのも理解出来るのではないでしょうか。

感謝を習慣にする2つの方法

感謝することの効果は分かったとしても、普段から意識していないと、感謝の大切さはすぐに忘れてしまうものです。

習慣化するには感謝を日常生活に取り入れることがよいでしょう。
簡単に出来る方法を2点紹介します。

感謝を言葉にする

この記事を読まれている方であれば、すでに、普段から感謝の言葉を口にされている方も多いと思います。
しかし、すでに紹介したように、感謝はすればするほどに幸福感を高めてくれるので、今まで以上に感謝出来る対象を広げ、可能ならば、心の中だけでなく、言葉に出して伝えるようにしてみましょう。

感謝できることは沢山あります。

  例えば、

  • 家族がいることへの感謝
  • 食べ物への感謝
  • 努力できることへの感謝
  • 自然への感謝
  • お金を受け取るまたは支払える感謝
  • インフラ(道路・水道などが整備されていること)の感謝
  • 生きているだけで感謝

挙げだせば、きりがありませんが、まずは感謝を意識し言葉にできる時には言葉にする、または心の中で「ありがとう」と唱える習慣をつけましょう。

また、感謝に気づきやすくなるコツは笑顔でいることです。
少し口角を上げるだけでも、効果があるので試してみて下さい。

感謝ノートをつける

毎日、ちょっとしたことでもいいので、感謝できることを5つ位ノートに書くようにしましょう。
一日を振り返る時間を持つことで、感謝を意識する習慣もつきやすくなります。

また、感謝する対象に自分も入れてあげましょう
たとえ上手くいかなかったとしても頑張った自分自分に対して感謝の言葉を掛けてみて下さい。

これは、自己肯定感をあげることにもつながります。

感謝できることは、箇条書きでもかまいませんが、手紙を書くようにストーリー仕立てにすると、感情が入りより強く感謝できます。

すべてのことを手紙にしなくても、印象的なことだけでかまいません。
自分の気持ちを表すことはとても効果があり、続けていけば必ず楽しくなってくるでしょう。

習慣になるのに1か月ほどかかるかもしれませんが、初めのうちは2~3個しか書けなくても、2~3分でもいいので続けることが大切です。

感謝できる幸せ

「感謝ノートをつける」ところで、「感謝の時間が楽しくなる」と言いましたが、感謝の時間が習慣になると楽しさだけでなく、「感謝の時間はとても幸せな時間なのだ」と感じる経験もされると思います。

感謝できることは幸せなことであると思えるようになると、今まで以上に「ありがとう」と言えるようになり、それとともに幸福感の広がりを感じられるようになるでしょう。

まとめ

感謝の大切さを知るために

  • 感謝できることの幸せ
  • 感謝することの効果
  • 感謝を習慣にする方法

を、まとめてみました。

はじめに、「感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく」という松下幸之助さんの言葉を紹介しましたが、感謝の幸せ効果は無限大です。

この記事を読んで、感謝を習慣にしたくなって頂けたなら幸いです。

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