感謝の心で生きて人生を変えよう!感謝の気持ちを持つ意味とは?

感謝の心で生きることの大切さは数多く説かれていますが、多くの人は感謝を道徳的なもの、または人間関係を円滑にするものとして捉えているのではないでしょうか。

しかし、道徳的、社交辞令的感謝から得られる喜びは、上っ面なものでしかなく、心から「ありがたい」と思えるものとは喜びの質が違います。

心から「ありがたい」と思える「感謝の心とは」または「感謝の気持ちをもつ」とはどういうことなのか、時には掘り下げて考えてみるのも、よいのではないでしょうか。

感謝の心に人生を変える力があるということに、気づけるかもしれません。

感謝の心の3つのパターン

感謝の心とは、「ありがたい」と思う気持ちです。

日常生活の中で、誰かに何かをしてもらった時に感じる「ありがたさ」を、一般的に感謝と捉えることが多いと思います。

「ありがたい」と思えることには3つのパターンがあるように思います。

順番にみていきましょう。

1、得になるからありがたい

誰かに何かをしてもらい嬉しかった時に感じる「ありがたさ」これが、一般的に言われている感謝、または道徳的に言われている感謝といってもよいかもしれません。

人からしてもらった好意であり、与えてもらった自覚があるので、気づきやすいという特徴があります。

2、人の好意がありがたい

人から何かをしてもらっても、自分にとってはありがたくないこともあります。いわゆる、ありがた迷惑というものです。

相手の立場が上の場合には愛想よく感謝の言葉を言えるとしても、相手の立場が下の場合には、怒りをぶつけてしまうこともあるかもしれません。

相手の立場がどうであれ、相手の好意、気持ちを汲み取り「ありがたく」思えるようになるには努力が必要であり、単に嬉しいから「ありがたい」と思うよりもむつかし感謝といえます。

3、与えられていることがありがたい

「ありがたい」と思える3つめ、それは、自ら「感じ取る」「気づく」ことで「ありがたさ」を感じる感謝というものです。

与えられているものの大切さに気づくという感謝です。これは、自発的または積極的な感謝といってもよいでしょう。

あたりまえだと思っていたけど

  • 朝、目が覚めて一日を始められる
  • 健康でいられる
  • 住む家がある
  • 電気が使える

目が覚めてからすぐにでも、気づけば「ありがたさ」を感じるものは沢山あるものです。

また、「電気が使える」のは単に使えるから「ありがたい」だけでなく、設備の保守・点検をしている人達の働きのおかげでもあります。

このような気づきによる感謝は、他の人からの働きかけが直接ないので、気づくのが難しい感謝といえるでしょう。

感謝の心で生きるとは

人からして頂いた好意に対して「ありがたい」とか「嬉しい」と感じるのは感謝の基本ですが、例えば、ペットであっても食事をもらえたり、かわいがってもらえると喜ぶようなもので、ある意味、本能に近い初歩的なものと言ってよいのかもしれません。

同じく、人からして頂いた好意であっても「ありがた迷惑」だった場合では、動物では感謝することは難しく、人間であっても努力が必要になるでしょう。

もうひとつの感謝、与えられている「ありがたさ」に「気づく」感謝は自ら意識しなければ出来ないものです。

感謝が「ありがたいもの」であるならば、人からしていただいた好意に反応するだけでなく、与えられている幸せに気づく自発的なものであってこそ、「感謝の心で生きている」と言ってよいでしょう。

名言に残る感謝の心をもつ効果

感謝の心を持つ効果は偉人の名言の中でも述べられています。

わたしは感謝の念を抱いている。
それは、自分にとって得になるからではなく、
わたしに喜びをもたらしてくれるからだ。

セネカ (ローマ帝国の政治家、哲学者、詩人)

 

我々が感じる不満の全ては、
我々が持っているものに対して感謝の念を抱くことがないことから生じている。

ダニエル・デフォー(イギリスの著作家。『ロビンソン・クルーソー』の作者)

 

感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく。
                  松下幸之助(パナソニック創業者)


松下氏はさらに、

感謝の心のないところからは、決して幸福は生まれてこないだろう。

という言葉も残しています。

感謝に関連するほんの少しの名言ですが、ただ単に感謝には幸福効果があるということを言いたいのではなく、感謝の大切さを知ってほしいという思いが伝わってくるようです。

名言に残る感謝の性質

感謝の関する名言のなかには、感謝の性質を教えてくれているものもあります。

人間には、不幸か、貧乏か、病気が必要だ。でないと、人間はすぐに思い上がる。
                     イワン・ツルゲーネフ(ロシアの小説家)

 

感謝は、
わたしたちが自ら育まねばならない特性であることを忘れないようにしよう。
         デール・カーネギー(アメリカの実業家、自己啓発作家)


カーネギーには

忘恩は雑草のごとく自然である。感謝はバラのようなものだ。それは肥料を施し、灌水し、培養し、愛しかつ保護してやらなければならないのだ。

という言葉もあります。

3つの名言のとおり、確かに人間は感謝を忘れやすいところがあります。
なぜ忘れやすいかというと、

感謝することは日常生活のなかでは、あたりまえの出来事であることが多いからです。

感謝とは、自ら意識していないと気づかなくなってしまうと思っていたほうがよいでしょう。

感謝の心を習慣にする

日常生活のなかで、「自発的な感謝」を続けていくには、感謝を習慣にする必要があります。

しかし、感謝に価値を感じなければ習慣にするのは難しいことです。

感謝の効果を挙げ、感謝の大切さを伝えようとする人が多いのは、自らが感謝から得られる喜びを知っているからです。

しかし、感謝から得られる喜びを知る前に効果を感じられなければ、社交辞令的な感謝さえしていればよいと感じてしまう人もいるでしょう。

感謝を習慣化するには、習慣にするための仕組みをつくることが一番効果的です。

一例として、毎日寝る前に感謝ノートをつけることが習慣化に役立ちますが、習慣化の仕組みは自分の生活パターンのなかで無理ないものを考えるのがよいでしょう。

習慣化の始まりは、まずは決意すること。
感謝を習慣にすると決めることです。
決意さえすれば、方法はいくらでも出てきます。

感謝の心をどう表すか

感謝の心は「人からしていただいたこと」や「与えられていること」に対して「ありがたい」という気持ちに気づくことから始まります。

気づいたらそれで終わりではありません。
感謝は気づいてそれをどのように表すかが大切なのです。

感謝の効果もここにかかっているといってよいでしょう。

感謝の言葉で気持ちを伝える

人からしていただいた事に対しては、「ありがとう」の感謝の言葉を伝えるか、
ちょっとした贈り物を贈って気持ちを伝える方法が一般的な感謝の表し方といえるでしょう。

相手がいることなので、恥ずかしがらなければ、感謝の気持ちは伝えやすいといえます。

真心をもって働く

もう一つの「与えられていることに対する感謝の心」はどう表したらよいのでしょうか。

与えられている幸せに気づくだけでも素晴らしいことですが、それに対して、「あ~ありがたい」と言っているだけでは、何か申し訳ないような気がしてきます。

与えられているものへの感謝は個人を超えた公的なもの、社会に対する感謝といってよいでしょう。

社会との関わりの最たるものは仕事です。
仕事はなんらかの形で社会のお役にたっているので、仕事を通して社会にお返しするのが一番身近な方法といえるのではないでしょうか。

仕事を通してお返しするとは、役立つ仕事をするのはもちろんですが、感謝のお返しであるならば真面目に真心を込めた仕事をすることが社会に対する感謝のお返しとなります。

さらに仕事は金銭の報酬までいただけるので、ありがたいことです。
真心をもって仕事をし、多くの利益が出たら寄付をして社会に還元すれば、さらに感謝のお返しができます。

成功者といわれる人たちが寄付をする習慣をもっているというのも頷けますね。

仕事をもっていない人はどうすればよいかといえば、生活の中で、接する人に親切にするということでよいでしょう。

苦しい時ほど感謝の心を

不安や悩みに囚われている時には、感謝という言葉は忘れてしまうものです。

「こんな時に感謝なんてできるか。」と思うのも無理もありませんが、こんな時だからこそ感謝を思い出す必要があるのかもしれません。

不安に囚われている時は、自分は1人だと思っているかもしれません。
しかし、あなたのことを気にかけてくれている人がいるはずです。

何かあれば力になりたいと思っている人は必ずいます。
そういう人を思い浮かべることで、感謝へと思いを向けることができます。

不安は不安を引き寄せます。不安はあっても囚われるところまでいくと、不安は離れなくなってしまいます。
感謝できるのは、与えられた条件ではなく、自分の解釈しだいです。

負けてはいけません。
頑張って感謝へ思いを向けて下さい。

心の波長が不安から感謝へと変わることで、よい考えが浮かんだり、「大したことではない」と思えるようになります。

感謝の心で人生が変わる

感謝することの効果は心理学者の研究結果でも出ています。

  • 人生を肯定的に捉えるようになった。
  • 幸福感が高まった。
  • エネルギッシュで楽天的になった。
  • 対人関係が良くなった。
  • 体の不調が減った。

などがあげられています。
(詳しくは、「感謝すること」の5つの効果「ありがとう」と言える幸せ!参照)

しかし、感謝の心を持つ効果は名言に残る感謝の効果でも紹介した
セネカの名言

「わたしは感謝の念を抱いている。
それは、自分にとって得になるからではなく、
わたしに喜びをもたらしてくれるからだ。」

これに尽きるのではないかと思います。

多くの人が感謝の効果をあげているのは、効果を伝えることで感謝に関心をもってもらい、感謝することの大切さ、素晴らしさを知ってほしいからに他なりません。

松下幸之助さんも
「感謝の心のないところからは、決して幸福は生まれてこないだろう」と言っておられたようですが、
感謝の心をもっていない成功者などいないと言っているようにも解釈できます。

それは、心豊かであってこその成功だからでしょう。

物質的、金銭的に恵まれていることはとても大切なことですが、それだけでは幸福とはいえないと思っておられる人も多いと思います。

感謝の心で人生が変わるとは、人生観が変わるということです。

何かを得ているからは関係なく、誰もが幸せになれる。
さらに、豊かな心に応じた現実を引き寄せることが出来る。

それが、感謝の心をもつことの最大の効果といえるでしょう。

まとめ

感謝の心とはどういうものなのか。
感謝の心で生きるとはどういうことか。
感謝の心をどう表すか。
そして、感謝の心で何故人生が変わるのか

等、まとめてみました。

私自身、感謝の大切さをさらに再認識できる良い機会になりました。

この記事を読んで、1人でも多くの人に感謝の大切さを感じていただければ幸いです。

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