引き寄せの法則は洗脳なのか? 信じた結果に差が出る考え方とは何か
引き寄せの法則は洗脳されるから怖いという話があります。
洗脳とは、自分の中のひとつの思い込みが激しくなっていて、他の人の目で見ると普通ではない違和感を感じる状態になっていることを表す言葉です。
引き寄せの法則を信じた結果、望みが叶えられたという人、逆に洗脳されたという人もいる。
この違いは何なのか、法則の基礎知識を学ぶことで明らかになってくるでしょう。
目次
引き寄せの法則における洗脳とは
引き寄せの法則を熱心に取り組む人を見て洗脳されたと感じてしまう人もいます。
イメージの持ち方が大切であると説かれているために、無理やりポジティブに解釈したり、ワクワクしようとするところなどは傍から見ると不自然に感じられます。
熱心に取り組むのは、それだけ強い欲求があるのでしょう。
願いが良いものなのか良くないものなのかの判断は、本人の欲求によって正当化されてしまうのでそこも怖いところです。
欲望が強すぎると、どうしても都合のよい解釈をしてしまうところがあり、なんでも引き寄せに関連づけたりするところも洗脳されているように見えるところです。
いずれにしても、引き寄せの法則を色んな角度から理解することが洗脳から守ってくれる力となります。
引き寄せの法則とは何か
引き寄せの法則は、自分の心の状態、在り方を望むものに合わせることで望みを叶えようとする試みになります。
そして、あなたの心の状態、在り方が現実になっているという事実を、自分の思いに応じた結果を手にしているところから、引き寄せたという見方をしているのです。
この世に存在しているものは、私たちの意識も物質も全てエネルギーで出来ていると言われています。
そして、それ特有の周波数と波長をもった波動となり、全てのものに影響を与えているというわけです。
波動には共鳴する性質があり、共鳴するものは結びつきが出来るので引き寄せるという言い方もできます。
これが良い行いをすれば良い結果が訪れてくるという現実として現れているのです。
詳しくは「引き寄せの法則とは? 望みを効果的に受け取る心理学」の記事で解説しています。
引き寄せの法則の危険なところ
日本での引き寄せの法則の始まりは「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」という本から始まっていると言ってよいでしょう。
エイブラハムという複数の意識存在が、地上の受け手であるエスター・ヒックスを通して語った教えがもとになっています。
意識の世界と地上世界との大きな違いは、意識の世界では思ったことは即実現するということです。
それゆえに意識の世界と地上世界との間にギャップがあり、引き寄せの法則の難しさが出てくるのです。
このギャップの存在を無視して解釈しようとするところに混乱が生じていると思われます。
意識の世界と地上世界とはその在り方が違っています。
意識の世界の在り方の理論を、そのまま地上世界に持ち込んでいるところに引き寄せの法則の危険なところも出てくるのです。
引き寄せの法則を信じた結果とは何を信じたのか
意識の世界では、思ったことは即実現しますが、現実世界では望みによっては実現までにかなりの時間がかかるものもあります。
意識の世界での実現させる力は何かというと、「出来ると信じている」もっと言うと、「出来ると当たり前に思っている」ということでしょう。
現実世界では、実現までに途中のプロセスが必要になりますが、この間に大切なのは、やはり出来ると信じて行動していくことになります。
そして、信じて取り組んでいくうちに、初めは心もとない信じる力も少しずつ強くなって育っていくのです。
このように信じ行動していくことが実績をつくり、その積み重ねが自信となり出来るという思いも強化される。
そして、それに応じた波動が出せるようになり、実現化されていくのです。
起業する場合でもそうですが、はじめは期待と不安の中で自分を励ましながら小さな実績をつくり、それを積み重ね自信となり事業も大きくなっていくというものです。
自分なら出来ると信じ取り組んでいくところに、引き寄せの法則も答えてくれるのです。
引き寄せの法則を信じた結果として、上手くいかないから嘘だというのは、自分の信じる力を育てていくというよりも、「引き寄せの法則が夢を叶えてくれるはずだ」と信じようとしているケースが多いのではないでしょうか。
成功法則として引き寄せの法則
成功法則とは、過去の成功者の考え方を、他の人の参考になる形でまとめたものです。
これを学ぶことで、自分一人の経験では知ることの難しい知恵が得られ、成功への道のりのガイドとなり不安も軽減されるというものです。
これは例えると車のナビゲーションのような働きでもあるので、とても便利なものです。
その成功法則のひとつとして、潜在意識活用法とか、引き寄せの法則というものがあるのです。
ただドライブと違って見えない道を想像しながら進んでいく難しさはあります。
また、新しく何かの技術を学ぶ時を考えてみれば分かりますが、人によって進歩のスピードは違い、教え方も一律ではありません。
引き寄せの法則も自分にとって成功法則のひとつとして取り入れていくのがよいでしょう。
様々な成功法則を学んでいく中で新たな気付きは必ず得られます。
成功法則を学ぶのだから深刻にならず、楽しんで学ぶのがよいでしょう。
成功法則はこれしかないという考え方は洗脳につながりやすくなるので注意が必要です。
結果は与えられるもの
多くの人は結果を求め、結果を得ようと努めていますが、結果は与えられるものと思っていたほうがいいでしょう。
結果が与えられるまでの途中の過程に大切なものがあります。
それは、途中の過程のなかに他の人とのつながりがあり、それにどのように対応してきたかに応じた結果だからです。
ある意味結果は出来事の途中報告でしかなく、途中の過程に喜び、悲しみがあり、人生を豊かにしてくれるものが詰まっているのです。
子育てを考えてみるとよくわかります。
子供が成長して成人した結果だけが喜びではありません。
喜びは子供の成長と共にあり、その中に喜びも、悲しみも、くやしさも色んな感情がつまっています。
しかし、その全てが後々には愛おしい時間であったと思えるのが、ひとつの結果に付随してくる幸せなのかもしれません。
結果を誇ること以上の喜びがそこにあります。
結果だけを引き寄せることなどできません。
途中のプロセスがなければ、人間としての成長もなくなってしまいます。
ドライブでも途中の楽しみはあります。
きつい登山であっても途中の景色に癒されたりする感動もあるでしょう。
途中の過程の楽しみ、喜びを忘れていてはもったいない話です。
また、結果を求めるあまり、周りが見えなくなるのも洗脳されやすい状態だと言えるでしょう。
豊かなイメージに嘘はないか
引き寄せの法則の分かりにくいところはイメージングのところでしょう。
ありありとイメージできれば実現されると言われているので、成りきろうと懸命になってしまいます。
イメージングのコツは人それぞれです。
多くのやり方を参考にして、自分に合ったやり方を見つけるのがよいでしょう。
ただし、無理やり思い込もうとするのはよくありません。
思い込もうとすれば、自己洗脳になり苦しくなってしまいます。
穏やかな心の状態の時にするのがよいでしょう。
イメージングの多くはお金に関係する豊かさではないでしょうか。
例えば、
- 不自由なく買い物をしている自分
- 海外旅行を楽しんでいる姿
- 高級車に乗って颯爽としている自分
等、自分の理想とするものを手にして、喜びに満ち溢れている姿が想像できれば確かに楽しいでしょう。
しかし、それが「本当の豊かさであるとあなたは思っているのですか」というところがあります。
その豊かさには自分のことしか考えていない利己的な自分の姿があるのを心の奥で感じているのではないですか。
これは、豊かさに制限をかけているメンタルブロックの問題ではなく、豊かさとは自分だけのものでなく、他の人と分かち合うところが大きく関係していることを心の奥で知っているからです。
もともとイメージの奥に他の人との分かち合いの気持ちを持っている人であれば問題はないでしょうが、自分のことしか考えていない人の描くイメージがどんなに恵まれていても、その心は豊かとは言えません。
ですから、イメージするなら多くの人と豊かさを分かち合うイメージを喜びとともに描けるようになるのがよく、それには普段からそういう意識で周りの人と接するように努めるのがよいでしょう。
詳しくは「お金を引き寄せる方法は豊かさを育てることから始めよう!」の記事で解説しています。
まとめ
引き寄せの法則は洗脳なのか? 引き寄せの法則を信じても困らない考え方を解説してみました。
同じものを見ても見る人が変われば解釈は変わります。
引き寄せの法則に熱心に取り組んでいるだけで、他の人からは洗脳されていると見られることもあるでしょう。
熱心に取り組むことは、ある意味洗脳なのかも知れません。
しかし、そこから何らかの学びを得て、何らかの成功につなげることが出来れば、無駄になることは何もないと思います。
そうした経験が心の深みになり、人生を味わい深いものとしてくれるのでしょう。
参考になるところがあれば幸いです。