愚痴を言わない人の4つの特徴と心理・ストレスを溜めない方法も解説

多くの人は、愚痴など聞きたくなく、人間関係を損なわないためにも愚痴は言わないようにしていると思います。

愚痴の意味は、言ってもしかたのないことを言って嘆くことで、仏教では愚かなこととされていますが、愚痴を言うことでストレスを解消させている人たちにとっては、愚痴は有用なものなのでしょう。

この記事では

  • 愚痴を言わない人の特徴・心理
  • 愚痴を言わなくてもストレスは解消できる
  • 愚痴を言わない人になる方法
  • 愚痴を言わない効果・メリットは?
  • 愚痴を言わないデメリットはあるのか

の説明をすることで、愚痴を言わなくてもストレスは解消でき、愚痴と上手く向き合えるようになれるのではないかと考えています。

愚痴を言わない人の4つの特徴・心理

愚痴を言わない人は、愚痴を聞くことの苦痛を経験しているので、愚痴を言わないようにしようと決めている人がほとんどです。

そして、愚痴を言わないように努めていると、身についてくる特徴・考え方があります。

その4つの特徴・心理を知ると、愚痴は言いたくなくなってくるでしょう。

1、言葉が人生をつくることを知っている

「言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから」という言葉があるように、私たちの人生は意識しているかどうかに関わらず、日頃何気なく口にしている言葉どおりの人生を送っています。

愚痴が多いのは愚痴が出るような出来事が多いのかもしれませんが、愚痴を言わない人は、愚痴を言い続けていると、そのような出来事が引き寄せられることを知っているのです。

逆に、物事の良い面を見るようにし、良い言葉を使っていれば、よき出来事が引き寄せられてくるので、愚痴や悪口は言わないようになってきます。

2、感謝する習慣がある

愚痴が出るときは感謝の気持ちがなく、感謝出来ている時には愚痴は出てきません。

感謝できるのは物事の良い面が見えているからです。

愚痴を言わない人は日常生活の些細な出来事にも感謝できる傾向があるので、自然に愚痴も出なくなってくるのです。

3、愚痴と相談の違いをわきまえている

愚痴も相談も、その元には不満があるのは同じですが、愚痴を言わない人はその違いが分かっています。

不満があったとしても、ストレスを解消させるためだけであれば愚痴になり、言われた方の気分も良くないことを自分も経験して知っているのです。

愚痴を言わない人は、愚痴の元にある不満を話す時には相談という形をとり、アドバイスを求め、ポジティブに解決しようとするので、愚痴にならないのです。

4、完璧主義から開放されている

完璧主義であると、「〇〇でなければならない」というプレッシャーを自らに課している状態になるので、ストレスをためやすくなります。

完璧主義であるがゆえに、他の人の仕事の足らないところが気になり、不足を指摘するという形で愚痴を言う傾向が出てきます。

本人は愚痴を言っている意識はないでしょうが、完璧主義から解放されると、それが怒りを含んだ愚痴であったことに気づくようになります。

愚痴を言わなくてもストレスは解消できる

愚痴を言う人はストレス解消方法の一つとして愚痴を言う方法をとっているだけです。

実際は愚痴以外でもストレスを解消しているはずですが、愚痴を言わないとストレスがたまってしまうという考えになっているのでしょう。

けっして、愚痴を言わなければストレスは解消されないわけではありません。

愚痴の処理の仕方を考えると愚痴を言ってストレスを解消しようとは思わなくなると思います。

愚痴の処理の仕方を考える

たまっている愚痴を吐き出せば、スッキリするでしょうが、それは一時的なストレス解消方法でしかありません。

ストレス解消方法というよりも、とりあえず発散しているだけです。

愚痴というものは、例えると、ちょっとしたゴミのようなものです。

ゴミは持ちつづけているのは嫌ですが、ゴミ箱に入れて処理すれば問題はありません。

しかし、ゴミ箱が見当たらないので、道端に投げ捨ててしまったらどうなるでしょう。

持っているゴミから開放されて気分は楽になったかもしれませんが、周りの迷惑など考えていないのではないでしょうか。

愚痴を言ってストレス解消を繰り返していると、ストレスを解消するには愚痴を吐き出すしかないという思いを強化してしまいます。

愚痴はゴミ箱に入れて処理すれば通常は問題ありませんが、ゴミが増えすぎてしまえば、処理が追いつかなくなってしまいます。

生きている以上、どうしても愚痴がでることもあるでしょうが、出来る限り愚痴は言わないようにし、我慢出来ないときには、相手がどう感じるかを考えて言葉にする必要はあるでしょう。

また、愚痴を聞いてもらった相手に対しては、「愚痴を聞いてくれてありがとう」の言葉を添えることで、相手も感謝され、愚痴を聞いた疲れも軽減されることになります。

愚痴を言わない人になる3つの方法

愚痴を言わないようになるには、単に言わないように我慢するだけではなく、今までとは違った習慣を取り入れることで自然に言わなくなるのがよいでしょう。

その方法を3点あげてみます。  

1、ありがとうの言葉を習慣にする

ありがとうの言葉は感謝の気持ちを伝える最も適した言葉です。

この言葉を日常生活のなかで習慣的に使うことで、感謝の気持ちがわいてきて、それにともない愚痴も出なくなってきます。

感謝とは、不足しているところではなく、与えられているところに焦点をあてる行為だから、自然に愚痴が出なくなるのです。

また、ありがとうの言葉は愚痴をなくすだけでなく、幸福感を高めてくれる効果もあります。

今すぐにでも始められるとても効果的な言葉なので、習慣にするのがよいでしょう。

2、疲れをためないようにする

疲れがたまると、愚痴は出やすくなるものです。

普段ポジティブに頑張っていると、疲れがたまってくると「こんなに頑張っているのに・・・」というような愚痴も出がちになります。

気力が体力に与える影響はとても大きなものがありますが、気力だけで体力を回復させることはできません。

気力だけで無理してポジティブにいようとしても無理がありますが、体力が回復すれば、余裕もでき、自然にポジティブになれます。

疲れをためないようにするのは、愚痴を言わないためのとても大切な要素です。

また、仮眠をとることは心身をリフレッシュさせて生産性を高めてくれます。

疲労を感じたら、5分でもよいので仮眠をとるのもよいでしょう。

仮眠が難しければ、リラックスしてエネルギーを吸収するつもりで深い呼吸をしばらく続けてみてもリフレッシュ効果が得られます。

3、愚痴が出る前に処理をする

日常生活では愚痴の元になる不平不満・不安を感じる出来事はいくらでもあります。

何もせずに不満をためるのではなく、愚痴が出る前に解消してしまう習慣をつけるのがよいでしょう。

その習慣とは

  • 愚痴をノートに書き出す。
  • 小さなストレスに気づく。
  • 即断即決を心がける。

の3点です。

愚痴をノートに書き出す

愚痴は吐き出すとスッキリしますが、それを人に話すのではなく、ノートに書き出していくのです。

気持ちを素直にノートに書き出していくことがポイントになります。

小さなストレスに気づく

愚痴をノートに書き出していくうちに、自分の心と向き合うことになり、愚痴の原因は小さなストレスの積み重ねであることがわかってきます。

小さなストレスは気づかないことが多く、積み重なって限界を超えると、その時に一番感じている不満が愚痴となるので、普段から自分の気持ちをノートに書き出す習慣をつけるとよいでしょう。

即断即決をこころがける

小さなストレスをためないようにするには、普段から仕事、家庭の雑用に関わらず、即断即決を心がけるのがよいでしょう。

即断即決といっても、その場ですぐに解決できるわけではないので、問題はその都度優先順位をつけながら、いますぐにやるべきものなのか、これが終わってからやればよい、または来週でよいとかを決めてしまうことで、問題を溜め込まないようにしてしまうのです。

出来ないことは人にお願いすると決めるなど、これも立派な決断になり、頭の中のモヤモヤがすっきりして愚痴を遠ざけてくれます。

愚痴を言わない効果・メリットは?

愚痴はマイナスのエネルギーを持っているので、使うほどに持っているエネルギーが消耗されてしまいます。

愚痴を聞くのが疲れるのはエネルギーが取られてしまうからです。

愚痴を言わなくなり、エネルギーの消耗がなくなると、その分のエネルギーを積極的に使うことができます。

ポジティブであれば愚痴は言わなくなるのは、お分かりになると思いますが、愚痴を言わなくなるとポジティブになるという面もあるのです。

愚痴を言わなくなると、自然に積極的に物事を捉えられるようになってきます。

それは、明るさとして現れてくるようになり、その明るさが明るい出来事を引き寄せてくれるようになるのです。

愚痴を言わないデメリット

 愚痴を言わないデメリットとして、

  • ストレスが溜まる
  • 信用できない

と言われる人がいます。

ストレスが溜まるということについては、愚痴を言わなくてもストレスは解消できるという話をしました。

愚痴を言わない人は信用できないというのは、本音を言わないから深く付き合えなく、つまらないと感じられるところがあるのでしょう。

つまらない人だと思われる

本音を言わないから信用できない。

面白くないという意見があります。

確かに、愚痴を言うのが楽しい人にとっては、その通りであり、気持ちを理解してもらえれば嬉しいでしょう。

共感し合える喜びを感じているのだと思いますが、愚痴を共感し合える喜びの先には明るい未来は感じられません。

愚痴というネガティブな話ではなく、ポジティブな話で共感できた方が喜びは大きいように思われます。

愚痴を言うのが楽しくない限り、愚痴を言わない人は信用できないとか、つまらない人間などという言葉に惑わされる必要はありません。

しかし、つまらないと思われるところがあるとしたら、愚痴を言わない人は真面目な人が多く、真面目過ぎるがゆえに、面白みが足りないところがあるかもしれません。

また、愚痴は言わないとしても、自分の意見はきちんと言えるようにしておく必要はあります。

愚痴を言わない人の傾向として振り返ってみるのもよいでしょう。

「愚痴を言ってはいけない」には注意

愚痴は出来る限り言わない方がいいのですが、「愚痴を言ってはいけない」までになると行き過ぎになってしまいます。

家族、友達、職場関係など、近しい関係ではちょっとした愚痴ならば励ましてあげたくなることもあるでしょう。

真面目に考え過ぎて、「愚痴を言ってはいけない」までになると、不満を感じる自分を責めたりするケースもあります。

こうなると、不満を解消して成長していく道を閉ざしてしまう結果になってしまいます。

愚痴を言わないイコール不満を感じてはいけないというわけではありません。

「〇〇してはいけない」までになると自分だけでなく、他の人までも裁く傾向が出てくるので注意が必要です。

まとめ

愚痴を言わない人の4つの特徴と心理・ストレスを溜めない方法も解説

ということで、

  • 愚痴を言わない人の特徴・心理
  • 愚痴を言わなくてもストレスは解消できる
  • 愚痴を言わない人になる方法
  • 愚痴を言わない効果・メリットは?
  • 愚痴を言わないデメリットはあるのか

の解説をしてみました。

はじめに、愚痴の意味は、言ってもしかたのないことを言って嘆くことであり、仏教では愚かなこととされているという話をしましたが、この記事を読んで、愚かにならず、愚痴と上手く付き合っていけるようになれることを願っています。

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