自分を許す意味が分からない人が自分を許せるようになる方法とは?
心穏やかに過ごすためには、自分を許すことが重要ですが、自分を許すことができずに悩んでいる人は多いと思います。
この記事では、
- 自分を許す意味とは
- なぜ自分を許すのが難しいのか
- 自分を許す方法
等を詳しく解説しています。
何らかの気づきが得られると思います。
参考にしてみてください。
目次
自分を許すとはどういう意味
自分を許すとはどういう意味だろうか?と疑問に思っている人は多いと思います。
ダメな自分を否定せずに、ありのままの自分を受け入れることであると言われていますが、「ダメな自分」が自分のことしか考えていない嫌な奴であるなら、そんな嫌な自分を受け入れるのは簡単にはできないものです。
嫌な奴でもいいではないかと思うのは開き直っているようであり、また、罪を犯さない人はいないのは確かだとしても、だからといってすぐに許せるものではなく、どうすればいいのか分からないところもあり、自分を許す意味が分からなくなってしまうのでしょう。
自分を許すとは、ダメな自分がいなくなるわけでも、罪の意識を感じなくなることでもありません。
許すとは、囚われをなくすことです。
「許すとは緩める(ゆるめる)こと」でもあるといわれています。
何を緩めるのか?
それは、囚われ執着している縛りを緩める。
ねばならないとして自分を縛り続けて不自由にしている考えを手放すことであると言ってもよいでしょう。
「ダメなところがある自分はダメな奴だ」という決めつけを手放すのです。
許してもダメな自分がいなくなるわけではない。
罪悪感がなくなるわけでもない。
しかし、囚われをなくせば、ダメな自分がいても、罪悪感を持っていても大丈夫だと思えるようになります。
このような意味から、自分を許すとは、ダメな自分を否定せずに、ありのままの自分を受け入れることであるといわれているのです。
なぜ自分を許すことができないのか
なぜ自分を許すことができないのかというと、それは、当たり前ですが許せない自分がいるからに他なりません。
許せない自分とは、
- 自分の欲得で人を傷つけた。
- 自分に嘘をついて誤魔化している。
- 何をやってもうまくいかない。
というようなところが自分の許せないところとして挙げられます。
これらは、自分の中にある見たくない自分の姿であり、世間からダメな奴だと思われるに違いないと思い込んでいる自分の姿です。
ダメな自分を否定しているから許せないのですが、本当はダメな自分が許せないのではありません。
ダメな自分がいることが許せないのではなく、ダメな自分を否定している自分が許せない。
ダメだから許せないのではなく、自分で自分を否定しているところが本当は許せないのです。
ダメなところに意識が向きすぎてしまうと、そこに囚われてしまうから分からなくなってしまうのでしょう。
自分を許せないと人も許せない
人の行動を見て許せないのは、自分の持っている思い込みを揺るがすものがあるからです。
価値観が違っているから心が揺さぶられるというわけではありません。
「真面目に生きていく」という価値観を持っている人と「楽しく生きていく」という価値観を持っている人がいても、お互いにそういう価値観もあるのかと関心するだけのことです。
お互いが許せなくなるのは、「真面目に生きていかなければならない」「楽しく生きていかなければならない」というように、「ねばならない」という思い込みをもっている場合に限られます。
正しい価値観だと思っていても、「ねばならない」という思いが強ければ、それに反する自分が許せないように、自分の思い込みを揺るがす相手も許せなくなってしまうのです。
自分を許せないと人も許せないというのは、自分を許せば人も許せる。
または、人を許せば自分も許せるということでもありますが、それはすべて自分の思い込みが反映されているからに他なりません。
自分を許す方法
自分を許すことが難しいのは、自分が何を許すのかよく分からないところがあるからだと思われます。
本当は、ダメな自分が許せないのではなく、ダメな自分を否定している自分が許せないはずなのに、許すのはダメな自分であると思っているところに大きな誤りがあるのです。
「ダメな自分」を「ダメな自分を否定している自分」が許そうとしているところに無理がある。
否定している自分の意識が、否定している対象を許すことなどできません。
また、自分が否定しているからこそ、ダメな自分がいることにも気づけなくなってしまいます。
だから、ダメな自分がいてはいけないという意識から離れ、ダメな自分がいても問題はないという意識を持つ必要があるのです。
すべては自分がどこに意識を向けるかにかかっているのです。
ダメな自分がいても、否定することがなければ苦しむことはなくなります。
否定しているから苦しくなる。
だから、否定している自分に気づくだけで、否定する思いは収まってくるのです。
これらの考えを知ったうえで自分を許すための具体的な方法として
- 「自分を許します」と心の中で唱える
- 許せない感情を味わう
という2つの方法があります。
「自分を許します」と心の中で唱える
自分を許す方法としては、「自分を許します」という言葉を心の中でもいいので唱え続ける方法があります。
さらに、それでも許せない時には、「許せない自分を許します」という言葉が有効であると言われています。
それは、自分が許す対象がダメな自分でななく、ダメな自分を否定している自分が許せないからです。
ダメな自分が許せないのではない。
否定している自分が許せないんだ。
何故なら、自分で自分を否定する必要などないと本心では思っているからに他なりません。
ダメな自分に囚われる必要ないと知り、「自分を許します」という言葉を唱えていけば、この言葉の効果はさらに発揮されるはずです。
さらに詳しく自分を許す方法を知りたい方は
許せない感情を味わう
「自分を許します」または、「許せない自分を許します」という言葉を唱え続けていると苦しくなってくることがあるかもしれません。
それは、それだけダメな自分を否定する気持ちが強いからです。
許せない気持ちが強く湧いてくる時に、その感情を味わうのは苦しいはずですが、感情は味わってしまえば、解放されていくところがあることを知っていれば、少しずつ味わえるようになってきます。
また、自分を許せない気持ちは、自分の許せないところを投影した相手の行動に対しても許せないという気持ちを起こさせるので、他の人に対する許せない感情を味わう方がやりやすいかもしれません。
人を否定している自分に気づいたらその時の感情を味わうようにしていれば、嫌な感情を味わう苦しさも薄れてきて、それと共に自分の許せないところも気にならなくなってくるはずです。
まとめ
- 自分を許す意味が分からないのは、自分が許す対象がよく分かっていないところがある。
- ダメな自分が許せないのではなく、ダメな自分を否定している自分が許せない。
- 自分を許す方法として、「自分を許しますという言葉を唱える」ことと「許せない感情を味わう」方法がある。
という話をしてきました。
自分で自分を苦しめる必要などないということは、自分が一番よく分かっているのではないでしょうか。
参考になれば幸いです。
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