ポジティブな人に疲れるのは無理もない!でも自分を映す鏡かもしれないよ
一緒にいると疲れてしまう人というと、ネガティブで暗い話しかしない人があげられますが、その逆であるポジティブな人に疲れてしまうという人も多くいます。
この記事では、ポジティブな人に疲れてしまう理由と対策。さらに、相手のせいにするだけでなく、自分を見直す機会になる点も取り上げてみました。
目次
ポジティブな人に疲れる
ポジティブであることは、人生を積極的、前向きに生きていく力となり、とても素晴らしい生き方です。
私たちは皆、成長していくという方向性をもっているので、人間はもともとポジティブに生きられるように創られているのではないかと思います。
しかし、それでもポジティブな人に対して疲れると感じる人がいるのも確かです。
それは、成長していくスピードや方法論は各人の個性に任されているので、性格によって表現の仕方が違っているからだと思われます。
向かうべき方向はあっても、休息のために立ち止まったり、忘れ物を取りにいくために来た道を戻ることもあるでしょう。
中には間違った道を進んでしまう人もいるかもしれませんが、善悪はあるとしても、判断は各人の自由に任されています。
この判断の自由を制限され奪われてしまうところが、ポジティブな人に対して疲れてしまう原因になっているようです。
ポジティブな人に疲れる具体的な理由
ポジティブであることは良いのですが、何事にも良い面と悪い面があり、特にポジティブすぎるところから悪い面が表れてきて、周りを疲れさせてしまうことになってしまいます。
どういうところが原因となっているかというと、
- ポジティブの押し付け
- 共感してもらえない寂しさ
- 自慢話など聞きたくない
- 引け目を感じる
などです。
ポジティブの押し付けが嫌い
ポジティブであるのはよいことだとしても、ポジティブの良さを強調して、ポジティブでなければならないというような感じで言われてしまうと、そこに何か強制されているような感じを受けてしまいます。
人は誰もが、自分が望んでない限りコントロールされることを嫌います。
強制されれば、ストレスもたまり疲れてしまいます。
共感してもらえない寂しさ
ネガティブだからだけでなく、ポジティブな人であっても、時には愚痴を言いたくなるときもあるでしょうし、愚痴のつもりではなく、気持ちに共感してほしいなと思うときもあるでしょう。
しかし、中には、愚痴を言わないように心がけていて、人の愚痴にとても敏感になっている人もいます。
女性は男性と違ってアドバイスよりも共感を求めているといわれていますが、愚痴に敏感すぎる人にとっては、愚痴を言わないことの素晴らしさに共感してほしいくらいなので、愚痴りたい気持ちなど理解できないかもしれません。
ただ聞いて欲しいだけ、ちょっと聞いてもらえるだけで満足なのに、それを否定されれば、よりストレスが溜まってしまいます。
自慢話など聞きたくない
いくら仲がよくても、話が愚痴ばかりであれば、人は自然に離れていってしまいます。
これと同じように、自慢話は、愚痴の逆パターンみたいなものであり、要は、相手からエネルギーを奪い取る行為になっているのです。
ポジティブすぎる人はポジティブな自分を評価して欲しくて、ポジティブな自分を強調してしまうのでしょうが、エネルギーを奪い取る行為はポジティブなものではなく、奪い取られた方は疲れてしまうのも仕方ありません。
引け目を感じる
ポジティブな人を見て、ネガティブな自分に引け目を感じることもあるかもしれませんが、ネガティブな自分を否定しているほどに引け目を感じてしまいます。
引け目を感じてしまえば、無駄なエネルギーを使うことになり、疲れを感じてしまうでしょう。
また、ネガティブな自分を否定して引け目を感じてしまうのは、ポジティブな人に対して、うらやましく思っている表れでもあります。
ポジティブであってもポジティブすぎる人には疲れる
ポジティブな人に疲れてしまうのは、ネガティブな人ばかりではありません。
ポジティブで前向きな人であってもポジティブすぎる人には疲れてしまうことはあります。
それは、ポジティブすぎる人は、いつも元気でいることが大切だと思っているようなところがあるからです。
何事もなければ穏やかにしていたい時に元気すぎるのは、静かな場所でやたら騒いでいる人がいるようなものです。
自分がネガティブだから疲れてしまうわけでなく、場をわきまえないポジティブな人には、ポジティブな人であっても疲れてしまいます。
場をわきまえないというのは、その時の状況しだいであり、いくら前向きであることが良いとしても、相手やまわりの気持ちを考えることがなければ、自分勝手な行動でしかありません。
ポジティブな気持ちでいても、周りに迷惑をかけるならば、それは、ネガティブな行動という結果になってしまうのです。
ポジティブすぎる人も疲れている
ポジティブな人に対して引け目を感じてしまうのは、ネガティブな人だけではありません。
これは見た目では分からないかも知れませんが、ポジティブすぎる人の自分自身の姿でもあるのです。
それは、ネガティブな自分が嫌で、自分を否定したい気持ちがポジティブすぎる行動になっている可能性があり、実際はポジティブな人に引け目を感じているところもあるでしょう。
何事においてもそうですが、無理な行動は疲れのもとです。
自然にやりたいことをするのであればストレスもありませんが、「ポジティブでなければならない」などと考えて行動していては、ストレスも大きく実際は疲れているはずです。
無理をし続ければ、燃え尽きてやる気を失ってしまう可能性もあるでしょう。
ポジティブすぎる人との距離の取り方
ポジティブすぎる人は元気があるので、同じ土俵で勝負すれば、エネルギーのパワー勝負になってしまいます。
同じ土俵に立ってしまえば、すでに勝負は始まっていて、勝つか負けるかの勝負になってしまうのです。
こうしたところから、ポジティブすぎる人との距離の取り方としては、
- 相手に合わせようとしない
- 自分の幸せを求める
ということが大切になります。
相手に合わせようとしない
相手と同じ土俵で戦いたいのならば仕方ありませんが、そうでないならば、無理に相手に合わせようとしないことです。
押し付けがうざいと感じても、反発すれば、同じ土俵に立ってしまうことになるのです。
いくら言い負かせたとしても、そんな幸せは求めないほうがよいでしょう。
その時の気分はいいかもしれませんが、繰り返していけば、自慢することに幸せを感じるようになってしまいます。
自分の幸せを求める
ポジティブに生きる目的は人生を明るく前向きに幸せに生きていくためにありますが、ポジティブすぎて疲れる人のなかには、人からの賞賛を得ることに幸せを求めているところがあります。
あなたも同じように人からの賞賛を得ることに幸せを求めていれば、相手の主張に影響されてしまうでしょう。
誰もが、ネガティブな面を持っていますが、だからといって不幸なわけではありません。
自分の幸せはどこにあるのか?
これがしっかりしていれば、惑わされることはないでしょう。
自分の中にあるポジティブな人に疲れる理由
ポジティブな人に疲れてしまうのは、必ずしもすべて相手に原因があるわけではありません。
日常的にポジティブすぎる人と関わり、嫌な思いをしているなら、自分にとって何らかの学びがあるから引き寄せている可能性もあります。
特に相手を否定しているときに引き寄せやすくなるでしょう。
他の人の姿を否定するのは、自分の見たくない姿であり、そこに怖れを感じているからです。
怖れは持っていることを認めて受け入れてしまうだけでも軽くなりますが、それと同時に否定している相手も受け入れられるようになってくるという関係になっています。
「立ち向かう人の心は鏡なり」という言葉があるように、自分の心の鏡に映った相手の姿は、自分の姿であり、それに気づかせるために引き寄せていると考えてみるのもよいでしょう。
まとめ
「ポジティブな人に疲れる」とか、「ポジティブすぎる人はうざいから嫌い」という人は多いでしょう。
自分の気持ちを先行させて人の気持ちを分かってくれないところは確かにあります。
しかし、相手の悪いところばかり見つけて納得しているだけでは、そこには発展性はありません。
実際のところ、ポジティブすぎる人の行動が気になる原因を自分の中に見出すことができると、不思議とポジティブすぎてうざい人が気にならなくなり、自分の前に表れなくなってきます。
何事も気にならなくなれば通り過ぎていくものです。
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