幸せな人生を送るために絶対欠かせない心境とは何か
近年、幸福の研究が盛んになされていて、幸せな人生を送っている人達の共通点を見つけ、それを身に付けることで幸せになろうという、ポジティブ心理学が心理学の主流になってきました。
そのポジティブ心理学の研究では、幸せな人生を送っている人達に共通するものは何かというと、「良い人間関係が築けている」ことであり、健康で幸せな人生に最も重要な要因であると結論付けしています。
この記事では、良い人間関係を築くための基礎にもなり、幸せな人生に欠かせない心境についてご紹介してまいります。
目次
幸せな人生に欠かせない心境
幸せな人生の条件は人それぞれであり、何が幸せかは本人が決めるもです。
しかし、本人が幸せだと言っていてもどうしても幸せだと思えない人がいます。
それは、人の不幸を願っている人です。
もちろん人生の全ての時間において人の不幸を願っているわけではないとしても、人の不幸を願っている間は、その人の人生は不幸の中にあると思えてなりません。
逆に、生活は質素であっても、他の人の幸せを願い、喜べる人は幸せな人生を生きているといえるのではないでしょうか。
- 幸せな人は、人の幸せを願い喜べる人である。
- 不幸な人は、人の不幸を願い喜ぶ人である。
このような定義をしてもよいと思います。
人の不幸を喜ぶ心理
私たちの心の中には、残念ですが、他の人の不幸を見て喜ぶ気持ちが多少はあります。
積極的に望んでいるわけではなくとも、人の不幸や失敗を見て安心したり、ほっとしてしまうところがあるのではないでしょうか。
逆に、人の幸福を願っているなどと表立って言うと、何を綺麗ごとを言っているのかと思われることもあるかもしれません。
しかし、幸せな人生を送るには、少なくとも人の幸せを願う気持ちが不幸を願う気持ちよりも多い必要はあるはずです。
また、そうでなければ良好な人間関係を築くこともできません。
実際のところ、幸せで良好な人間関係を築いている人であっても、嫌いな人に対しては、ケチをつけたりするような形で人の不幸を気付かずに望んでいるところはあります。
そして、この部分が幸せの流れを妨害する働きをしていると考えられるのです。
人の幸せを喜び祝福できる心理
私たちの悩みの多くは、人と比べるところから出てきます。
感覚的に平均よりも自分が上にあると思えれば安心でき、平均より低いと感じれば劣等感を持つことになります。
そして、自分よりも下の人に対しては幸せを願えるけれども、自分より上にあると思える人に対しては嫉妬心を持ちやすいものです。
嫉妬心を抱いてしまう相手に対して幸せを願うことは難しく、嫉妬心は不幸を喜ぶ心理に繋がっています。
しかし、逆に嫉妬心の克服は幸せな人生への道に繋がっているといえるのです。
一般的に人は余裕ができると、すぐに安心して怠ける傾向があります。
嫉妬して劣等感を感じ進歩しようとする力を得ることができるのは、怠け心にとっては良い面であるといえるでしょう。
実際に嫉妬心や劣等感から努力をし、成長していくうちに、いつしか嫉妬心も劣等感も消えていたという経験は多くの人がされていると思います。
他の人の幸せを喜べる心境はある程度の余裕がなければ出来ませんが、
自分が進歩し成長していると感じられることも余裕になるのです。
幸せな人生には主体的な行動が大切
行動の原動力には、希望と恐れの2つがあります。
- 憧れのサッカー選手がいて練習に励む
これは、希望が原動力であり、
- 借金を返さねばならないから働く
これは、恐れが原動力になっているというものですが、
主体的にやりたいから、楽しいから行動する人は希望を原動力としていて、仕方なく行動している人よりも幸福感が高いという研究結果があります。
仮に今、恐れを原動力として行動している人であっても、この行動を未来の希望に繋げることが大切になります。
良くなっていくという希望を見るようにすれば、恐れは希望に変えられるのです。
人生を幸せにする心に余裕をつくるには
幸せな人は人の幸せを喜べる人である。
そして、それには心に余裕が必要であるという話をしてきました。
確かに、自分のことで精一杯になっていては、人の幸せにかまっていられないのは確かですが、実際は自分のことにもかまっていられない状況であるといえるでしょう。
心に余裕をつくるのは心の問題だけではありません。
現実的な環境を整えることがどうしても必要になります。
健康とお金の問題は避けて通れません。
健康生活を保つ
幸せな人生に健康生活は欠かせません。
WHO(世界保健機関)憲章での健康の定義は、病気でないこいとではなく、肉体的にも、精神的にも社会的にも、すべてが満たされた状態にあることを言うようです。
体が健康であっても、心に悩みを抱えていては健康とは言えないということでしょうが、肉体的にも精神的にも全てが満たされた状態とは幸せな人生そのものといってもよいでしょう。
全てが満たされることは簡単ではありませんが、体と心は想像以上に密接に関係しているのです。
体調が良ければ、何を食べても美味しくいただけ幸せな気分になれます。
ストレスは万病のもとといわれていますが、健康であれば小さなことも気になりません。
体調を崩す原因はほとんどが過信です。
一晩眠れば回復するとかいう体力自慢はいつまでも続くものではありません。
心の余裕も健康あってのものです。
神経質になってもいけませんが、時には体調を崩した時の不安な気持ちを思い出して、健康のありがたさに感謝するのがよいでしょう。
生活に困らない収入がある
心の安定・余裕には安定した収入は欠かせません。
現代では最低限の生活をするにもコストが掛かりすぎるところがあり、生活を維持していくだけでも大変なところがあるので、家庭をもっていればなおさらです。
お金の問題は収入の範囲内でやりくりするしかありません。
収入以上のコストをかけないようすることです。
さらに毎月一定の割合で貯蓄をし、急な出費があっても対応できるようにしておけば、精神的にも安定し、幸せな人生を送る基礎になってくれます。
お金で大切なことは、お金に困っていなくても、お金の不安を抱えている人の割合はかなり高いというところです。
老後の経済的不安は7割ほどの人が感じているようですが、実際にお金に困ったことはないのに、お金に困ったらどうしようという不安の中にいては健康にもよくありません。
今、真面目に働いていていて、お金に困っていない事実があるなら、その事実のほうをよく確認することで将来の不安は薄れていきます。
不安を持ち続けていては幸せな人生から遠ざかってしまいます。
人の幸せを願い人間関係を良くする
幸せな人生を送っている人は良好な人間関係を築いているからといっても、簡単にできるものではありません。
現実は、すべての悩みは対人関係からくると言われているくらいに難しいものであるので、「幸せな人生には良好な人間関係が重要になる」というのは当然かもしれません。
良好な人間関係は自分が相手をどう思っているかにかかっています。
好感を持っていれば相手もそれを感じ、嫌な奴だと思っていれば同じように感じるものです。
苦手だったり、嫌いであったとしても、その人の幸せを願ってあげることは出来ます。
大切なのは、嫌いだからといっで相手の不幸を願わないことです。
個性があるもの同士なので、苦手であったり、嫌いなタイプであることは避けられません。
好みは別としても、同じ人間として、愛し愛される家族がいる人だと考えれば、不幸を願うことなどできません。
こうした思いで幸せを願ってあげるのも愛情です。
この思いもそのまま伝わると信じてよいでしょう。
また、このように願ってあげられる人は、とても幸せな人だと思えるのではないでしょうか。
まとめ
- 幸せな人は人の幸せを喜べる人である。
- 人の幸せを願うには心に余裕が必要である。
- 心の余裕には健康とお金も大切になる。
- 人の幸せを願うと人間関係がよくなる
という話をしてきました。
いまここで少し想像してみてください。
ゆっくり呼吸を整えて、誰か身近なひとの幸せを願ってみてください。
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どうでしょうか?
幸せな自分がここにいるのではないでしょうか。
「あなたが笑顔で幸せな人生を送れますように」
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