「迷った時の決め方」迷いの正体を明らかにして決断する方法
人生の進路、または何らかの選択に際して、どのように決断していますか?
明確な判断方法を持っている人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、迷った時の判断方法だけでなく、迷いの正体を明らかにすることで決断が容易になる方法を紹介します。
目次
迷った時の決断方法
迷った時の決め方には、大きく分けて2通りあります。
それは、
- 理性的によく考えて決める
- 直観に従う
の2通りです。
この2通りの方法を使い、迷いの正体を明らかにすることで決断は容易になります。
まずは、それぞれどのようなものなのか見ていきましょう。
迷った時は理性的によく考えて決める
理性的によく考えて決める基準としては
- 損得で考える
- 好き嫌いで考える
- 楽しいか楽しくないか
- 得意か得意でないか
などが挙げられます。
損得で考える
損か得かは分かりやすいものです。
例えば、同じ商品ならば安いお店で買いたいと思うように、とても日常的な判断として普通に行われています。
しかし、同じ商品であっても、知り合いが扱っているならば、高くても買ってあげたいと思うこともあるでしょう。
また、自分が損しないために、相手に損害を与えるのは仕方ないと考えたり、また、その逆のケースもあるはずです。
このように、損か得かは分かりやすいところもありますが、何をもって損得とするかは、その人の考え方、価値観によって変わってきます。
好き嫌いで考える
好き嫌いでの判断もとても日常的なものであり、普段の生活では損得と同じくらい好き嫌いで判断するケースが多いのではないでしょうか。
好き嫌いで考えるのは、損得で考えるのと同じように、迷うほどでもない選択においては、とても分かりやすいものです。
しかし、仕事上では好き嫌いだけでは判断できるものではなく、立場上仕方がないというだけでなく、嫌いな人、苦手な人と接することで人間として成長できるという面もあります。
好きな人とだけしか付き合わない人生が理想だという価値観もあるかもしれませんが、それは、単なる食わず嫌いでしかなく、そこに大きな喜びが隠れている可能性を放棄しているだけかもしれません。
楽しいか楽しくないか
楽しいか楽しくないかで決められるのは、平和な時代だからこそのものです。
自由が保障されている時代であり、なおかつ、豊かであればさらに選択肢としてのウエイトも高くなります。
このように、社会が明るくなる選択肢であるので、積極的に取り入れていくのもよいでしょう。
しかし、楽しいというのも上手くいけば楽しいけれど、そうとは限らなかったり、他の人との関わり合いがあるので、自分が楽しければ良いだけでは決められないところもあります。
得意か得意でないか
得意不得意はその人の長所・個性として際立っているところです。
得意とするところを仕事に活かせれば幸せではありますが、それが収入に直結しているわけではないところが選択肢として難しいところでもあるでしょう。
得意分野は、他の人からの評価が得られやすいところがあり、それが自信に繋がっていきます。
また、人を育てることが出来るのも、得意分野あってこそであり、人を育てることが喜びになってくると、さらに自信が深まっていくでしょう。
なかには、得意分野などないと言われる人もいるかもしれませんが、物事は長く続けていけば上手くなるものです。
ですから、誠実に取り組むというのも長所であり、充分に評価されるところだと思います。
迷った時は直観に従う
直観というと、あてにならないと思われる人もいるかもしれませんが、イスラエル・テルアビブ大学の研究では、直観の的中率は90%あるとされています。
また、世界の名言・格言集などでよく取り上げられているものとして
たいていの人はほんとうになにがほしいのか
こころの中でわかっています。人生の目標を教えてくれるのは直観だけ。
ただ、それに耳を傾けない人が多すぎるのです。(米国の女性ビジネスコンサルタント バーバラ・ブラハム)
というものがあり、言われてみればそのように感じるのは、私だけではないでしょう。
直観の特徴としては、
- 人生が上手くいっているときほど直観は冴える。
- 全く知らない分野では直観は働かない。
- リラックスしている時に降りてくる。
などが挙げられますが、直観は悪事を考えていても得られるので注意が必要です。
迷いには希望と恐れが関わっている
迷った時の判断基準をあげてみましたが、判断基準が決まれば決断できるわけではないことは、よく分かるのではないでしょうか。
楽しいほうを選ぶと決めれば決断できるのなら悩みなどありません。
どうなりたいのかという希望だけですぐに決断できないのは、そこに恐れが伴なっているからです。
いくら直観で本心が分かったとしても、恐れがブレーキをかけていては決断に躊躇してしまうでしょう。
恐れは、望んでいるものが価値観に合っていない時にも働いてきます。
ですから、前向きな判断基準を知るだけでなく、持っている希望と恐れを明らかにする必要があるのです。
迷った時は理性的によく考え、直観に耳を傾ける
迷った時の判断は、理性的によく考えてから直観に従うのがよいでしょう。
まずは、考えを明らかにするためにノートを用います。
例として、(起業)するかしないかの場合
左ページは、それをすることのメリットとデメリットを理性的に考え書き込んでいきます。
右ページは考えではなく、喜びと恐れの気持ちを書いていきます。
幾日かかけてもよいので、気づいた考え、気持ちを書き出してみましょう。
迷いの正体を明らかにする
メリット、デメリットを書き出していくなかで、喜びや不安、恐怖という感情が出てくるはずです。
例えば、起業して何かを始める時のメリットとして「大好きな仕事ができる」と書いた時に、「楽しい!」という気持ちが湧いてきたら、それを希望(喜び)欄に書きます。
起業することで、誰かを見返してやりたいという思いがあるなら、そうした気持ちを書くのもよいでしょう。
デメリットとして、「収入が得られないかもしれない」と書いた時の恐れは、「考え」ではなく、「生活出来なくなったらどうしよう」というように、気持ちを書き出すのです。
このようにメリット、デメリットを書き出していくとともに、気持ちを書き出していくことで自分が持っている希望と恐れが明らかになってきます。
まずは、迷いの元になっている恐れを明らかにする必要があるのです。
決断するには恐怖を希望に変える
人は恐れを持っていると、それを感じたくないので、無意識に恐れを避ける傾向があります。
それはまるで暗闇のなかで何かに怯えているようなものです。
明らかにするのは灯りをともす結果となるので、恐れの正体もわかり、対応策も考えられるようになります。
そして、その対応策は直観から得られることが多くあるのです。
直観に耳を傾ける
直観は全く知らない分野では働かないので、自分の考えや気持ちを数多く書き出していく必要があります。
書き出した内容を何度も読み返していくと、新たな考えや今まで気づかなかった感情がでてくるはずです。
その中には、恐れを解消させるアイデアや、考え方が湧いてくることがあるでしょう。
それが、直観の働きです。
直観というと電撃的なものを想像される方もいるかもしれませんが、こうした小さな気づきを書き留め読み返していくうちに、さらにひらめきが降りてくるようになってきます。
こうして恐れが薄れていくほどに希望が強くなってくるのです。
これが理性的に考え、直観に従い決断する方法になります。
二つの選択肢で迷った時
理性的に考え、直観に耳を傾ける方法は二者択一の場合でも使えますが、あれこれ考えるよりも簡単な方法があります。
例えば、就職や転職先をA社にするかB社にするかという二者択一でなかなか決められない、甲乙つけがたいというならば、その選択はどちらでも構わないのではないでしょうか。
そうであるならば、運を天に任せて、コインの裏表で決めても良いでしょう。
その際、運を天に任せるのだから、その結果を運命として受け入れて最善を尽くすと決めてしまえば、あれこれ悩んで決めるよりも、結果としては良いものになると思います。
迷った時は行動する
悩みや迷いが吹っ切れない時は、行動して解決にあたりなさい
(ジョセフ・マーフィー)
積極思考の著述家として知られている、ジュセフ・マーフィーの名言ですが、恐れが強くて決められずにいる時など、頭のなかで考えているだけでは、恐れが余計に膨らんでいってしまいます。
考えを整理するためにノートに書き出すことで気持ちも穏やかになってきますが、これもひとつの行動です。
さらに具体的な行動もあります。
例えば、パン屋さんを始めたいならば、
身近に感じられる小さなパン屋さんを周り、観察することであれば、すぐにでも始められます。
店のレイアウトや、オリジナルのパンを考えるアイデアが湧いてきて、モチベーションが上がるかもしれません。
また、調理器具を見に行き、今買ってもよい調理道具を少しずつ買い集めていくのもよいでしょう。
こうした小さな行動は、すでに目標に向かって歩んでいる行為になるので、迷いもどんどん薄れていきます。
何らかの行動自体が積極的な行為になるので、自分の場合ではどのような行動ができるのか考えてみましょう。
まとめ
迷った時の決め方として、理性的に考え直観に従うという話をしてきました。
小さな直観は、意識していれば何気ないところで受けていて、それが理性的な考えをさらに深めてくれます。
この記事が迷った時の決め方として参考になれば幸いです。
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