人と比べてしまうのをやめたいならば知っておきたい2つの方法
人と比べて劣等感を感じて苦しくなってしまうという悩みは誰もが経験してきていると思います。
SNSの普及によって他の人の輝いた姿を見る機会が増えるほどに、人知れず劣等感を感じている人も多くなっているのではないでしょうか。
この記事では、人と比べるのをやめるために知っておきたい2つの方法を紹介します。
きっと目の前が明るくなってくると思いますので、参考にしてみてください。
目次
なぜ人と比べてしまうのか
なぜ、人と比べてしまうのかというと、それは、人は人と比べなければ自分のことが何も分からないからです。
自分が優しいのか、気が強いのか、我慢強いのか。
大きいのか小さいのかさえも、比べる対象がなければわかりません。
他の誰かという存在があり、その違いを比べ、初めて自分とはどういう人間なのか説明できるのです。
ですから、人と比べるというのはとても大切な行為であり、比べることが問題なのではなく、比べてどういう判断をするかというところが問題になっているのです。
人と比べてしまうのをやめたいと思うのは、人と比べて優劣をつけ、劣っている自分が気になってしかたないからに他なりません。
しかし、自分を知るために比べるという行為があるならば、それは、自分を深く知りたいという本能的な思いからきているのではないでしょうか。
決して、比べて劣っている自分を確認するためのものではないはずです。
人と比べることのメリット
私たちは人と比較し、その違いを確認することで自分の個性を知ると同時に、個性の違いから多くの学びを得ています。
- 新たな価値観が得られる。
- 自分の目標が明確になる。
- 目標を修正する必要に気づく。
などの学びがあり、優れた人を参考にして自己成長に努めたり、逆に反面教師としての学びが得られる機会にもなります。
また、比べることで個性が明らかになるということは、違いをアピールできるということです。
違いをアピールできる、個性を明らかに出来るのは、とても嬉しいことではないだろうか。
「私は~です!」と言えるところには無価値観などありません。
自己主張などしたくないと思われる人もいるかもしれませんが、個性の違いが明らかになること自体が自己主張になっているのです。
人と比べることで、様々な個性の存在を知り、個性の違いを楽しむところから、豊かな人生になっていくのではないでしょうか。
人と比べることのデメリット
人と比べることのデメリットは、比べた結果に優劣をつけてしまうところから出てきます。
優劣は劣っていると思えば劣等感になり、勝っていると思えば逆に天狗になってしまう可能性がありますが、共通しているところは、そうした思いを持ち続けていると、成長を止めてしまうところです。
比べて優劣をつけるのは、必ずしも悪いわけではありません。
時にはモチベーションを上げることに繋がりますが、たいていは自尊心を低下させる原因になることが多いでしょう。
しかし、これは短期的な傾向であり、長期的にはこのデメリットはメリットに変わる可能性を秘めています。
今は人と比べて辛い思いをしていても、こうした経験を通して人は成長していけるのは間違いありません。
人と比べるのをやめる2つの方法
人と比べるのをやめるには、比べて優劣をつける必要をなくしてしまうのがよいでしょう。
いくら優秀であっても、優劣をつけているところに安らぎはありません。
自分が優秀になって人に誇れるようになれば、劣等感を感じなくなるかといえばそうではないのです。
比べて優劣をつける必要をなくすには、自分を好きになり自分の個性を愛する。または、この個性をもっている自分は愛されていると思えるかどうかにかかっています。
個性を愛せるようになれば、比べる行為は個性を伸ばす方法を知るためのものであると捉えられるようになり、比べることから起きる問題はなくなってしまうのです。
個性を愛する方法は2つあります。
それは、
- 個性は違いを楽しむためにあることを知る
- 感謝を習慣にする
の2つです。
1. 個性は違いを楽しむためにあることを知る
あなたの目の前に、あなたが何年もかけて創った100体のフィギュアがあると想像してみてください。
おそらく、その100体はそれぞれ違う個性をもっていると思われます。
それは、個性が多いほうが様々なストーリーの展開があって楽しいからではないでしょうか。
その中のひとつのフィギュアが、もし自分に自信が持てなくて落ち込んでいるとしたらどう思われますか?
あなたは、その子を「自信が持てない子として創ったわけではない」と思われるのではないでしょうか。
自己主張するタイプではないけれど、人の気持ちに寄り添える優しい子として創ったとするならば、直接語りかけられないとしても、あなたはその子にどんな思いを伝えたいですか?
きっと、「あなたにはとっても素晴らしい個性があるんだよ。」
「早く自分の個性の素晴らしさに気づいてね。」という思いで温かく見守ってあげるのではないでしょうか。
造物主がおられるとすれば、私たちはきっとこのような思いで創られ、見守られていると思われるのです。
こうした考えは事実の確認が出来ない以上、自分が信じるかどうかという問題になりますが、自分の存在に自信が持てるような考え方を数多く持つのは自分のためでもあります。
実際のところ自分の個性を愛せるようになるとともに、比べる行為も減ってくることは間違いありません。
2. 感謝を習慣にする
感謝が習慣になり、日々感謝の思いで過ごせると、世の中は美しく見えてきます。
不足ばかりに意識が向いていた時には気づかなかった、「すでに多くのものを与えられていると気づけた時の幸福感は何ものにも代えがたいものです。
この時に人は生かされている喜びを感じられるのですが、他の人の存在さえも愛おしく思えてきて、人と比べようなどとは思いもしないでしょう。
感謝の気持ちがここまで高まることは、年に何度もないかもしれませんが、感謝とともにある生活が本来の姿であると思えるのです。
感謝は習慣にしていても、すぐに薄れてしまうところがあるので、時折、過去に味わった「感謝から得られた喜びの感覚」を思い浮かべてみるのがよいでしょう。
感謝を習慣にしている限り、幸福感に包まれる経験も増えてきて、自分の個性も愛せるようになってきます。
苦しみの多い世の中ではありますが、その中で積極的に喜びの種を見いだしていく努力が大切になるのです。
まとめ
人と比べて苦しくなるのは、不足しているという意識に囚われているところからでてきます。
ですから、単純ですが、不足していると思われるなかで、努力して喜びの種を探していく必要があるのです。
感謝できる世界と不足している世界の分かれ道は、どちらの世界を望んでいるかにかかっています。
比べてはいけないと思うほどに苦しくなってくるものなので、自分の個性を愛せるようになることから始めるのがよく、それには、感謝の習慣をつけるのが一番です。
自分の個性を愛し、感謝の思いで日々を過ごせますように祈っています。