言霊の使い方は言葉だけの問題ではない!正しい使い方を徹底解説  

言霊には力があり、現実を変えていく力を持っています。

そのため、本人に悪気はなくても、間違った言霊の使い方をすれば自分だけでなく、人を不幸にしてしまう恐ろしいところがあります。

この記事では、間違った言霊の使い方をしないように、言葉だけでは分からない言霊の姿と、正しい言霊の使い方をまとめてみました。

言霊の使い方  

言霊の使い方は基本的には、ポジティブな言葉を使い、ネガティブな言葉を使わないこととされています。

しかし、同じ言葉を使っていても人によって、効果に差が出てくるのは誰もが知っているはずです。

その効果の違いは、単なる言葉の使い方というテクニックの問題で解消できるものではありません。

それは、言霊という目に見えない力の働きを生み出している思いに目を向けていないからです。

まずは、言霊の力を効果的に使うために、言霊の性質を知る必要があります。

言霊とは何か 

言霊とは、言葉に宿っている霊力のことを言いますが、目に見えないものなので、分かったようで分からないところがあるのではないでしょうか。

言霊をもう少し分かりやすく説明すると、

例えば、「ありがとう」という言葉。

このありがとうの言葉の中には、「ありがたいという思い」が込められています。

ありがたいという思いが「意識として存在している」と考えてみるとどうでしょう。

意識を持った存在を霊とか魂という言葉で表すなら、意識をもった言葉が言霊ということになります。

そうすると、この意識の内容によって、言霊の効果も変わってくるのも理解できるのではないでしょうか。

言霊とは、その言葉を語る人の意識に応じた力を発揮するものと考えられ、これが、同じ言葉を使っても、効果に差が出てくる原因になっているのです。

言霊の正しい使い方

言霊はポジティブな言葉を使うことが基本になりますが、普段、愚痴や不平不満などのネガティブな言葉を数多く使っている人のポジティブな言葉とはどういうものでしょう。

それは、自分にとって都合のいい時だけのポジティブ言葉となっていて、その姿はポジティブな姿とはとても言えないはずです。

実際、一日の中で自分が言っている不平不満の多さに気づくと、ポジティブだと思っていた自分が、いかにネガティブであったかという事実に唖然としてしまいます。

都合のいい時だけのポジティブ言葉の中には、不平不満などの不純物がまざっているので、不純物を減らせば、ポジティブな言葉の力も強くなるのです。

そのためには、自分の語っている言葉を点検する必要があります。

自分が使っている言葉の点検をしていくうちに、ネガティブなマイナス言葉が減ってきて、自然にポジティブなプラス言葉が出てくるようになってくるのです。

言霊を正しく使えるようにするために言葉を点検する。

その方法が正語(しょうご)正しく語るということで仏教で説かれている教えの中にあります。

正しく語る

正しく語るということでは、お釈迦様の教えに、八正道という苦しみの人生を安らぎに変えるための八つの徳目があり、その中に正語という正しく語るための4つの項目があります。

不妄語(ふもうご)  嘘をつかない、知ったかぶりをしないこと。

不悪口(ふあっく)  人の悪口を言わない。汚い言葉を使わない。

不両舌(ふりょうぜつ) こちらとあちらとでは矛盾する話を語り、仲たがいさせること。

不綺語(ふきご)   過ぎたお世辞を言わない。

この4つが正しく語るチェック項目になります。

たとえば、不妄語。
つい軽い気持ちで嘘をついてしまったとしたら、それは単に言葉だけの問題ではありません。

嘘を言わなければならなかったなんらかの原因があるはずであり、その原因に踏み込まなければ、言葉を正しく使うことは出来ません。

言葉を正すには言葉のもとにある思いに目を向ける必要があり、また、自分の本当の思いを知るには、言葉を点検すれば分かるという関係になっているのです。

結局のところ、言葉を正すには、その元にある思いを正す必要があり、「間違った思いを持った意識」を言葉に出せば、その意識に応じた言霊として表れるしかありません。

このように、言霊を正しく使うには、言葉の元にある、思い、意識を正していくしかないのです。

言葉を点検するとしても、何らかの物差しがなければ点検できません。

正語という4つの項目をチェックすることで、言葉の点検が容易になるのです。

言霊の効果を引き出す使い方

 

言霊の効果を引き出す使い方をするには、言霊の中に不純物を入れずに純粋であることが基本になり、そのために言葉を点検する基準となる正語の話をしました。

正語は習慣にすることで深まっていきますが、さらに、正語の効果を高め言霊を強める言葉があります。

それが「感謝の言葉」と「祝福の言葉」です。

感謝の言葉

感謝の気持ちを表す言葉といえば、「ありがとう」の言葉です。

「ありがとう」の言葉は日常的に無理なく自然に使える言葉であるので、習慣にしてしまえば当たり前に口にでき、感謝の気持ちも深まっていきます。

この「ありがとう」の言葉のなかに不純物が入っていないか。

不純物とは、何々だから感謝するという条件がついた感謝です。

自分にとって都合がいいから感謝するが、都合が悪ければ、人の善意を素直に認められないという気持ちが条件つきの感謝といってよいでしょう。

自分の語る「ありがとう」の言葉を正語によって点検することで、感謝の言葉は使う頻度が高い分、純粋化され、言霊の効果をさらに引き出して使うことが可能になります

祝福の言葉

祝福の言葉といえば、「おめでとう」の言葉です。

他人の成功、特に身近なライバル的な人の成功を心から祝福するのは難しいものですが、嫉妬心を持ち続け、それを正当化していては、言霊に善い影響は与えられません。

今は心から祝福できなくても、嫉妬心をもっていることを認め、これから嫉妬心を克服したいと思っているとして、祝福の言葉をかけていけばよいでしょう。

自分の心に正直になるのも、正語のなかにある嘘をつかないところに当てはめられ点検できます。

祝福の言葉の他には、人の良いところを褒めるのも、言葉として積極的に働きかけるものとして、言霊の効果を高める使い方になります。

仕事・恋愛においての言霊の使い方

仕事や恋愛においても言霊の使い方は言葉を純粋なものにすることが基本になります。

仕事で関わる人達、恋愛関係における言葉のなかにどのような思いが入っているのか、正語をものさしとして点検する習慣をつければ、仕事や恋愛は自然によくなっていくはずです。

相手に好かれたいがために、過ぎたお世辞を言っていませんか?

二枚舌を使って、自分を優位にしようとしていませんか?

このように、正しく語るという点検は、間違った言葉を使わないところから始まりますが、続けていくうちに、積極的な言葉をもっと使おうという方向に進化していきます。

このようにして、ポジティブな言霊の使い方が仕事や恋愛関係においても出来るようになってくるのです。

まとめ

言霊を正しく使うために、言霊とはどういうものなのかの解説をし、言葉を正す方法をまとめてみました。

言霊は言葉だけの問題ではない。

その中に込められた思い、意識が重要になる。

これを忘れないことが大切になります。

言葉が人生をつくる。

口ぐせだけですべてがよくなる。

このように言われている意味も分かってくるのではないでしょうか。

関連記事