不平不満を言わない人の心理・特徴【人生を変える方法も解説】
人生は自分の言葉で作られていきます。
いつも不平不満ばかりを口にしていると、不平不満の多い人生になってしまうのは想像できると思いますが、普段自分の口から出る言葉を意識している人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、普段自分が口にしている言葉を意識するようにし、幸福感を高めるための
- 大切さ
- 特徴
- 方法
- 注意点
等をまとめてみました。
目次
不平不満はなぜ言わないほうがいいのか
普段語っている言葉が明るいものであれば、幸せな人生を送っていると言えますが、語る言葉に不平不満が多ければ、幸せはあまり感じられないのではないでしょうか。
それは、不平不満・愚痴・悪口はマイナスのエネルギーを持ったマイナス言葉であり、イライラ、ストレスの元になるからです。
マイナスのエネルギーは人々の元気を消耗させるものです。
「口ぐせひとつで人生は変わる」と言われています。
それは、人は自分の口ぐせ通りの人生を送っているという事実があるからです。
世の中には見つけようとすれば不満の種はいくらでもありますが、同じ状況であっても、その逆の幸せの種も、見つけようと思えばいくらでもあります。
要は、あなたはどう生きたいのか。
幸せになりたいのか、なりたくないのかの選択なのです。
不平不満を言わない人は、心の中を占めているものの大切さをよく知っています。
明るい人生を送りたいならば、不平不満・愚痴・悪口等のマイナス言葉はできる限り言わない方がよいでしょう。
不平不満を言う人の4つの心理
不平不満を言う時というのは、自分自身では不平不満を言っている意識は、ないことが多いものです。
それは、今の自分の置かれている状況はどう考えてもおかしい、または理不尽すぎるというように、不平不満を口にするだけの理由があるからでしょう。
自分では気付かないけれども、どういう心理の時に不平不満が出てしまうのか、その原因を4点あげてみます。
1、 関心を引きたい
不平不満を言うだけの状況にあるのは、それだけ大変な思いをしているのだから、「すごいね」とか「大変だね」とほめてもらいたい、同情してほしいなど、人の関心を引くために不平不満を言うことはよくみられることです。
誰もが自分の存在を認めてもらいたいと思っています。
男女間であっても不平不満を言う時は「もっと私に関心を持ってほしい」という思いがあるものです。
2、上手くいかない言い訳にする
自分の思うように事が運ばずに、環境のせいにして上手くいかないことを正当化して責任から逃れたくて不平不満を言いたくなることもあります。
努力しているのに上手くいかない時などは、自分の力のなさが情けなく思えてくることがあっても、立場上認めたくないケースもあるでしょう。
前向きに対処できればいいのですが、自分の無力感を自分自身の問題でなく、人のせいにしだすと本当の不平不満になってしまうので注意が必要です。
3、 自慢したい
誰かにケチをつけたり、文句を言うことで、自分をよく見せようとすることがあります。
指摘できるだけの能力が自分にはあると評価してもらえることを期待しているのでしょう。
自分の優れているところを褒められるのはとても嬉しく、逆に褒められないのは寂しいのはよく分かります。
しかし、能力があるとしても、評価を求めているうちは、残念ですがなかなか認めてもらえません。
不平不満を言わない人は褒めてほしいと評価を求めるのは、自慢したい心の表れであり、人間関係が悪くなることをよく分かっているのです。
4、 仲間を集め力を得たい
自分1人だけでは単なるわがままですが、仲間がいれば心強いものです。
個人的な不満を正当化するものであれば、仲間内の愚痴ですが、仲間がいるだけで気分はいいでしょう。
しかし、多くの人の賛同が得られるならば、何らかの変化が求められている可能性はあります。
職場の環境、社会制度の不満が、多くの人の賛同を得られるには理想が必要であり、その理想が多くの人々の幸福をかなえるものであることが望まれます。
意識しないと不平不満を言っていることに気付かない
ほとんどの人は不平不満を言いたくないと考えているので、自分では不平不満を言っていないと思っているかも知れません。
私自身、それほど不平不満を言っている自覚はなかったのですが、日常生活のなかで不平不満を言っていないか意識してみると、言葉には出さないとしても、心の中の不平不満の多さに愕然とした記憶がありました。
例えば、車を運転していて渋滞にはまると「なんでだよ」「なにやってるんだ」というような言葉は出やすいものです。
その言葉使いによっては、同乗者は不快な思いをすることもあるでしょうが、当の本人は不満を口にしているなんて気づきもしません。
このように、不平不満は意識しないと、言っていることに気付かないものであると知っておくのがよいでしょう。
不平不満を言わない人の2つの特徴
不平不満を言う人は、意識していないとしても、不満を言うことで何か得るものがあると思っているから口に出すのです。
しかし、不平不満を言わない人は不満を言っても問題は解決せず、大切なものを失いたくないと思っているのが特徴としてあげられます。
その大切にしたいものは何かというと
- ポジティブに生きようと思っている
- 人の良いところを見ようと心がけている
ということで、そうすることでネガティブな感情を遠ざけているのです。。
1、ポジティブに生きようと思っている
不平不満の多い人で毎日楽しく生きている人はいないのではないでしょうか。
ポジティブに明るく生きたい人は、それを良く知っているので、不平不満を言わないようにしています。
思うようにいかなくとも、流されることなく幸せになる考えは自分で選ぶしかないのを知っているからです。
ポジティブに生きようとすれば、自然に不平不満から遠ざかるようになります。
2、人のよいところを見ようと心がけている
なんの努力もなく人の良いところばかり見えるようにはなりません。
ネガティブな情報が多く飛び交っている今の世の中では、意識して人の良いところを見ようとしなければ、なかなか良いところは発見できません。
不平不満を言わない人は、人の悪いところよりもいいところを見ようと心がけていて、それが習慣になり、自然に良いところに目がいくようになり、我慢することなく不平不満も出なくなってくるのです。
不平不満を言わなくなると起こる変化
マザーテレサの名言に
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
というものがあります。
不平不満を言わないと決めて、それが習慣になれば、運命も変わるということを言われています。
どのように変わるかというと、
- 自分の周りにやさしい人が多くなります。
- 嫌な人がいなくなる。
- 自然に感謝できるようになる。
という変化に気づくようになります。
こうした毎日を積み重ねが、幸福感をより高めてくれるものになります。
不平不満を言わなくなるための2つの方法
不平不満は言わないようにしていれば、自然に離れていってしまうものですが、習慣化された不平不満は、意識して言わないようにしないと変えることはできません。
私の知る限りでは、不平不満を言わない人は不平不満を言う人に比べ、幸福感が高い人ばかりです。
習慣になるまでに多少の努力も必要ですが、幸せになっていく努力なので楽しく取り組めると思います。
不平不満をやめる方法2点あげてみます。
1、ブレスレットを使う方法
自分が不平不満を言っているかどうかは意識しないと気づかないものです。
また、不平不満を言わないと決めても、日常生活のなかでは忘れがちになってしまいます。
それを解決してくれるとても良い方法が、アメリカのウィル・ボウエン牧師が始めたブレスレットを使う方法です。
手首にブレスレット(ゴムバンドでもよい)をはめ、自分が不平不満を口にしたらブレスレットを反対の手首にはめ替えます。
不平不満を言うたびにブレスレットを反対の手首にはめ替えていくというものです。
何事も習慣化されるのに21日間かかるということで、牧師は21間不平不満を言わずに過ごすことを勧めています。
ブレスレットが目印となり、不平不満を言わないという意識を持ち続けることができるところがとてもよいところです。
始めのうちは一日に何十回とはめ替えることになり、自分の不平不満の多さに驚かされるでしょう。
しかし、繰り返すうちに確実に減っていきます。
私もここから始めましたが、楽しく続けられる方法だと思います。
2、感謝を習慣にする
不平不満・愚痴・悪口といった否定的な思いのあるところに感謝はなく、感謝のあるところに不平不満はありません。
実際に感謝を習慣にすると、自然に不平不満もなくなってきます。
感謝を習慣にするための簡単に出来る方法としては、ポジティブ日記をつけるようにするとよいでしょう。
手軽に始められるものとして3行ポジティブ日記というものがあります。
寝る前に一日を振り返り、今日の出来事で
- 上手くいったこと
- 感謝出来たこと
- 嬉しかったこと
などを3つ箇条書きで書き出すというものです。
ポジティブ日記を習慣にすると自然に感謝できるようになります。
詳しくは「ポジティブ日記をつけると幸福感を高める効果がある」ご参照ください。
不平不満を言わない人の3つの注意点
不平不満を言わない人は優しい人が多いのですが、優しいがゆえの傾向も出てきます。
それが、
- 勇気の不足
- 不便に気づかない
- 甘えに気をつける
というところです。
この3点が足りないと、単に自分の意見を言わないだけの不平不満を言わない人と思われてしまう可能性もあります。
1、勇気の不足
優しいがゆえにでてくる傾向として、「間違いを正す」「正しいものは正しい」と言える勇気、力強さが弱くなるところがあります。
この辺りが、思ったことを何でも口に出す人から見ると「いい人ぶっている」ように見えるのかもしれません。
「いい人でありたい」「他の人に害を与えたくない」というのはとても良い事ですが、間違いは間違いであると言える勇気は必要です。
色々な立場とかしがらみがあり、自らが勇気を出し率先して正すことができなくても、見ない振りををするのではなく、声をあげている人を応援をするくらいの勇気は持ちたいものです。
2、不便に気づかない
現在はとても便利な世の中ですが、まだまだ不便なものは身近に数多くあります。
不便なものに対して不満を口にする人の話を、単なる不平不満として片づけてしまうと、より良いものを作る改良という発想が出てこなくなってしまいます。
不平不満を口にする人が不満を口にしているからといっても、単なる不平不満ではなく、何か便利な方法はないかと訴えていることもあるのを忘れないようにしたいものです。
3、甘えに気をつける
不平不満を言わない人に限ったわけではありませんが、不平不満が出やすくなるのは、甘えが許されるところです。
特に、家族間、夫婦間、恋人間などでは甘えが出やすくなります。
男女間では、ものの見方、捉え方に違いがあるので、自分としては不平不満のつもりではなくとも、相手にとっては不快に感じることもあるでしょう。
関係が深いがゆえに、精神的拠り所として甘えられる存在がいてくれるのは、とても幸せなことなので特に注意する必要があります。
関係が深い分、感謝を忘れないようにすればよいでしょう。
不平不満になる線引きは難しい
自分の発言が不平不満であるのか、または事実の説明であるのかの区別は難しいのではないでしょうか。
また、不平不満も間違いを正すためにと、正当化されることも出来るでしょう。
不平不満なのかどうなのかの違いとして、自分の気持ちではなく、受け取る相手がどう感じるのかも大切な要素になります。
言葉にこもっているエネルギーは何か
自分の発した言葉には、意識していなくとも何らかの思いが込められていて、そこに込められたエナルギーの質によって、相手を心地よくさせたり、不快な思いをさせたりします。
それは、言葉だけでは分かりません。
例えば、仕事が忙しく疲れた時に、「疲れたよ」という言葉を出してもその言葉の発し方によって受け取る印象は大きく変わってきます。
少し溜息まじりに「疲れたよ」と言われても優しく受けとめて励ましたくなることもありますし、たとえ悪気はないとしても「疲れたよ」の言い方によっては、関わりたくないと感じられるケースもあるでしょう。
私たちは普段それほど気を使って言葉を発しているわけではありませんが、不平不満を言わないようにするには、言葉だけでなく、どういう思いが込められているのかまで関わってくるので、不用意に言葉を出さないように注意したいものです。
まとめ
不平不満を言わない人の心理・特徴【人生を変える方法も解説】
ということで、
- 何故、不平不満は言わないほうがいいのか
- 不平不満を言う人の心理
- 不平不満を言わない人の特徴
- 不平不満をやめる方法
- 不平不満に関する注意点
等、まとめてみました。
不平不満はマイナスのエネルギーとして消費されるので、不平不満が減った分だけ積極的にエネルギーを使うことができ、人生も好転していきます。
この記事を読んで不平不満を言う人の心理・特徴を理解し、少しでも不平不満を言わない方法を実践していただければ幸いです。