自分と向き合うことで人はどんどん成長していける!その方法とは
自分のことは自分が一番分かっているようですが、本当に大切なことは自分と向き合ってみないと分からないものです。
自分と向き合うことで人はどんどん成長していけます。
この記事では、自分を成長させていくための向き合い方をまとめました。
きっと、自分と向き合うことが楽しく思えてくると思います。
目次
自分と向き合うとはどういう意味なのか
自分と向き合うとは、自分の心の声を聞いてあげることです。
心のなかにある様々な気持ちに耳を傾け、自分の考えを整理し、自分をより深く理解しようとすることです。
これは別な言葉で言えば、自分に関心を持つことでもあるでしょう。
また、向き合うというからには愛情を持って接する必要があります。
自分の気持ちを聞くにしても、その気持ちにケチをつけ無視するようであっては、向き合っているとはいえません。
人は知れば知るほどにその対象のことが好きになっていくものです。
それは、それだけの関心があるからでしょうが、自分のことも知れば知るほどに好きになってきて、自己肯定感も上がってくるようになるのです。
なぜ自分と向き合う必要があるのか
私たちは普段何か問題がおきなければ自分と向き合うことは少ないものです。
楽しい感情であれば向き合おうとしなくても感じられるものですが、嫌な感情は感じたくないので見ない振りをしたり、都合のいい解釈をして無視しているのではないでしょうか。
その結果、何かトラブルがあってようやく向き合うようになるのですが、それは、心の中に溜めてしまった見たくない感情を解放させるために引き寄せたトラブルであると考えられるのです。
忙しい日常生活のなかでは、外から入ってくる様々な情報に反応するだけになってしまうので、感じたくない嫌な感情はどんどん溜まっていってしまいます。
ある意味、自分を誤魔化しているわけであり、その結果として、自分が何をしたいのかも分からなくなってしまうので、意識して自分と向き合う必要があるのです。
自分と向き合う方法と効果的なアプローチの仕方
私たちの人生は、心の中にいかなる種を蒔き、育てていくかによって創られていきます。
心の中に自分の行動に制限をかけている考えを持っていては、幸せになるのも、豊かになるのも難しく、また、夢を描くことも難しくなってしまうので、自分の行動を妨げている恐れと向き合う必要がどうしても出てきます。
自分と向き合う方法は、この制限を取り去るものであり、具体的には、
- ひとり静かに過ごす時間をつくる
- 嫌な感情を味わう
- 反省と感謝を通して自分と対話する
- 気づきを記録しておく
というアプローチの仕方をするのがよいでしょう。
ひとり静かに過ごす時間をつくる
ひとり静かな時間を過ごすのは、心を落ち着かせ穏やかにするために、どうしても必要になります。
出来れば毎日15分位は静かに自分と向き合う時間を取ることをお勧めします。
5分でも取らないよりはましですが、5分という時間では、一日の心のざわつきを落ち着かせるだけで終わってしまうでしょう。
心がざわついていては、向き合おうとしても、すぐに他のことが気になったり、考えがあちこちに飛んでしまうので、向き合いようがありません。
そのためには、何もせずにじっとしている時間に耐えられるようになる必要があります。
自分と向き合う習慣のない人では、おそらく5分という時間でさえ、じっとしていられないでしょう。
それは、忙しい毎日を送っていて、常に何かをしていないと落ち着かなくなってしまっているからです。
心がざわついて落ち着かないのは、頭の中に様々な雑念が飛び交っているからですが、この雑念を無くす方法は2つあります。
1. とにかくじっとしている
心を落ち着かせるのは、ある意味瞑想状態に入ることですが、湧いてくる雑念を取り去ろうと思えば思うほどに落ち着かなくなるものです。
呼吸に意識を向けたり、数を数えるなど様々な方法もありますが、湧いてくる雑念をどうにかしようと思わずに、5分間くらい湧いてくるままにして眺めていれば、出尽くしたところでかなり落ち着いてくるはずです。
2. 思いつく雑念をノートに書き出す
じっとしていることに耐えられないならば、今湧いてくる雑念をノートに書き出していくという方法もあります。
これも結局は、頭の中にある雑念を書き出すことで外に出してしまうということであり、ある程度出し切ってしまえば自然に落ち着いてくるというものです。
私たちの心は静かにしていれば波立つことのない静かな湖面のようなものなので、大きな問題を抱えていない限り、静けさに慣れれてくれば自然に落ち着いてくるようになります。
嫌な感情を味わう
ある程度の雑念が収まれば、自分の気持ちに目を向けることも可能になりますが、自分の気持を客観的に見られなければ自分と向き合うことは出来ません。
自分の気持を客観的に見られるようになるには、嫌な感情を味わえるようになる必要があります。
誰も嫌な感情は感じたくないので、嫌な感情を味わうことができなければ、自分の都合のいいところとしか向き合えないのです。
嫌な感情とは、認めたくない自分の姿であり、そこには恐れがあります。
自分の失敗を人のせいにしたり、何らかの言い訳を並べたりするのも、ダメな自分の姿を認めるのが怖いからですが、嫌な感情を味わうことができないときには、人のせいにしていること自体に気づけないのです。
自分の都合のいいところとばかり向き合っていると、嫌な思いをすることもなく楽しく、また、向き合っていることに満足してしまうかもしれませんが、そういう思いになるのも恐れの気持ちを誤魔化すための、恐れによる惑わしであることに気づく必要があります。
恐れは怖いと思っているから「恐れ」でいられるのです。
怖いものではないと分かれば恐れは薄れていき、恐れのもとにあるものと向き合うことが出来るようになります。
実際に恐れと向き合おうとすれば、恐れの感情を味わうことになりますが、少しずつ味わっていくうちに慣れてきて、味わっても怖くないということが分かってきます。
感情は自分の考えの反応でしかないので、反応に囚われないように意識しながら眺めるように味わってみるとよいでしょう。
雑念を取り去り恐れと向き合う覚悟ができて、ようやく自分の本心と向き合えるようになってくるのです。
反省と感謝を通して自分と対話する
自分と向き合う具体的な方法としては、反省と感謝を通して向き合うことをお勧めします。
可能ならば毎日、今日一日を振り返ってみる。
毎日が無理なら2〜3日または一週間を振り返ってみて反省しておきたいところと感謝出来るところがなかったかを振り返ってみるのです。
- なぜそうしたのか、
- なぜそう思ったのか
などを問いかけてみる。
反省というと、自分を責めるものという印象を持たれている人もいるかもしれませんが、反省はダメな自分を見つけて裁くものではなく、より良く生きていくための改善点を見つける行為と捉えるのがよいでしょう。
もちろん過ちに対しては、きちんと謝罪する必要はありますが、日々の生活のなかでの反省は、新たな発見につながる喜びに満ちたものなのです。
例えば、威張っている自分がいて、「人に迷惑をかけてしまって悪かった。これから気をつけよう。」というだけでは、「悪い自分がいた」というだけですが、「なぜ威張ってしまったの?」というように、その気持ちを理解したいという思いがあれば、理由を答えてくれる余地が生まれます。
威張ることがなぜいけないのかという理由をいくら書き出したところで、なぜ威張ってしまうのかという理由を取り除かなければ、また同じことを繰り返してしまうでしょう。
理由が分かり、威張ってしまう気持ちを理解してあげることで、威張りたい気持ちは薄らいでいきます。
それは、威張る理由が自分の気持ちを分かってほしいというところから出てきているからです。
このように、自分を責める反省ではなく、自分を理解するための反省だと思えば、反省することは楽しいものになります。
反省と感謝の関係
反省と感謝は不平不満をなくす効果があり、不平不満が少なくなるほどに感謝できることも増えてきます。
また、感謝ができるほどに恐れる気持ちが減ってきて、不平不満も少なくなってくるという関係になっているのです。
感謝を毎日の習慣にしている人は多いでしょうが、感謝が深まらないのは、日々の反省ができていないところが大きな原因になっています。
- イライラを人にぶつけていた。
- 他人の姿にケチをつけていた。
- 自分の都合を正当化していた。
など、嫌な自分の姿が思い出されたら、どうしてそうしたのかを優しく聞いてみてください。
また、感謝できたところや感謝したいけれど出来ないのは何故なのか?と問いかけてみてもよいでしょう。
返答は返ってこなくても、理解したいという思いがあれば、その気持ちは伝わります。
続けていくうちに、なんとなく気持ちが伝わってくるようになり、対話もできるようになってくるでしょう。
時には考えただけでムカムカしてくることもあるでしょうが、その時は、その嫌な感情を出来る限り味わってみてください。
感情を味わうこと自体が感情に寄り添うことになり、気持ちも落ち着いてくるようになります。
気づきを記録する
自分との会話は頭の中だけでするよりも、ノートに書いていくとスラスラ出てくることもあります。
なんとなく感じることでもかまいません。
内容が言い訳であってもジャッジすることなく聴いてあげることが大切です。
自分と向き合う効果は、対話の内容から得られる気づきにあり、この気づきは「ひらめき」としてすぐに得られることもありますが、多くは後日、何気ないときにふと降りてきます。
ひらめきという気づきの特徴はすぐに忘れてしまうところです。
ですから、すぐに専用のノートに書いておくのがよいでしょう。
また、後で見直すことがとても重要になるので、私は、スマホのノート機能を使い、いつでも見られるようにしています。
ひらめきは自分にとって新たな発見です。
新たな発見を積み重ねていき、それを定期的に読み返していると、以前の気づきがさらに深まったひらめきが降りてくるようになります。
気づきは普段意識しているものに関連したものになりますが、自分の見たくないところと向き合うからこそ、気づけるものもあるのです。
このように反省と感謝を通して自分と向き合っていれば、不平不満を言うことは驚くほどなくなり、感謝できる日々を送れるようになってきます。
自分と向き合う時の注意点
自分と向き合うのは、自分の本心を知るためですが、本心は深く見つめていくとどんどん深まっていくものであり「本当の本心とは」と求めているとキリがなくなります。
向き合うに際しては、今の段階での本心として受け入れることです。
受け入れることで、さらに奥にある「本心を見えなくしていた思い込み」に気づけるようになってきます。
今の段階での本心を知り、本心に基づいて今できる小さな行動を積み重ねていくことで、自分はどうありたいのかが深まり、また具体化した姿がみえるようになってくるのです。
例えば、まだ具体的に何をしたいのかは分からなくても、もっと明るい毎日を送りたいという気持ちが湧いてきたならば、「笑顔を絶やさないでいよう」と決意し行動に移してみる。
小さな行動ですが、こうした小さな行動を積み重ねていくことで見える世界は変わってきます。
何をしたいのかさえ分かれば一気に新しい人生が展開していくわけではないので、焦らずに小さな気づきを積み重ねていく必要があるのです。
自分とうまく向き合う最大のポイント
自分とうまく向き合うには、やはり、ひとり静かにしている時間を作るというところにかかってくると思います。
静かな時間を味わうといってもよいかもしれません。
静かにしていると初めは雑念が湧いてきますが、これは自分が望んで出しているわけではありませんが、しばらくすると収まってきます。
さらに静かに穏やかな気持ちで過ごしていると、心の奥のほうから何か声が聞こえてくるようになってきます。
おそらく、心の奥にある思いが自分の気持ちを知ってほしくて声をあげているのですが、水が澄み切ってなければ川の底が見えないように、澄み切った心にならないと心の奥の声は聞こえないのでしょう。
穏やかな気持ちで心の声を聴いていれば、今まで否定していた自分の姿を受け入れることも自然にできるようになり、気づきも多く受け取るようになります。
また、ひとり静かな時間をとる効果はその時だけのものではなく、習慣にすることで、忙しい日常生活のなかでも、静かな時間を味わえるようになってくるのです。
自分と向き合う習慣をつければ、必ず多くの気づきを得ることができます。
その気づきにもとづいて出来る行動をしていくことが、成長していける仕組みにもなっているのでしょう。
まとめ
人と真剣に向き合うには、それなりの時間と覚悟がいります。
しかし、お互いに信頼できるようになれば、共に成長でき付き合いも楽しいものになります。
自分と向き合うのも同じように、心を開けば多くの学びがあり、向き合うこと自体がとても楽しいものになります。
自分と向き合う方法として、
- ひとり静かに過ごす時間をつくる
- 嫌な感情を味わう
- 反省と感謝を通して自分と対話する
- 気づきを記録しておく
というアプローチの仕方をまとめてみました。
まずは、自分と向き合う時間を作らなければ始まりません。
自分と向き合うための参考になれば幸いです。
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