辛い時の対処法で知っておきたい大切なポイントは何か

この記事を今から読もうと思われているあなたへ。

今辛く、何とかしたいと思ってこの記事を読んでいるのならば、まずは深呼吸をして心を落ち着けてみてください。

「い~ち」「に~い」「さ~ん」

気持ちが落ち着かなければ、辛い時の対処法の理解も進まないところがあります。

さらに、気持ちが落ち着けば、それだけで辛い気持ちも和らいでくるはずです。

何事も、穏やかな気持ちで臨むことが大切です。

溺れた状態では泳ぐことは出来ません。

力を抜きリラックス出来て、初めて泳ぐ準備が整ったと考えればよいでしょう。

辛い時の対処法は様々ですが、その元になるポイントは2つに集約されます。

この記事では、辛い時の2つの対処法のポイント説明とその前に大切になる心を落ち着かせる方法の元にあるものは何かの解説をしていきます。

これらのポイントを押さえてしまえば、何のための対処法なのかの理解も進み、また自分なりの対処方法も見つけやすくなるでしょう。

辛い時の2つの対処法

光のあるところには影が出来ます。

辛い出来事というのは、自分の影のようなところがあり、逃げようとしてもピッタリとついてきます。

辛さから逃れようとする恐れから、さらに急いで逃れようとすれば、その影はまるで暴れて襲いかかってくるようにも見えるでしょう。

この場合に暴れる影をおとなしくさせる方法は何かというと、

1、恐れて逃げずに穏やかに歩けば、影も穏やかになる

2、光を当てれば影は消えてしまう。

の2点になり、これが、辛い時の対処法のポイントになるところです。

恐れて逃げずに穏やかに歩けば、影も穏やかになる

夜道で誰か分からない人が後をついて来たら怖いでしょう。

しかし、その人があなたの最愛の人であり、自分を守るためにピッタリとついてきてくれていたら怖さなどなく、嬉しいものです。

ついてくる人が最愛の人であったというのは極端かもしれませんが、ついて来る人の正体が分かり、怖いものではないことが分かれば安心できます。

これは辛く苦しいと思っている影の正体が恐れるものではないと理解できて初めて冷静に対処できることを表しています。

こうして影は普通に歩いていれば普通について来てくれる事実に改めて気付きますが、それだけではありません。

時折振り返って影を見ていると、影が楽しそうに歩いているときがあり、自分が弾んで歩いていると影もとても楽しそうであり、気分も楽しくなることに気付きます。

自分が楽しい行動をとれば、気分も楽しいものに変えられるという特徴も持っています。

光を当てれば影は消えてしまう

辛い時というのは下を向きがちになり、影が目に入りやすくなります。

影は光がなければ現れませんが、辛い時には光の存在には気付きにくいものです。

逆に上を向き、光という希望に意識を向ければ、辛さは薄れていきます。

これは、辛い出来事は無視してしまえばいいと言っているわけではありません。

実際に無視して無い物にするのは、影の存在が無くならないように無理なことであり、影の存在は受け入れるしかないでしょう。

人生のなかで時折訪れる辛い出来事は、自分を成長させるための糧として存在していると言われています。

それは、光という希望を見つめて歩んでいけば、影は単に悪いものという理解ではなくなるということです。

辛い時の具体的対法

  • 恐れて逃げずに穏やかに歩けば、影も穏やかになる。
  • 光を当てれば影は消えてしまう。

という2つのポイントから具体的な対処法も出てきます。

恐れを取り除き、影の正体を知るためには

  • 何が辛いのかをノートに書き出し明らかにする。
  • 誰かに相談に乗ってもらう。

そして、影の性質を利用して

  • 物事の明るい面を見るようにする。
  • ポジティブに行動してみる。

という対応が挙げられますが、ポイントを理解しておけば、自分なりの方法の発見にもつながるでしょう。

さらに詳しい対処方法は
人生の辛い時期を乗り越える力をつける!その考え方とは何か
の記事で解説しています。

辛い時の対処法の前にある大切なもの

この記事の冒頭にも書きましたが、辛い気持ちを何とかする前に、まずは心を落ち着ける必要があり、気持ちが落ち着かなければ、辛い時の対処法の理解も進まないところがあります。

方法論は同じでも恐れを持って取り組むのと穏やかな気持ちで取り組むのとでは、結果に違いが出るのは理解できると思います。

辛い出来事に対処するには、それなりのエネルギーが必要です。

まずは、エネルギーを貯める必要が出てきます。

心を落ち着かせエネルギーを貯める

辛い時というのは何かと考えすぎていて、疲れていることが多いものです。

坂道を上るには体力が必要なように、辛い出来事に取り組むにもエネルギーが必要になります。

私たちの考えも疲れている時には悲観的になりやすく、元気であれば、悲観的な考えはいつしか消えていたということはよくあるものです。

まずは、体を休め何も考えない静かな時間をとりましょう。
じっとしているだけでも回復していくところがあります。

なかには、じっとしていると落ち着かないという人もいるかもしれませんが、それは、いつもエネルギーを出し続け走っている状態で生きてきたからでしょう。

走るのを歩きに変えていくように、慣らして行く必要があるかもしれませんが、何もしない時間のなかで心のザワツキを抑えることでエネルギーが蓄えられてきます。

無駄なエネルギーを使わない

エネルギーを貯めると同時に大切なのは無駄なエネルギーを使わないというところです。

これは自覚しにくいところですが、じっとしていると落ち着かなくて、あれこれ考えすぎてしまうのも、無駄なエネルギーの消費になります。

その他に普段の生活の中で無駄なエネルギーの消費とはなんでしょうか?

それは、自分らしくない考えや行動と言ってよいでしょう。

自分らしくない考えや行動とは何かというと、

「人にどう思われるだろうか?」

「~でなければならない」

などの考え方、または、その考えからとってしまう行動というものでしょう。

仕事などで気を使いすぎた後、または慣れないことをしたあとには、「あ~疲れた」というため息が出たりするのではないでしょうか。

また、ポジティブ過ぎるのもエネルギーの消耗は大きく、これも「~でなければならない」・「人にどう思われるだろうか?」の現れです。

自動車に例えると、空ぶかしばかりしている状態であると言ってよいでしょう。

せっかく貯めたエネルギーを無駄にしなければ、想像以上のエネルギーが蓄えられ、気力も湧いてくるようになります。

これは、子供がエネルギーが有り余って走り回り、しばらくすると疲れてすぐに寝てしまう姿を思い出せば納得できるのではないでしょうか。

無駄なエネルギーの消費が辛い出来事の原因にもなる

  • 静かな時間を過ごすこと自体がエネルギーを蓄えることにつながる。
  • 無駄な動きでエネルギーを消耗しない。

という話をしました。

こうしてみると、無駄にエネルギーを消費すること自体が落ち着かない人生となり、辛い出来事をつくりだしているところもあるようです。

穏やかな気持ちで生活する大切さが分かってくるのではないでしょうか。

感謝がエネルギーを蓄える

無駄にエネルギーを消耗してしまう主なものとして、

  • 「人にどう思われるだろうか?」
  • 「~でなければならない」

の2点を典型的なものとして挙げてみましたが、この中にある心理とは何かというと、それは恐れと言ってもよいでしょう。

日常生活の中から恐れがなくなれば、無駄なエネルギーの消耗も大きく減るのも頷けるのではないでしょうか。

逆にこの恐れの反対にある思いを持てば、エネルギーを蓄えることも可能になるでしょう。

恐れの反対にあるもの、それが「愛」であることには異論はないと思います。

愛には、愛される喜びもありますが、愛することも喜びです。

愛する人がいる喜びは何ものにも替えがたいものであることからも明らかです。

愛する行為で一番取り組みやすいものは、「感謝」だと思います。

感謝の中に恐れなく、感謝あるところにも喜びというエネルギーが生まれるからです。

辛い出来事を振り返ってみると、そこから多くの学びを得てその出来事に感謝している人も多くいます。

辛い最中では感謝できなくても、一度でもそういう経験をされた人であるならば、感謝を辛い出来事を乗り越えるエネルギーとすることは可能になるでしょう。

影を見るのも、光に目を向けるのも自由です。
恐れに囚われず、感謝できるところに目を向けることで、辛い出来事も減ってくると思われます。

詳しくは、 「ありがとう」の言葉を唱えると人生が好転するすごい効果がある
の記事で解説しています。

まとめ

辛い時の対処法は、
まず、心を落ち着けて穏やかな気持ちになること。

そして、辛い出来事の特徴である、

  • 恐れて逃げずに穏やかに歩けば、影も穏やかになる。
  • 光を当てれば影は消えてしまう

の2点を知ること。

それが、辛い出来事に立ち向かう姿勢となり、さらに立ち向かうためのエネルギーを蓄えるためには、普段の感謝の姿勢が大切になるという話をしてまいりました。

辛さに向き合っていく経験を通して、人は辛い出来事を通して成長していくものであることも分かってきます。

この記事が何らかの参考になれば幸いです。

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