「何が幸せかわからない」「幸せなのに幸せを感じられない」こんな時どうすればいいのか?
私たちは、時折ふとした瞬間に「幸せだな~」と感じることがありますが、普段の生活のなかでは、特に幸せを意識することなく過ごしているのではないでしょうか。
そうしたなかで、平凡な毎日の繰り返し、または人生の岐路に立った時などには、何が幸せかわからなくなることもあります。
何が幸せかわからなくなるのは、様々な理由があるとしても、幸せとは何かを考える時が来たと言えるのは確かです。
結論としては、何が幸せか分からなくなるのは、自分はどう生きたいのかを決めることなく、自分の外にある環境に幸せを求めているところが大きな原因になっていると思われます。
どう生きたいのか決めるというのは大変なように思われるかもしれませんが、「何々を達成するぞ!」というような大層なことではないので安心して下さい。
周りに溢れる幸せの姿に惑わされることなく、自分にとっての幸せをつかむ参考になると思います。
目次
何が幸せかわからない
何が幸せか分からなくなるのは、何が幸せなのかを環境に求めるところから出てきます。
例えば、
- 月収が100万円になれば幸せだ。
- 結婚できれば幸せだ。
- 子供が出来れば幸せだ。
というように、何かを得たり、達成させることで幸せになれるというものです。
月収100万円を得ている人の生活が幸せそうに見え、憧れを感じて目指すことはよくあるケースです。
しかし、現実は、100万円の月収を得ていても、幸せな人もいれば、幸せではない人もいます。
収入だけでなく、結婚している人のなかにも、当然、幸不幸も分かれているのは間違いありません。
このように、何かを手に入れることで得られる幸福は、得た時の幸福感はあったとしても、いつまで幸福感を持ち続けられるかは人によって大きく変わってきます。
この差は、何かを手に入れてなくても、今の自分は幸せだと思えているかどうかの違いです。
当たり前の生活の中に幸せを見出すことが出来なければ、何かを手に入れても、すぐに幸福感は薄れてしまいます。
なぜなら、何かを手に入れても、その生活もすぐに当たり前の生活になってしまうからです。
これを繰り返していては、何が幸せか分からなくなるのも無理はありません。
幸せなのに幸せを感じられない
「何が幸せかわからない」と似ていますが、「幸せなのに幸せを感じられない」という場合もあります。
特別に何かを望んでいるわけでもなく、考えてみれば幸せなのに幸せを感じられないのは、幸せを感じる能力が弱くなっているといえます。
この幸せを感じる力が弱ってきたのは、受け身の人生を生きているのが大きな原因です。
「自分はどうありたいのか」がはっきりしていないのではないでしょうか。
自分はどうありたいのか
幸せの形は無限にあるために、環境に幸せを求めても、きりがありません。
現代では生き方の選択肢が多くなった分、幸せの形も分かりにくくなってきています。
また、環境ではなく心の中に幸せを求めているとしても、自分はどうありたいのか決まっていなければ、出来事に対して受け身の人生、反応している人生になってしまいます。
これでは幸せだと感じるのも、その時の気分次第になってしまいます。
また、気分任せにしていては、幸せを感じる能力も落ちてくるのは仕方ありません。
何をしたいのかを決めるのは難しくても、「自分はどうありたいのか?」「どう生きたいのか?」を決めるのは自分の心に向き合えば、比較的簡単に決められます。
「自分はどうありたいのか」は自分で決めるしかなく、また、決まっていなければ、自分が何を求めている分からないので、迷うのも無理はありません。
幸せのあり方を決める
誰もが幸せになりたいと願っています。
しかし、幸せになるために「どうありたいのか」をしっかり考えている人は、少ないのではないでしょうか。
「どうありたいのか」と言われても分かりにくいかもしれませんが、
分かりやすいあり方として、人生を
- 楽しんで暮らしたい
- 笑って過ごしたい
- のんびり穏かに過ごしたい
などが挙げられますが、そのあり方自体が明るいものである必要があります。
このあり方を
- 不安なく過ごしたい
- 安心していたい
などの恐れから逃れたいためのものにしないことです。
あり方はすぐに変えられる
環境はすぐには変えられないけれども、どう生きていきたいかは今すぐに変えられます。
笑って生きていきたいならば、笑顔をつくればいい。
優しくありたいなら、人に優しくしていけばいい。
勧めはしませんが、威張っていたいなら、偉そうな態度で生活すればいい。
自分のあり方を変えれば、それに伴って環境も変わってきます。
笑顔で生きていくには、どういうお金の使い方をすればいいのだろうか?
こうした問題を考えることも笑顔で生きていきたいという中に含まれます。
それは威張って生きていきたい人と、笑顔で生きていきたい人のお金の使い方が違ってくるのが明らかだからです。
優しくありたいとしても、都合のいい時だけ優しくできればいいと思っているのかどうかも関わってきます。
このように、生きていくあり方を決め、そのあり方で人生に対応していくことで人生観も深まり、その人生観に応じた環境が現れてくるようになってくるのです。
幸せになると決める
何が幸せか分からなくなり、色々考えるのは人生観を深めるいい機会です。
しかし、頭の中が混乱するまで考え過ぎてしまうと、暗い世界に入っていってしまう恐れがあります。
人生には、悩みがあり色々考えるところはありますが、結局のところあなたはどうしたいのか?
幸せになりたいのか、なりたくないのかというところに気付く必要があります。
幸せを難しく考えない
幸せに条件をつけすぎないことが大切になります。
毎日笑って過ごしていたいと思うならば、今幸せかどうかわからなくても、まずは意識して笑顔を作っていくことです。
笑顔をつくる理由は、「わたしは笑顔で毎日を過ごしたいから笑顔をつくる」で充分ではないでしょうか。
笑顔で過ごしたい人が、いつも暗い顔をしていたらおかしいではないですか。
そうして笑顔を習慣にしているうちに、あるとき、ふと気付くのです。
「幸せはここにある」と。
考える幸せではなく、ここにある幸せに気付くのです。
一度この感覚を味わえば、日常生活のなかで幸せを見失っても、幸せはここにあるという事実を忘れてしまうことはないでしょう。
まとめ
あなたは幸せになりたいのか、なりたくないのかという問いかけに対し
「それはなりたいけれども、今は何々だから・・・というように何らかの条件が満たされていないからなれない。」という人もいます。
しかし、冷静に考えてみると、幸せになろうとしていなかった自分に気付きます。
私たちは、無邪気な子供の姿を見るだけでも幸せになれます。
大好きな人から、「素敵ですね!」と言われたところを想像するだけでも幸せになれます。
幸せは身近にありすぎて気付きにくいもののようですが、小さな幸せの積み重ねが毎日の彩り(いろどり)をつくっていくのです。
思わず笑顔がこぼれる人生を送りたいのならば、まずは笑顔で生活すると決めてみるのもよいのではないでしょうか。
何が幸せか分からなくなった時の参考になれば幸いです。