「人生うまくいかない」と嘆く人に知ってほしい考え方と対処法とは

人生がうまくいかない時は誰にでもあります。

しかし、「何をやってもうまくいかない」とか、「人生がうまくいかなくて疲れた」という状態が長く続くようであれば何か問題があると考えたほうがよいでしょう。

この記事では、人生がうまくいかない時の大きな原因と対処法を解説しています。

自分がどのような状況にあるか分かれば、冷静に対処できるようになるので参考にしてみてください。

人生がうまくいかないスピリチュアル的原因

人生がうまくいかない原因としては、

  • 生き方に間違いがある
  • 成長し人生が変化する時

の2つのパターンがあります。

生き方に間違いがある

生き方に間違いがあるとはどういうことなのか?

分かりやすく言えば、天国的な生き方か地獄的な生き方なのかという言い方ができます。

天国的な生き方とは、自分のことだけでなく、他の人の幸福も考えられる生き方。

地獄的な生き方とは、自分のことしか考えられない生き方。

自分のことしか考えていなければ、多くの人と関わって生きている社会のなかでは、人生がうまくいかないのも仕方ありません。

しかし、「自分のことしか考えていない」とか、「自分さえよければいい人なのね」と言われると、反発したくもなり、また、誰にでも起こりうることなので、たまたま「今は自分のことしか考えられない状況にある」と捉えた方がよいかもしれません。

成長し人生が変化する時

今まで出来なかったことが出来るようになるには、成長する必要があります。

人間的に成長していく時をスピリチュアル的には、人生のステージが上がる時と言われていますが、これは、生き方が間違っていて人生がうまくいかないわけではありません。

新たな学びの機会であり、簡単な学びではないので上手くいかないと考えてもよいでしょう。

各人に個性があり、得意、不得意がある以上、その学びを得る時間も人によって大きく変わってくるものです。

ですから、人と比べて自分はだめだなんて卑下しないことが大切になります。

成長するには、それなりの努力が必要です。

その努力を楽しんでするのか、苦労してするのかは別問題としてありますが、頑張っても思うように進まないのは、成長幅が大きい可能性もあります。

生き方の間違いで人生がうまくいかない人の特徴

生き方が間違って、自分のことしか考えられなくなっている人の特徴としては、

  • 力関係で支配しようとする
  • 成功して慢心している
  • 恨んでいる人がいる。
  • 不平不満ばかり言う。
  • 自分の人生を生きようとしない

などがあります。

力関係で支配しようとする

力関係というのは分かりやすいところでは、

  • 腕力にものを言わせる
  • 立場を利用する
  • お金の力を使う

などがあります。

自分より力関係が上の人に対しては下手に出て、逆に下のものには強い態度で接してしまうのは、社会生活のなかには様々な立場がある以上、ある程度仕方ないところはあるかもしれません。

優位な立場を利用するのは弱肉強食の世界でもありますが、力あるものが無理やり抑え込むという世界はパワハラの世界になってしまいます。

自分の思い通りになるのは気分がいいところもありまが、力で抑え込んでも信頼関係は築けません。

信頼関係を築くには、相手を認め理解する必要があります。

人間関係で社会が成り立っている以上、人を思いやる気持ちがなければ人生はうまくいきません。

また、思いやる気持ちがあって人間関係の中から喜びも生まれてくることを忘れないようにしたいものです。

成功して慢心している

人はだれでも他の人から認めてもらいたいという思いをもっているので、少しばかりの成功であっても、褒められるのは嬉しく、褒めてもらえないのは寂しいものです。

そうしたところから、自慢したい気持ちも出てくるのですが、自慢したい気持ちは、自分の気持ちだけにしか関心がない状況であることを知る必要があります。

自分を認めてくれるかどうかが重要になるので、正しい判断もできなくなり、物事がうまくいかなくなってしまうのです。

慢心は気をつけていても持ってしまうものであると、常に自戒しておく必要があります。

特に、志が低ければ簡単に出来上がってしまうので注意が必要です。

自分ではなかなか気づけないし、よほど親しい人でなければ誰も注意してくれません。

自慢ばかりしている人を見て自分がどう感じたかを忘れないようにしておくのがよいでしょう。

恨んでいる人がいる

人を恨むにはそれなりの理由があると思いますが、残念ながら、恨み心を持ち続けて幸せになるのは難しいものです。

それは、恨みの念は破壊願望なので、そうした思いを心の中に持ち続けていては、人生がうまくいかなくなるだけでなく、生きることが苦しくなってしまいます。

恨む相手を許すには、なぜ許さなければならないかというところが納得できるかどうかにかかっています。

許さなければ、自分が損をするという考えで納得できる人もいるでしょうが、許せない人が一方的に悪い場合には、なぜ許さなければならないか納得できないところはあるでしょう。

━ 恨みを解消する許しとは ━

なぜ許さなければならないのか、それは善悪を超えた世界を学ぶためであり、そこに大きな喜びがあるからだと思います。

善悪を超えた世界とは、いわゆる愛の世界です。

私たちは愛とは何かを学ぶために許しを実践する機会を与えられているといってもよいかもしれません。

許しのきっかけは、まず、自分が今までの人生でどれだけ多くの人に許されてきたかを知るところから始まります。

その中には、自分の都合で相手を傷つけたこともあったのではないでしょうか。

それを善悪だけで判断していくと、裁きの世界がこの世に展開されることになります。

自分にも何らかの事情があったように、相手にも何らかの事情があり、言葉にはしなくても反省しているかもしれません。

誰もが心の中に良心をもっています。

過ちを許される機会を与えられることで、人の情けを知り、より良い人になろうと思えるのです。

それが他の人を許すこともにもつながっていき、許しとは愛であり、忍耐でもあることを学び、人生観が深まっていくのです。

詳しくは、「許すことは過去を手放し愛を深めるためにある」」の記事で解説しています。

不平不満ばかり言う

不平不満は物事が思うようにならなくて、つい出てしまうものです。

ということは、不平不満を口にするたびに、「思うようにならない」と口に出している結果になります。

これでは、人生がうまくいかなくても仕方ないでしょう。

不平不満で注意するところは、意識していないと自分が不平不満を言っているなんて思いもしないところがあり、意識しだすと、自分の口から多くの不平不満が出ている事実に驚くはずです。

しかし、不平不満は意識して言わないようにすれば、比較的簡単に減らせます。

不平不満が減り、「思うようにならない」が減れば、人生の流れが良くなるのを感じられるでしょう。

詳しくは、不平不満を言わない人の心理・特徴の記事で解説しています。

自分の人生を生きようとしない

自分の人生は自分で生きていくしかありません。

各人には行動、選択の自由があり、その結果を受け入れる必要があります。

時には、思うようにならなくて、言い訳をしたり、愚痴、不平不満が出てしまうことがあっても、自分の人生の責任は自分で取るしかないのです。

一般的には消極的な人生は受け身の人生と言われ、自分の人生を生きようとしていないと捉えられがちですが、自分の人生の責任を取る気がなく、他の人や環境のせいにしてしまう人が自分の人生を生きようとしていない人なのです。

受け身であっても、自分の人生にやってくる出来事に対し、しっかり取り組み、その結果を受入れている人は自分の人生を積極的に生きているといってもよいと思います。

逆に、積極的で強引であるからといってもうまくいかないことを人や環境のせいにしている人は自分の人生を生きようとしていない人であるのです。

責任を無視するのは楽かもしれませんが、それは、やりたい放題の自由であり、始めはうまくいき楽しいかもしれませんが、他の人の存在がある以上、すぐにうまくいかなくなります。

責任ある自由だからこそ、多くの人の関係のなかでもうまくいき、喜びも大きくなるのです。

成長する前の人生がうまくいかない時 

人生が大きく変化する前には、正しく生きていても、真面目に努力していても、うまくいかない時期があります。

人は上手くいかないと、すぐに何か悪いところがあるのではないかと考えがちですが、こうした時期は忍耐が求められている時です。

ちょうど、イモムシが蝶になる前にサナギとなり、時間の経過を耐えながら力を蓄える時期があるように、努力しながら時期がくるまで待たなければならない時もあります。

しかし、こうした経験が人格を練り、他の人の成長を待ってあげられる優しさとなったり、その人の深みとなり、新たな人生が展開されるようになっているのです。

サナギは蝶になってしまえば、忍耐の時期の意味が分かるのですが、その前の、のろまで嫌だと思っていたイモムシよりもさらに不自由になった自分を情けなく思っていたかもしれません。

このように私たちも、うまくいかないのが成長前の忍耐の時期であるなどとは気付けないものです。

人間的に成長する前にも、うまくいかないこともあるので、明らかに他の人を害する生き方をしてないのであれば、頑張ってもうまくいかないと自暴自棄にならずに自分を信じて過ごすしかありません。

成長前の停滞期をどう過ごすか

間違った生き方をしていなくても、人生は一本調子では進まないものであることを思い出しましょう。

早く結果を得ようとする気持ちを抑えて、穏やかな気持ちで過ごすように心がけ、今までの努力が熟成されていく時期だと考え、焦らずに淡々と努力を続けていくことです。

停滞の時期は、成長期に結果ばかり追い求めるなかでおろそかになっていたところに目をむけられる時期でもあります。

気になっていたけれども、忙しくて放置したままのところとして、生活環境の片付けが出来ずに乱雑になっていませんか。

まずは、不用になったものを思い切って処分するところから始め、掃除、整理整頓をしていくのです。

生活環境が整うと、気分もすっきりしてきて、結果ばかり求めていた時には目に入らなかったとことが目に入るようになり、新たな気づきを得られるようになります。

結果ばかりを求めている時とは、焦っている時でもあり、焦りを抑え穏やかに過ごせば、自然に自分の心と向き合えるようになり、周りが見えるようになるのです。

焦る気持ちを抑えるには

焦っている時に物事がうまくいかないのは当たり前ですが、中には、自分ではバリバリ仕事をしていると思っていて、焦っていることに気付いていない人もいます。

それは、焦りが習慣になると、それが当たり前になってしまうからでしょう。

焦る気持ちは、早く結果を得なければならないという恐れから生まれてきます。

何かに急かされているように感じているなら焦っていると思ってよいでしょう。

実際のところ焦らなくても急ぐことはでき、焦らないほうが結果としていい仕事ができるものです。

焦りは「~しなければならない」と感じているところに発生します。

自分にとってどちらでも構わない問題に対しては、焦ることなく、ゆとりがあるはずですから、確かめてみるのがよいでしょう。

「~しなければならない」という恐れは「~しなくても大丈夫だ」と思えるようになれば自然に消えていきます。

まずは、自分が焦っていることに気づき、本当に「~しなければならないのか」と自分に問いかけてみるのがよいでしょう。

また、焦っているときほどゆっくり行動して、それで何か困ったことが起きたかどうか確認して積み重ねていけば、次第に焦らなくなっていくはずです。

詳しくは、「穏やかな心が人生を安定させる!心を穏やかにする4つのポイント」の記事で解説しています。

まとめ

人生がうまくいかない原因としては、

  • 生き方に間違いがある
  • 成長し人生が変化する時

の2つのパターンがあるという話をしてきました。

生き方に間違いがあったとしても、間違いを正していくことが成長に繋がっていくならば、うまくいかないのは、どちらも成長するために必要な何かを学ぶ機会であることには変わりありません。

人生は長距離走です。

うまくいかないから立ち止まって考えることができ、間違った道を進み続けずに済んでいる面もあると考えてもよいのではないでしょうか。

参考になれば幸いです。

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