自分と向き合う怖さ・しんどさを克服する3つの方法
自分と向き合うのが怖ければ、何か問題が起きても取り敢えず問題が収まればそれでよしとしてしまう傾向があります。
取り敢えず収めただけなので、暫くするとまた同じ問題を繰り返すようになり、自分と向き合うのを避け続けるほどに、自分と向き合うのが怖くなってしまうのではないでしょうか。
この記事では、なぜ自分と向き合うのが怖くなるのかの理由と怖さを克服する方法を解説しています。
きっと、自分と向き合う怖さを克服するための参考になるはずです。
目次
自分と向き合うのが怖くてしんどいのは何故か
私たちは毎日が順調にいっている時には心が外向きになっているので、自分と向き合おうとはあまり思わないものです。
自分と向き合うのは、何らかの問題が起きたときか、新しく何かを始めようとするときであり、どちらも、どうしたらいいか分からないので、どうなってしまうのだろうという不安から恐れを感じるようになります。
どうしたらいいのか分からないとしても、何かにチャレンジするときには希望が明らかになっているので、恐れを感じていても意識を希望に向けている限り、恐れに支配されることはないでしょう。
しかし、明確な希望のないところで起きた問題では、意識が不安に囚われてしまうので怖くなるのも仕方ありません。
このように、自分と向き合うのが怖くてしんどくなるのは、自分の不安なところばかりに意識が向いていて、希望の光を見いだすことが出来なくなっているといってよいでしょう。
なぜ恐れと向き合う必要があるのか
恐れが強ければ、希望を見いだすことはできません。
では、恐れが強いのは何故かというと、自分では気づかないところで、恐れにエネルギーを与えてしまっているからです。
恐れをもっていることは自覚していても、恐れが自分の行動にどの様な影響を与えているかまでは、自分の恐れと向き合わなければ分かりません。
恐れをもっていると無意識のうちに
- 自分の行動にブレーキをかけてしまう
- 無理をしてしまう
- 自分を取り繕ってしまう
などの行動をするようになります。
自分の行動にブレーキをかけてしまう
やりたいことがあるけれど、怖くて踏み出せないという思いは誰にでもあります。
希望という可能性の裏には、失敗する可能性も存在するので、恐れがよぎるのは仕方ありませんが、チャレンジする前から「どうせ自分には無理だから」とあきらめてしまったり、出来ない理由を並べあげて自分を納得させようとしてしまうのは寂しいものです。
怖くて行動出来ない自分が寂しいのではなく、自分を誤魔化し、誤魔化している自分を正当化してしまうところが寂しいのではないでしょうか。
行動にブレーキをかけてしまうのは仕方ないとしても、行動できない自分を正当化してしまうところが本当の怖さであり、さらに、自分だけでなく、他の人に対しても信念として押し付けてしまうところが恐ろしいところです。
無理をしてしまう
恐れが強いと無理をしてしまう傾向があり、焦った行動が多くなってしまいます。
仕事でも、体力・気力の限界まで頑張らなければ気が済まなくなるのは、仕事を失う恐怖、自分の存在を否定される恐怖によって突き動かされているところが大きいでしょう。
恐れによって突き動かされているけれど、体力・気力があるうちは頑張っている自分はとてもポジティブであると思い込んでしまうので、恐れていることを認めるのは難しいかもしれません。
体調を崩すなどして、初めて恐れと向き合うことになります。
自分を取り繕ってしまう
恐れている自分を取り繕うとは、恐れていないふりをすることです。
人に対して
- 威張った態度をする
- 批判ばかりしている
- ついつい、いい顔をしてしまう
などは、弱いと思われたくないという恐れが関わっていると思ってよいでしょう。
初めのうちはふりであっても、長く続けていくうちに恐れていること自体に気づかなくなってしまいます。
恐れに支配された行動が恐れを強めてしまう
恐れをもっていると
- 自分の行動にブレーキをかけてしまう
- 無理をしてしまう
- 自分を取り繕ってしまう
などの行動をするようになってしまうという話をしましたが、これらの行動は続ければ続けるほどに、恐れを強めてしまうという特徴をもっています。
焦って行動すればするほどに焦りが増してしまうようなものです。
恐れに意識を向けていること自体が恐れにエネルギーを与え、恐れを強めてしまうことに気づく必要があります。
恐れと向き合うのが怖いのは、恐れているからですが、恐れは自分が恐れているから「恐れでいられる」のです。
恐れ続けているから「恐れであり続けている」のであり、恐れ続けているのは、気づかぬところで恐れにエネルギーを与え続けているからに他なりません。
自分が恐れにエネルギーを与えているなんて思ってもないでしょうが、無理をしたり、恐れてない振りをしたりという行動は、ある意味、恐れに支配されている行動でもあるのです。
こうした恐れからしてしまう行動を減らしていけば、恐れる気持ちは確実に小さくなっていきます。
自分と向き合う怖さを克服する3つのポイント
自分と向き合う怖さを克服するポイントは3つあります
- 恐れていることに気づく
- 穏やかな心で過ごす
- 感謝を深める
の3つです。
恐れていることに気づく
恐れからしてしまう行動を減らしていけば、恐れは小さくなっていくとしても、そうした行動に気づかなければ減らすことなどできません。
恐れからしてしまう行動には、
- 焦る
- すぐに怒る
- イライラする
- 不平不満を言う
- 人のせいにする
- 自分を正当化する
などがありますが、そのなかには気づきやすい行動と気づきにくい行動があります。
焦りやイライラしてしまう自分には気づきやすいですが、不平不満や人のせいにするのは、自分なりの理由があるので、自分を正当化していることに気づきにくいところはあるでしょう。
気づきにくい行動に気づくには、普段から意識していなければ難しいところがあるので、お勧めするのは、不平不満を言わないと決めてしまうことです。
意識してみると、不平不満を言っている多さに驚くはずであり、不平不満を言わなくなれば、自分を正当化することも減ってくるようになります。
心を穏やかにする
恐れからくる焦り、イライラ、不平不満等に気づいても、これらの気持ちを抑えるのは簡単ではありません。
恐れからしている行動に気づいてする最初の対応策は何かというと、それは恐れから離れることです。
恐れから離れるには、恐れにはないものを身につけるのが一番よい方法であり、それは何かというと、「穏やかな心」「心の安らぎ」ではないかと思われます。
穏やかな心には安らぎがあり、そこに恐れが存在する余地はありません。
さらに穏やかな心のいいところは、無理してなるものではなく、本来の自分に戻れば自然になっているものであるところです。
焦る気持ちやイライラを深呼吸して収めようとするのも、心を落ち着かせる大切さを分かっているからできるものです。
他に心を落ち着かせる方法としては、
- あえてゆっくり行動する
- 笑顔をつくる
- 鼻歌を歌う
- なんとかなると唱える
などが有効です。
心を落ち着かせ穏やかになれば、焦りやイライラの原因が早く安心したい、早く恐れる気持ちから逃れたいという思いから出ていることが分かってきます。
これに対しては、心を落ち着かせて取り組むしかありません。
焦りをやり過ごし、恐れに対してエネルギーの供給を止めるのです。
また、落ち着いて取り組んでいるから、いいアイデアも出てくるようになってきます。
感謝を深める
恐れとは、出来事のなかの不足しているところに意識が向いている状態であり、感謝を忘れているところから発生するといってよいでしょう。
感謝できているところに恐れはなく、感謝なきところに恐れが表れてくるのです。
感謝なきところとはどういうところかというと、「自分の都合のいい時だけの感謝になっていないか?」ということです。
例えば
お金に感謝しているとしても、お金を貰う時には感謝できるとしても、お金を支払う時に感謝できるでしょうか?
欲しいものを手に入れる時には喜んで支払えるとしても、不本意な支払いは別として、生活必需品を支払う時はどうでしょう?
仕方なく支払っているとしても、お金を支払う代わりに得ている対価はあり、お金を支払えること自体はとてもありがたい事実であるのは間違いありません。
そのように考えると、感謝して支払える範囲が増えていき、支払うとなくなってしまうという恐れも薄らいでいくでしょう。
都合のいい感謝はあらゆるところでなされています。
仕事が順調にいっているときには感謝できるけれども、うまくいかなければすぐに不満をもらしてしまう。
自分の言うことを聞いてくれているから感謝しているけれど、反発するのは許せない。
このように、自分にとって都合がよければ感謝するけれど、そうでなければ感謝できないだけでなく、否定してしまうようなところに恐れは潜んでいるのです。
恐れからしている行動に気づき、心を穏やかにし、自分の都合で感謝していないか振り返ってみる。
そうして感謝が深まれば幸福感も高まるので、恐れも確実に薄れていきます。
自分と向き合う怖さの先にあるもの
自分と向き合うのは、本来の自分と向き合うためです。
本来の自分とはどういうものなのか?
明るく素直に生きている自分が本来の自分なのか?
暗くて惨めな自分が本来の自分なのか?
様ざまな出来事を経験してきたことで、今は心が暗くなっているとしても、本来の自分はどういうものであるのか考えてみるとよいでしょう。
恐れている自分とは迷いのなかにいる自分であり、本来の自分ではありません。
惨めな自分と向き合い続けるのではなく、本来のあるべき姿に意識を向ける必要があるのです。
本来の自分、あるべき姿の自分は限りなく成長していく自分であり、喜びと共にあるのではないでしょうか。
恐れと向き合うのは、本来の自分と向き合うための切っ掛けでしかないのかも知れません。
その先に本当の自分と向き合う道が開けていて、自分の意識を超えた世界へとつながっていく道があるのです。
いわゆる潜在意識の世界であり、自分の波長と合う世界と繋がりがもてるようになります。
穏やかな心で感謝が深まれば、自然に明るく喜びに満ちた世界と繋がっていくので、自分と向き合う恐れはいつしか喜びに変わっていくはずです。
まとめ
自分と向き合う怖さとしんどさを克服していくために、
- 自分と向き合うのが怖くてしんどいのは何故か
- なぜ恐れと向き合う必要があるのか
- 自分と向き合う怖さを克服する3つのポイント
- 自分と向き合う怖さの先にあるもの
の解説をしてきました。
恐れは誰もがもっています。
しかし、恐れをもっているからダメな人ではなく、恐れをもっていても私たちは本来素晴らしい存在です。
自分と向き合う怖さの先には明るい世界が待っていると思えば、自分と向き合う怖さも薄れていくでしょう。
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