努力できないのは甘えなのか?と悩む人に知ってほしい原因と対策
努力できない自分は甘えているのだろうか?と悩んでいる人は多くいます。
それだけ真面目な性格なのでしょう。
しかし、甘えているだけならば、根性が足りないということになり、さらに努力しなければならないという思いに苦しめられてしまいます。
この記事では、努力できないのは甘えなのか?と悩んでいる人に知ってほしい原因と対策をまとめてみました。
きっと、人生を頑張るヒントが見つかると思います。
目次
努力できないのは甘えなのか
忙しい毎日を過ごしている私たちは、常に努力することを求められているところがあります。
自分に鞭打って頑張らなければならない時があるとしても、頑張って得た達成感は大きな喜びです。
また、それが自分の自信にもつながるので、努力するのが当たり前になっているかもしれません。
そうした人達から見れば、大した努力もせず、すぐに諦めてしまう人は、甘えているのではないかと見えてしまうのも仕方ないかもしれません。
しかし、努力できないのを甘えだと決めつけてしまうのは、根性さえあれば何でもできると言っているようなものです。
努力できないのと、する気がないのは違う
努力できないのを甘えだと思っている人は、努力している人であるのは間違いなく、自分でも努力している自覚があるはずです。
しかし、そうであるから、自分が努力を放棄しているところには気づいていないところもあるのではないでしょうか。
例えば、仕事では努力しているとしても、家庭のことは全て人任せであるならば、親としての役割を放棄しているところには、甘えもあると思われるのです。
この場合、努力を放棄しているところに対しては、努力できないのではなく、努力する気がないと言えるのではないでしょうか。
努力する気がなくても、家族仲良く暮らしているのならば問題はありません。
きっと、感謝の思いで補われているのでしょう。
しかし、誰かの犠牲の上で成り立っているならば、自分の甘えた姿が他の人の姿に映し出されるようになり、努力できないのは甘えていると見えるようになってしまいます。
このように、努力する必要があるのに努力する気がないなら甘えていると言われても仕方ありませんが、努力する気があるなら、努力できない何らかの原因があるはずです。
誰でも時にはやる気が出てこない時はあります。
そうした時、根性だけですべて乗り越えられるわけではありません。
甘えだけではない努力できない原因を知っておくことが、無理なく努力を続けられる方法にもなるはずです。
努力できない原因
努力していると自覚している人でも、努力できない時もあり、また、努力できるところと出来ないところがあります。
努力できない原因としては、
- 疲れている
- 努力しても評価されない
- やりたくないことをしている
などがあります。
疲れている
疲れは肉体的なものだけではなく、精神的なものもあります。
いくら大好きなことをしていても、疲れれば休みたくなるし、何らかの悩みを抱えていれば元気もなくなるのは仕方ありません。
肉体的にも精神的にも、活動するにはエネルギーが必要です。
疲れてエネルギーがなくなっているときに無理を重ねると、疲れが慢性化し、うつ病になってしまう可能性もあります。
自主的な働きではなく、嫌々している働きであればなおさらのことです。
努力しても評価されない
一生懸命に頑張っても評価されなければ寂しいものです。
好きな仕事をしているとしても、報酬が得られなければ空しくなってきます。
主婦の家事仕事で金銭的な報酬は得られないとしても、感謝という報酬があれば頑張ることもできるように、評価されないと自分の存在意義が感じられなくなってしまうのでしょう。
好きでもない仕事であっても、多くの収益が得られたり、周りから評価されれば楽しくなってくるように、なんらかの形で認められるということがとても大切になってくるのです。
やりたくないことをしている
やりたくないことを続けているとストレスがたまります。
しかし、やりたくないことであっても、仕方ないからやっているという人は多いのではないでしょうか。
お金を稼ぐために仕方なく働いているというのは代表的なものです。
やりたくないことと得るものを天秤にかけ、仕方ないけれどもやろうと思えるならば、そこには自主的な思いがあるので大丈夫でしょうが、やりたくないことを無理やりさせられていると感じているならば、無気力になってしまうのも仕方ありません。
結局のところ、努力するだけの意義があると感じられなければ、努力する気もなくなってしまうのです。
努力できない時の対応策
頑張ろうと思ってもやる気がでなくなるのは、肉体的、精神的な疲れから始まります。
休んでいる暇などないと考えてしまうならば、疲れているのは間違いないでしょう。
慢性化すれば無気力になって、やる気が出なくなってしまう可能性もあります。
エネルギーが切れただけなら、しばらく休んでいれば回復しますが、長らくエネルギーを出さないでいると、エネルギーが出せなくなってしまうのです。
対応策としては、
- 努力できない自分を責めない
- 生活のリズムを整える
- 無理は続かないことを知る
- 日常生活のなかに楽しみをつくる
などがあります。
努力できない自分を責めない
努力できない自分を責めていると、「努力しなければならない」という思いになってしまいます。
「ねばならない」という思いは、恐れに意識が向いているため、努力するほどに恐怖心を強めてしまうところがあるので、それが原因で努力できなくなっているところがあるのです。
子供のころから周りの期待に答えるために、努力しなければならないと思うようになってしまったのかもしれませんが、努力はしなければならないものではありません。
生活のリズムを整える
生活スタイルによって規則正しい生活の内容は変わってきますが、基本的には、その日の疲れは翌日までには回復させられるような生活を心がける必要があります。
体力さえあれば、前向きに取り組めることであっても、体調が悪ければすぐに悲観的になってしまうのが現実です。
健康生活は意識しなければできるものではありません。
食事や睡眠は基本になりますが、一日の終わりに、ひとり静かに穏やかな時間を過ごしてから眠りにつくのも健康生活にはとても有効になります。
また、生活のリズムを整えるには、体力をつけることも大切です。
無理しているわけでもないのに体力がなく、やる気が出ないならば、少し筋力をつけるとよいでしょう。
スクワットや腕立て伏せ、腹筋を無理せずに続けて筋力がつけば、元気になり、やる気も出てくるようになります。
食欲も増し、熟睡もできるようになってくるので、規則正しい生活が送れるようになるでしょう。
無理は続かないことを知る
生活スタイルを整えるには、生活のなかで無理をしているところを修正していく必要があります。
短期的に無理をして頑張らなければならないこともあるでしょうが、そうした努力は後に達成感として自信になるでしょう。
しかし、常に高い目標を掲げ無理を重ねていると、それがあたりまえになってしまい、いつしか無理をしなければやっていけないと思うようになってしまいます。
また、無理して頑張っていると、バイタリティーに溢れ、自己肯定感が上がるように感じられることもあるでしょうが、長続きはせずに、どこかで反動が出てくるので注意が必要です。
日常生活のなかに楽しみをつくる
大切な家族の存在が仕事を頑張る原動力になるように、日常生活の中に楽しみがあれば仕事を頑張る気にもなります。
人生の幸せは、特別なイベントの中だけにあるのではありません。
幸せは、日々の生活のなかにある小さな喜びによって出来上がっているので、楽しみも普段の生活のなかにつくり出し、見出す必要があります。
注意点としては、楽しみは気晴らしでするのではなく、楽しいからするものであるというところです。
仕事の憂さを晴らすためのものであっては、憂さを晴らすほどに仕事のつまらなさを強化してしまいます。
楽しみは、待っていても来てくれるものではなく、自ら平凡な生活の中に楽しみを見出せるかどうかにかかっています。
与えられることを待っているからエネルギーが出せなくなり、やる気が起こらないところがあるのです。
同じように、仕事も「やらねばならないなら楽しくやろう」という自主的な心意気があるから楽しみを見出せるのであり、そのような人であるから、自分に合った楽しい仕事に巡り合えるようになっているのです。
自分の自由な時間を楽しくする気がなければ、仕事のなかに楽しみを見出すことなどできません。
仕事とプライベートは繋がっているので、つまらない仕事であると思っていても、お陰で楽しい生活が送れるのだと分かれば、仕事に感謝できるようになり、頑張る気にもなれるというものです。
努力するのは面白いから
好きなことであれば努力しやすいものですが、それは、人は面白いと思えることに取り組んでいると、楽しいと感じられるようになっているからです。
楽が出来るから楽しいのではなく、大変な仕事であっても、面白いと感じられれば楽しく取り組めます。
出来事に感じる面白さは一過性のものですが、何かを創り出したり、成果をあげていくプロセスのなかには、面白さが深まっていくという楽しさがあるのです。
好きでもない仕事であっても、取り組むうちに面白味を発見し、仕事が楽しくなったという経験をされている人も多いのではないでしょうか。
面白いこと楽しいことは日常生活のなかに溢れています。
それに気づけなくなったのは、毎日の生活があたりまえになってしまい、面白い、楽しいと感じる感性が鈍ってしまったからでしょう。
あたりまえになってしまった生活の中で、楽しいと感じる感性を磨く一番効果的な方法は、他の人が楽しんでいる姿を喜んであげることです。
他の人が楽しんでいることを馬鹿にしたり、つまらないものだと否定していては、面白くない人生になってしまいます。
人が楽しんでいる気持ちに関心をもってあげることが、面白いことを見つける感性を養うことになり、日常生活の小さな変化のなかに楽しさを見出す力になっていくのです。
面白いと感じるから、興味が湧き、そこから理想の未来も見えてくるようになるでしょう。
努力は楽しい
努力を継続している人であっても、努力を楽しいと思える時と、そうではない時があるはずですが、それは、今の努力が明るい未来と繋がっているかどうかにかかっています。
原因と結果の法則、因果応報をひとつのプロセスとして捉えるならば、今の努力と希望の未来はひとつのものになり、努力は楽しいものになるのです。
努力を苦しいものにしてしまうのは、嫌だなと思いながらやっているように、嫌なことに意識が向いているからでしょう。
明るい未来を意識しているから楽しくなるのであり、また楽しくなるように意識する必要があるのです。
努力できないのは甘えではないかと悩み、努力できるようになりたいと思うのも、本来、努力が楽しいものだからではないでしょうか。
好きなことでも努力は必要
自分の好きなことや得意なことなら努力しやすくなるとしても、上手くいかないことや、やりたくないところは必ず出てきます。
嫌なところに意識が向きすぎれば、なんのために始めたのかわからなくなり、努力する気も失せてしまうかもしれません。
上手くいかないこと、やりたくないところがあっても、「どうすれば楽しくできるだろうか」というところに意識を向けられる人であるから、好きなことを続けられるのです。
できないところは人に任せるという手もありますが、それもできない状況もあるでしょう。
その時は、諦めて文句を言わずに取り組んでみるのも大切になります。
新たな学びを得る大切な機会であることが多いものです。
まとめ
努力できない原因として、
- 疲れている
- 努力しても評価されない
- やりたくないことをしている
努力できない時の対応策として、
- 努力できない自分を責めない
- 生活のリズムを整える
- 無理は続かないことを知る
- 日常生活のなかに楽しみをつくる
という話をしてきました。
様々な方法があるとしても、努力できる人というのは、そのなかに楽しみを見出している人であるといえます。
普段の生活のなかに楽しみを見出そうとするところが始まりになるでしょう。
努力できることは、とても幸せなことだと思います。
参考になるところがあれば幸いです。
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